- 原文
- The Magic Player’s Guide to Dating
- 著者
- John Matthew Upton
- 訳者
- NPCさん
- 投稿日
- 2004-09-18
- 更新
- 2004-09-19
実に長い間、「M:tGプレイヤー」という言葉は、女の子のデートという分野に関しては「苦難に満ちている」とか「絶望的」とほぼ同義語だった。なぜだ?社交能力が欠けている?顔面が不自由?それとも恐ろしく臭い息?女の子との会話をどうやったらいいかさっぱり分からないんじゃないか?さあ友よ、君の長い長い恥辱の日々に終止符を打つ日がやってきたぞ。女性について、M:tGのカード用語で分かりやすく解説したこの記事を読めば、もう失敗はしない!この記事を読み終わる頃には、魅力的な女性が君に振り向いてくれるようになるぞ、保証しよう!(注1)
まず最初にするべきことは、自分が女性とどういう関係になりたいのかをはっきりとさせることだ。そこのところが良く分かっていないと、自分と相手のどちらか、下手をすると両方が傷ついたり恥をかいたりすることになる。最悪なのは、こっちはその気が無いのに相手の女の子をその気にさせてしまったがためにその娘を泣かせてしまうことだ。また、トーナメント会場の駐車場で一発やりたいというだけなのなら、その意思を前もってちゃんと相手に知らせとかないと後々尾を引くぞ。
次に、君がどんなタイプのプレイヤーなのかを自己分析するんだ。この分析結果によって、ゲームの進め方がもろに影響されるからな。昔の記事で、3つのカテゴリー区分が挙げられているが、ここでは短くまとめておこう。
それぞれのM:tGのプレイスタイルが分かったところで、各タイプのデートスタイルを見ていこう。
ティミーは、自分が目をつけた相手(それが隣の女の子でも、ダンスパーティの女王でも)をものにするために、とにかく一番破壊力あふれる手段をとりたがる。このタイプにとっては、時間や出費なんかは障害にはならない。相手を逃さずゲットする準備を整えるために出来ることは全部やってしまう。その中には力技も含まれる。キャンディーや、花や、アルコール飲料のようなプレゼントの攻勢で彼女(になる予定の人)を埋め尽くして(bury)しまったり、大量の惚れ薬で彼女を《燻し/Smother》してしまったり、あるいはご先祖様よろしく単純に、その娘を棍棒で殴り倒してから自分のねぐらに引きずり込んだり(薦めないがね)する。ティミーの連中はたいがいが頭のめぐりがよろしくない金持ちのぼんぼんで、信じられないような高級車や、使用限度額が意味不明なほどに高い、ダディ名義のクレジットカードを持っている。そして、自分を引き立てる戦利品の彼女の後をついていくんだ。まるで黒枠日本語版レアのキラカード(訳注:"ninja-script chase rare"を無理やり訳してみた)がカードバインダーの中で輝いているようにな。つまるところ、ティミーが女性関係を通じて求めるのは「自信」と「権威」ということになる。
それに対しジョニーは、個性を売りとして女性を口説き落とすことを好む。「真の美は内面にこそあり」なんていう格言(彼が4才ぐらいのころからママンが彼の汚ねえ尻に向かって言い続けてきた言葉だ!)を口にしながら他の誰もが狙わないような娘(ヒッピー女とかな)にどんどん向かっていく。 外に出ればジョニーが、ギターをかき鳴らしたり、情熱的な愛の詩を書き綴ってみたり、シェイクスピア祭で「オセロ」のイアーゴの台詞を諳んじて格好をつけてみたりしてるのを見かけるだろう。ジョニー達は、実現の可能性はさておきとしてわが道を突き進むことに全力を費やしている。彼らは平凡よりも画期性、独自性に価値を感じる人種なんだ。スタジアム満員の客の面前、野球のピッチャーマウンド上でプロポーズするぐらいのことはやりそうだ(どうして俺はChris Romeoのことが頭を離れないんだろう?)。超難解なコンボデッキで遊ぶようなもので、機会自体は滅多に無いが決まれば望み通りの結末が得られるというわけだ。ジョニーは一番せわしく愛を探しているタイプと言えるな。
スパイクはこの中でもっとも競争心激しいタイプだ。彼らは、果てしないほどの時間をかけ、M:tG用語だと「最良のデッキ」というべきもの(もっとも安定した結果の出る単一の戦略)で技術を磨き続けている。彼らは目標を達成するために、もっともシナジィが発揮できると同時にコスト効率の良い手段を求めて注意を向け続けているし、ナチュラルコンボの第一発見・実戦投入者になることも多い。例を挙げてみよう。どんなにいい車でも、素晴らしい口説き文句でも、それ単体では効果は十分ではない。だが、それらを併用した上でカベルネ・ソーヴィニヨン(訳注:赤ワイン)の2、3杯でもあれば突如シナジィが発揮され目的が達成できる、というわけだ。他のコンボとしては、蝋燭の灯りのもとでバリー・ホワイトの曲を流すとか、フルムーンとホットタブ(訳注:カクテルと思われ)とかがあるな。スパイクは、男どもがみんな同じ女の子のグループに群がっているパーティ会場のバーとか、クラブとかでよく見かける。そいつらの中から、プロ級(グッチ、ベルサーチにロレックス)と二線級(ブランド物だがもっと安い奴)や、なんちゃってスパイク(黒のメッシュシャツを着ている野郎)を区別するのはわけも無いことだ。スパイクの連中は関係構築のために行動なんていういことはしない、なぜなら女性から貰いたいモノはいつも夜の間に頂いてしまっているからな。
自分のプレイスタイルに合った行動パターンを取ればもっとうまくいくぞ、ってことが分かったところで、デッキ構築に移ろう。M:tGのデッキと同じで、うまくやってるプレイボーイってのは何かしらウリを持っている。君らが自分の技術を生かすことになる闘技場では会話が基本になる(戦闘に関してはまた後で詳しく述べる)。だから、君らの唱える「呪文」は、会話のための言葉ということになる。で、その大半は他人の人となりを知るために使う、基本的かつお約束な質問だ。「やあ、僕はOysp Lebedowiczっていうんだ。君、名前は?」みたいな奴だな。これが例として良いとはあまり思わないが、こういうのも使うことはあるわな。で、こういう質問はデッキ内の基本地形に例えることができる。特筆すべき能力があるわけではないが、使わないことにはどうしようもない。
十分に基本的な会話を場に重ねて初めて、そこから場を構築していけると考えてくれ。そうしたら攻撃に転じよう。マナカーブがうまく作れたということをよく確認してくれよ。ティミーがよくやりがちな誤りだからな。「はじめまして」に毛の生えたような状態で、ダディの収入自慢とか庭のでかいプール自慢みたいな爆弾を投下する前にフィズって終了、みたいなことがある。会話アドヴァンテージを維持するのには、話をつなげ続けられるようなトピックを選んで話すのがいい。会話がすぐ終了してしまうのは、開始6ターン中に土地セットが滞ってしまうようなもので、次の段階に進む機会を潰してしまいかねない。会話を進めていく方向性は、ある要素が決める。「ビートダウンするのは誰だ?」
もしも、ガールフレンドが口を開かないのなら、その意味はいくつか考えられる。君が馬鹿で不細工なのか、あるいは君がもっとアグレッシブに動くべきなのか、だ。もしも君がビートダウン側なら、いくつかの選択肢の中から戦略を選ぼう。相手を序盤で圧倒して、その場で勝利をもぎ取りにいくか、会話アドヴァンテージをとった上で短時間に大量の話題を叩き込み、どれか一つでも効果的なものが相手の防御を貫通するのを狙うか。一応、過剰に展開するのは気をつけたほうがいい。《神の怒り/Wrath of God(8ED)》を警戒するように、な。もしも危険を冒しすぎて、本当に頭の悪い発言(注2)をしてしまったなら、おそらくは失ったテンポアドヴァンテージを取り戻すことは二度と出来ないだろう。
逆に女の子がビートダウン側の場合、もうチャンスを獲得したも同然だ。だが一言助言をしておこう。会話を君の望む方向へ誘導していくことを忘れるな。もしも相手の質問がこちらの恥を晒すような内容に触れてきたら(まだ両親と同居している、お気に入りの毛布がある、26歳童貞、などなど)、うまくカウンターすること。しゃべりモードになった女の子には、「僕のことはもういいじゃないか、君の話が聞きたいな」と言えば《魔除け/Charm》のごとき効果がある。
そして、練習、練習、練習だ!デュエルの進め方も知らないうちからどこの大会にも出かけたりはしないだろう?女の子と相対する場合の鍵は「自信」だ。ここでは、PTQでひいこら言いながら4-0で上がってきた無名プレイヤーと対戦する席に座った状態を例にしよう。もうステップやフェイズは飛ばすは能力起動を忘れるわ、手は震えているわ、とにかくそんな状況をみたらこちら側が心理的に優位に立っているのは分かるだろう?もしも女の子が君に対し、心理的に優位に立っていると悟ったら、君は完膚なきまでに叩き潰されるぞ。《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》3連続ドローすれば大概の相手を叩き潰せるようにな。攻撃が終わるまでに、家や、車や、犬を持っていかれないように祈っとけ。逆に、「この子をモノにするぞ!」という自信というのは、自信それ自体が希望を成就させる、マッチポンプ型予言になることがあるんだ。相手の娘は君の自信あふれる表情を見て自分自身の欠点の方にばかり目が向くようになり、自分の女としての魅力を示すために君を連れて帰らなければいけないと自らを納得させてしまうのだ。
さて、自分のプレイスタイルを理解し、ゲームの進め方を練り、行動の練習を積んだら、準備は完了なわけだが、よく言われる格言としてこんなのがある。「PTQに出ようとしない限り、PTQを突破することは絶対に出来ない(あるいは、撃たなければ絶対に得点は入らない)」つまり、女の子に会いたければ外に出ろということだ。太古の昔、ゼウス神はいい女を食っちまうために黄金色の雨となって天から降りてきたというが、21世紀の現代に「黄金色の雨」とかいった日には別の意味になっちまうし、そもそも君はギリシャの神ではない。女の子が君のひざの上に落ちてくるなんていうことはまず有り得ないのだから、外に出て捕まえなきゃ駄目だ。
つまりは「メタゲームを理解しろ」ということだ。プレイスタイルは君の個性によって制限をうけるかもしれないが、正しい技術を持っていれば多少の問題はなんとかなる。例を挙げようか。共和党大会で女性をナンパする気なら、クリントンのトラッカーハットを着て「マイ・ライフ」のコピーを振り回したりはしないだろう?それと同じで、藁のカウボーイハットをかぶったDJがエレクトロニカを流してるようなクラブで女の子を引っ掛けようとしないことだ(もちろん、この特異な戦略も、時には腕のいいDJが回してるお陰でメタがばっちり決まってうまくいくこともある。-クヌット談)サイドボードも用意しておくと、いざというときに別案が用意できてメタゲーム特有の問題を解決する助けになる。もしも本当に君がどんくさくて計画が何も役に立たなかったら、ドロップしてサイドイベントに流れることだな。つまり、一人でいる女の子に声を掛けるということだ。酔っ払えば誰でも美人に見えてくるよ、だが俺にはわかる。お前は(危険なので検閲)だ!
ここまでで、女性と会話を成立させることはうまくいったと思うので、次はデートだ。さて、勝利条件にはいくつか種類がある(たとえば、もう何も話すことがないと女の子に思わせたなら、彼女は自然に君を家に連れていくだろう)が、彼女の「心の壁」を20(場合によってはそれ以上)から0にするのが殆どの場合最良の手段となる。
言葉というのは、発せられた瞬間にしか触れられないにもかかわらず素晴らしい効き目を見せる。デートにおける《ボール・ライトニング/Ball Lightning》だ。その場にとどまりこそしないが、強烈な一撃を秘めている。この種の効果に頼ることにしよう。君の言いたいことの大半はしばらくの間心に留まり、レッドゾーンへ何度も何度も突入していく。新レジェンドルールよろしく、共通している話題を見つけ出し、相手と重複して消えるまで使おう。なすべきことは、君のデッキ内の要素で彼女が放つ防衛線を乗り越えられるものを探すことだ。「男は無責任だ」なんて思っているなら、君は小さい弟の世話をした話をすればいい。「男はセックスのことしか頭にない」と思っているなら、君は昔の恋人が結婚を拒んだことを後悔しつつ振り返ればいい。「男は男尊女卑思想の染み付いた豚だ」と思っているなら、君は彼女のおっぱいをじっと見つめればいい。じゃない、「彼女の瞳を」だ。そして女性の選挙権に関する授業のレポートについて話せばいい。貧しくても、敬愛すべき女性選挙権論者たちについて!
他の手としては、「あー、疲れたよー」とか言いながら体を伸ばし、腕を彼女に伸ばすというのがある。三流の戦略なので、たとえガチの試合でなくても決してお勧めはしない。だが、この戦略から重要な思想が浮かび上がってくる。「身体的障壁の打破」だ。君の脂ぎったぬめぬめした肌が彼女の肌に触れた日には君を家に連れて行ってくれる女の子なんか一人もいなくなる。要するに、相手に触れようとする前に自分の髪をいじろうとするのはやめれということなのだが、それ以前にもっと言うべきことがある。気持ちは分からんでもないが、薄情な女をつかみ止めるような勢いで女の子をつかもうとするのはやめれ。むしろ、触れるのに絶好なタイミングが来るのを待とう。君のジョークに相手が笑ってくれたら、そっと手を彼女のひじに置いて「うけてくれたみたいで嬉しいよ」と言えばいい。あるいは、君の車から彼女が降りる際に手を伸ばし、家のドアまで送る際に彼女の背中に手を回せばいい(もちろんドアは君が開けるんだ。君は立派な紳士だなあ)。
リアル人生における装備品ルールは、M:tG内でのそれと非常に似ている。つまり「コストが安くそれなりの効果があるものがいい物だ」ということ。コストが高すぎるとつぶしが利かず、結局二軍級 (あるいはそれ以下)に甘んじることになる。装備品の中には幅広く役割を果たすものもあるし、ピンポイントで効果を挙げるものもある。どれが効果的かは対戦次第だ。特に有用なものと、逆にまずいものを挙げてみた。
ゲームの中枢を担うアイテムだ。《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》に5つの効果があるように、携帯電話は色々な用途に使える。女の子の電話番号を入れる、彼女の写真を撮る(何らかの理由で、翌朝相手の女の子の顔が思い出せない場合にも便利だ)、そして何より、デートがやばい結果に終わった場合、着信拒否設定にすれば二度と話す必要がなくなる。
逆に、コンピュータは出会いツールとしては《威圧の杖/Staff of Domination》っぽい。もっともっとたくさんのことが出来るように見えるが、実際は強力な装備品のしょぼい代用に過ぎない。コンピュータを使えば、女の子によっては簡単に会話に入ることが出来るし、打ち解けるのにも良いが、刻印していない《等時の王笏/Isochron Scepter》みたいなもので必ずしも良いとは限らない。恋はしたいが出費は嫌だ、というなら紙とペンを用意すればいい。派手ではないが、割と手堅い方法だ。
これらの装備品は《頭蓋囲い/Cranial Plating》だ。数を持っていれば居るほど効果的になる。だが、あくまでも《頭蓋骨絞め/Skullclamp》でない悲しさ、効果が現れるタイプは限られている。一般にバーよりも競争の激しいクラブに出かけた日には、これらの装備品をしまいたくなる。クラブのような環境下では、そんな風に装備品をちらつかせるとモロに目を付けられる。多分、道をふさぐ敵に会うたびに装備を止めてしまいたくなるだろうな。
疑いようも無く最重要装備品だ。もしも相手から渡されたら迷わず付けろ。強力な勝利条件だ。コンドームには多くの機能がある。君の最も重要なクリーチャーを《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》のごとく守り、対戦相手が赤ん坊トークンを作るのを防ぎ(《停滞の繭/Stasis Cocoon》?)、多人数戦では《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》のように最小限のコストとリスクで異なる相手とセk(略)
デートにおける自動車の効果を手っ取り早く表すとXスペルになる。お分かりの通り、コストを使えば使うほど効果がでかくなる。ターセルを運転するなら、女の子の前だからって酷使しちゃ駄目だ。ランボルギーニなら、スピードの限界に挑戦してくれ。
心に留めておいて欲しいのは、車だけが全てではないということだ。もしも《カルドラの剣/Sword of Kaldra》の装備能力を起動することに全てを傾けたら、多分負け戦だ。《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》3枚にクリーチャー無しという状況だとほぼ負け確定というのと同じで、持ち物に自分が釣り合っていなければ、間違いなく失敗するということをこのセクションでは学んで欲しい。
次回は、「自虐ネタ」や「多人数戦」のような、より上級の話題について話すことにしよう。君たちは、こういうのをやりたくてたまらないんだろうな…
私が与えられる知識はここまでだ。フォーラムに突撃してフレームを引き起こす前に、じっくりと考えてみてくれ。俺が本当に空気を読まない糞ライターなのか、あと俺がデートに行ったことが本当に無いのか(こっちは答えなくていい)。そして、君がもてない鬱憤を匿名掲示板で晴らしているだけちゃうんか、と。
最後に燃料投下。M:tGのカードが女よりもいい理由Top5(10じゃないよ)だ。
おお、大事なことを忘れていた。口説きの記事を載せるなら女の写真も用意しとかないとな。(リンク先は省略)
テレビ番組とかでよく出てくるけど、この手の「保証」って何も保障してないよな。嘘ついて悪かったね。
こんな台詞は最悪。
俺は個人的に好きなんだが、
とかも。
当ページは、2ちゃんねるの卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。