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OnBCにおける白赤コントロール

原文
WR Control in OnBC
著者
GoDzY
訳者
矜侍 。 ◆KuKyouJIv6
投稿日
2003-07-26
更新
2003-07-26

今日は、Bob MaherがGPデトロイトに持ち込んで優勝を飾った白赤コントロールについて話したいと思う。これから始まるPTQシーズンにおいては、恐らくとても多くのプレイヤーたちがこのデッキを選択することになるだろう。このデッキは、白赤スライドの亜種で、大きな違いは《霊体の地滑り》を使っていないことだ。さあ、まずはデッキリストをお見せしよう。

カード別・分析

4 永遠のドラゴン:

このカードは単純に素晴らしいカードだ。最初の数ターンにおいては、マナベースの構築を手助けしてくれ、《稲妻の裂け目》のための軽いサイクリングにもなってくれる。そして中盤から終盤においては、何度死んでも手札に帰ってくるフィニッシャーとなってくれる。そう、ちょうど巨大でしかも飛行を持った《冥界のスピリット/Nether Spirit》のように。このフィニッシャーは、コントロールデッキ相手では特に役に立ってくれるだろうね。

4 銀騎士:

このクリーチャーはそのプロテクションのおかげで、あらゆる赤いデッキとのマッチに於いて序盤から場を支配できる。OnBC環境を支配しているゴブリン相手ではなおさらだ。《ショック》の対象にも、《火花鍛冶》の対象にもならず、さらにはこちらが《星の嵐》を打っても生き残るタフな奴だ。しかも2/2先制攻撃で…対戦相手の《ゴブリンの群集追い》がどんなにパワーを上げていようと、こいつでブロックすれば、対戦相手は素直にそれを墓地に送るしかないだろう。

3 怒りの天使アクローマ:

OnBCでベストのフィニッシャーだ。ゾンビやゴブリン相手では毎ターン6ダメージを確実に稼ぎ、6/6で飛行、その上先制攻撃まで持った壁も兼ねてくれる。キャストするための8マナを、ほぼ問題無く用意できることから考えて、恐らくほぼ確実にOnBCでベストのクリーチャーだろう。とはいえ、《永遠のドラゴン》の利便性には劣るから、デッキに投入するべきなのは3枚というところだろう。

4 星の嵐:

ゴブリンやゾンビのような軽量クリーチャーデッキに対する全体除去であり、ゲームの後半においてはビーストのような大型クリーチャーの大群を除去することも出来る。さらにはサイクリングまで付いていて、《稲妻の裂け目》でダメージを与えることも、単にカードを引くことも可能だ。手っ取り早く言うと、4枚入れないことが考えられない程の、非常に用途の広いカードってところだ。

4 稲妻の裂け目:

このカードがどんなに壊れているかは、どれだけ強調しても伝え切れない。このデッキはスライドに良く似ていて、26枚ものサイクリングカードが入っているけど、そんなデッキに入れるのにもっと適したカードがあるって言うなら教えて欲しいくらいだよ。ゴブリン相手で2ターン目か3ターン目に場に出せればそのゲームは大分楽になるだろうね。

4 アクローマの復讐:

君が押したい時に押せる、リセット・ボタンだ。このデッキのようなコントロールでは、どんな強力でトリッキーなパーマネントでも、土地以外は全て破壊出来るこのカードが非常に有用になるだろう。《霊体の地滑り》、相手の《稲妻の裂け目》、相手の《怒りの天使アクローマ》、山のようなウイニー…壊すものはいくらでもある。それと、余り役に立ってくれない他のコントロール相手の時は、サイクリングで他のカードに変換出来るってことは忘れないように。

4 翼の破片:

このカードがあれば、悪い状況にそうそう陥らずに済む。他のコントロールデッキが繰り出してくる、《星の嵐》や《稲妻の裂け目》でどうにも出来ないようなデカブツだってこのカードなら殺すことが出来る。(たとえば、《アクローマ》や《シルヴォス》なんかだ)その上、ストームを上手く活用すれば2体3体とまとめて除去することも出来る! このデッキにはそれ程多くのインスタントが入っていないため、ストームを活用するのは難しいだろう。それでも、このデッキのようなコントロールデッキにとってこれが素晴らしいカードであることに変わりはない。

3 新たな信仰:

これはひょっとすると、今まで印刷された中でも最高のサイクリング・カードかもしれない。普段は1Wで2ライフを得た上でカードを1枚引けるし、追い詰められている時には6ライフを得ることも出来る。このフォーマットの白いデッキには必ず入るカードだろう。

3 正義の命令:

これはもう一つのフィニッシャーだ。ゲームの終盤では、大量の兵士トークンを生み出すことが出来て、これはサイクリングした時の効果だから、ターンエンドに大量に生み出して相手を押し潰すことも、不用意に攻撃して来た相手クリーチャーを相手が予想もしていないような形でブロックしてやることも出来る。

SB 2 奉納:

これが入っているのはおかしなことに思えるだろう。でも、こいつは《賛美されし天使》や《ロリックス》のようなデカブツにも、《ドラゴン変化》や《墓への呼び声》、《霊体の地滑り》のようなエンチャントにも対処できる、とても役に立つカードなんだ。確かに、2Wを払った挙げ句に相手に2枚もカードを引かせてしまうってことを考えれば、最高のカードだとはとても言えないだろう。でも、これさえあればすぐにゲームに負けるって状況はかなり減るはずだよ。もちろん、相手のクリーチャー除去からこちらのクリーチャーを守って、カードアドバンテージを得るって使い方もあるさ。

SB 2 滅殺の命令:

このカードは他のコントロール相手のマッチではかなり壊れてる。普通に使ってもマナベース勝負で優位に立てるし、クリーチャーを一体でも場に出した後に土地を全部破壊してしまえば、あれこれ苦労せずにすぐにゲームを終わらせてしまえるだろうね。

SB 1 正義の命令:

4枚目の白い《命令》はコントロール相手では致命的なまでに強力だから、4枚目をサイドに入れておけば何かと役に立ってくれるだろうね。

SB 2 邪神の寺院:

このカードは、コントロール相手のマッチでサイドインするんだ。この環境のコントロール同士では、マナベースで優位に立つことがとても重要だからね。赤の《命令》を打つのを楽にしてくれるし、さらには《アクローマ》や《アクローマの復讐》をキャストするのを1ターン早めてもくれるよ。

SB 4 拭い去り:

このカードがあれば、スライド相手は本当に楽になる。これは軽くてインスタントスピードで打てるエンチャント除去で、こちらの《稲妻の裂け目》のためにサイクリングすることも出来る。僕としては、このカードはいずれタイプ2でも使われるようになると思っている。WoCは《解呪》を8版に再録しないことに決定しているから、これがその代わりとして使われるようになるだろうと思うよ。

SB 4 ショック:

このフォーマットでベストの火力は、ゾンビやゴブリンのような「ウイニー」デッキの小さくても危険なクリーチャーを焼くのに使える火力のことだ。(早いターンの《ゴブリンの群集追い》や《腐れ肺の再生術師》はそのままゲームを終わらせてしまえるだろうね)

マッチアップ別・分析

対ゴブリン

このマッチアップは楽なマッチアップの一つだ。最初のゲームでは、こちらには《銀騎士》《星の嵐》《翼の破片》それに《アクローマの復讐》があり、どれも序盤から中盤にかけてのゲームをこちらの有利に傾けてくれるだろうし、もし最初の数ターンの間に《稲妻の裂け目》を張れたなら、対戦相手はその場ですぐに「いいゲームだったね」と言ってしまった方がいい、ってくらいだからね。《ゴブリンのうすのろ》が2体並んでしまったりしたら確かに苦労はするだろうけれど、そんなことになっても《翼の破片》や《アクローマの復讐》が強い味方になってくれると思うよ。

サイドボード例:

サイドボード後は、もっと楽になるだろう。4枚の軽いクリーチャー除去が追加されて、早いうちに盤面をコントロールすることが容易になる。おかげで、中盤以降存分に重い呪文を使うことが出来るだろう。ゴブリン側は《ロリックス》をサイドインしてくるだろうから、6枚めの土地を相手が置いた時には注意するようにしてくれ。

対白単コントロール

このマッチアップでは多少の苦労を強いられるかもしれない。最初のゲームは引き次第だ。もし早いターンの内に《裂け目》を場に出すことが出来れば、相手が《永遠のドラゴン》の能力を活用出来ないのを尻目にこちらはサイクリングカードを好きなだけサイクリングしてダメージを存分に与えることが出来るだろう。このマッチアップでは、《翼の破片》は相手の巨大クリーチャーを何とかするための大きな助けになってくれる。とは言え、最初のゲームに勝つのはそれほど楽では無いだろうね。

サイドボード例:

2ゲーム目と3ゲーム目では、サイドボードまで含めて、デッキに投入された重い呪文をフルに活用しなければならない。そこで《邪神の寺院》は素晴らしい味方になってくれるだろう。白単コントロールは非常に多くのランドを必要とするデッキだ。そこで、何か良いパーマネントが場に出ているか、或いは数枚手札に土地がある時には《滅殺の命令》をサイクリングしてしまおう。ゲームが終盤に差し掛かったら、《正義の命令》はキーカードとなる。ただし忘れてはいけないのは、対戦相手も同じように《正義の命令》を使うことが出来るということだ。また、《奉納》は相手の《アクローマ》や、予想していなかったようなパーマネントに対処するために打つようにしよう。

対アストラルスライド

このマッチアップでは、お互いのデッキの内約50枚は同じカードで、ミラーマッチみたいなものだ。ただし、あっちには《霊体の地滑り》が入っていて、クリーチャーと一緒に場に出されると、こちらの《翼の破片》、《星の嵐》、《アクローマの復讐》などの除去からクリーチャーを守られ、ゲームが非常に退屈なものになるだろう。そういったこともあって、1ゲーム目は、状況が悪くなった時に備えて正しいカードを手札に残すように出来ていなければ勝つことは難しいかもしれない。

サイドボード例:

このサイドボーディングは、相手の《地滑り》を除去するために4枚の《拭い去り》を加えている点以外は、白単コントロール相手のものと非常によく似たものだ。1ゲーム目と同じように、相手がサイクリングをした時にも忘れずにこちらの《裂け目》を起動すること。《滅殺の命令》は勝ちへの道筋になってくれるけれど、相手もサイドボードから投入してきているだろうことを忘れないこと。

対ゾンビ/ゾンビ召集

もし対戦相手のデッキに《総帥の招集》が入っていなければ非常に楽なマッチアップだろうが、入っていたなら、それだけで勝率は一割程度になってしまう。実際、対戦相手はクリーチャーを展開するだけ展開してこちらに全体除去を打つようにプレッシャーをかけることが出来る。こちらがそのプレッシャーに負けて全体除去を打っても、相手は《召集》を引くのを待てばいいだけの話だ。もし相手が《復讐に燃える死者》を場に出していたなら、膨大なダメージを何とか出来ない限りは全体除去すら打てず、本当に願い下げだ。このマッチアップは恐らくこの環境で最も辛いもので、勝つためには相手のプレイミスもしくは土地事故を期待するか、こちらが神のような引きをするくらいしかないだろう。

最後に

結局、このデッキはGPデトロイトで優勝を飾った。常に驚きに満ちているオンスロートブロック構築だけれど、Bobの業績のおかげで、このデッキを見かける機会は何度もあるだろうね。

それじゃあ、またね。

GoDzY(moggの手助けを受けて)

当ページは、2ちゃんねる卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。