- 原文
- The New Lessons Of Onslaught Block
- 著者
- The Ferrett
- 訳者
- 矜侍 。 ◆KuKyouJIv6
- 投稿日
- 2003-07-23
- 更新
- 2003-07-23
というわけで、私はこの週末にオンスロートブロックのメタゲームの証人となったわけだ。そのレポートを書くのにも山のような時間がかかったわけだが…つい見逃してしまいそうないくつかの教訓があったように思う。そこで、37の記事とマッチリポートから得られた知識を凝縮して、君たちに「The New Lessons of Onslaught Block」として提示したいと思う。
PTヴェニスでは《ゴブリンのうすのろ》はスライにとってベストチョイスと言えるものだった。彼は《スカークの炭鉱者》があれば3ターン目に場に出て来てしまう6/6ファッティで、その後毎ターン相手を殴りつけることができた。
ああ、古き良き日よ。《銀騎士》さえいなければそれはいつまでも続いたはずなのに。奴にかかったら1/1だろうが6/6だろうが同じだ…。そのマナコストに赤が含まれている限りは。こんな時はどうすればいい?何が我々の恥をそそいでくれる? そう! トランプルだ!! プロテクションだろうが何だろうが、トランプルの前には貧弱!貧弱ゥ!!
《銀騎士》と《翼の破片》を紙クズ同然にしてやるために、スライのプレイヤーは再び《つつき這い虫》を採用することにした。このグルービーな蟲は、うざったい騎士を踏み潰して相手に直接ダメージを与えることが出来る上に、《包囲攻撃の司令官》と組めば一匹でゲームを終わらせてしまえる。相手はデッキを片付けて、もう一戦やろうぜと言うくらいしかやることは無いだろう。Gerard Fabianoがしたように、《包囲攻撃の司令官》をキャストし、次のターンに《つつき這い虫》をキャストしてゴブリンを2体生け贄に捧げつつ、《翼の破片》のための生け贄を準備しておく、なんてことさえ出来る。
実際、私は全てのゴブリンのマッチアップを観戦したが、トークンはいくつも直接火力になって相手の顔面に叩き込まれていった。まあ、つつき這い虫に食わせればマナはかからずに同じダメージを顔面にぶち込んでやれるわけだが。別に、トークンを火力にするなと言ってるわけじゃあない。とは言えそれで勝てるような状況なら、トークンを生け贄に捧げるのにスタックで相手がデッキを片付けてしまうだろうな、ってことだ。
そうそう、速攻さえあれば相手がタップアウトした隙に蟲で相手を喰らい尽くすことだって出来る。最初の6ターンの間に叩き出せるだけのダメージを叩き出してしまえば、相手が《翼の破片》を打つためのマナを残していない一瞬の間に蟲でゲームを終わらせてしまえるだろうさ。
Adrian Sullivan曰く、「良いうすのろはデッキに入っていないうすのろだけだ」だそうだ。この意見には耳を傾けるべきだろう。
上手いプレイヤー達のプレイングを見ていて興味深かったことの一つが、1ターン目に出てきた《スカークの炭鉱者》は可能な限り潰す、ってことだ。何でだい? って聞くと答えはシンプルだった。「先に《ロリックス》やら《司令官》やら出されたら勝ち目が無いだろう?」
赤いからって、左しか翼が無いなんて思っちゃいけない。《スカークの炭鉱者》は両方の翼を備えた、赤い《極楽鳥》なんだ。見た瞬間、「いいや、限界だ、焼くね!」と思ってくれ。
ゴブリンを使うなら、考えるべきことは唯一つ、《硫黄の渦》をメインに入れるかサイドに入れるかだ。同キャラだと大して強くは無いとは言え、こいつは多くのライフゲインを無効化するだけでなく、長期戦への希望の星だ。また、このカードは《ドラゴン変化》への強力なヘイトカードでもあり、「ライフを5にする」と言う文章をも無効化してくれる。ただし、ほとんどのプレイヤーは《ドラゴン変化》をゴブリン相手でサイドアウトするだろうがね。
多くのプレイヤーはビーストを「PTヴェニスで最高のデッキ」と称し、恐らくそれは正しかっただろう。しかし、ビーストはその頃もゴブリン相手で常に苦労していた。挙句スカージはゴブリンに贔屓の引き倒しとしか思えないエキスパンションで、《包囲攻撃の司令官》と《ゴブリンの戦長》の追加でゲーム1はどうにもならず、《硫黄の渦》でサイド後はますますどうにもならなくなるだろう。
ビーストは確かに他のマッチアップでなら手堅く勝てるだろう。でもまあ、ゴブリンに勝てないデッキなんかこの環境では紙の束だし。ビーストはやめておきな。
確かにゾンビはベスト8には残っていない。ただし、ゾンビが悪いんじゃない。Mark Herberholzのありえない引きが悪いんだ。二日目に残った64人のうち9人はゾンビで、すこぶるいい成績だ。
どいつもプレイテストに持ち込むゾンビは出来の悪い奴だろう。なんせ、ベスト8に残ってないからな。プレイテストの中で精度を上げるか、最低でもDave Williamsのインタヴューは呼んでおくべきだろうな。ゾンビのことは忘れるなよ。
《平和な心》はメインデッキに居場所は無いね。大概のデッキ相手では本気で紙クズだからな。例えばゴブリン相手では、《そり乗り》、《つつき這い虫》、《司令官》、どれにも役立たずだ。《ロリックス》でさえ《平和な心》を張る前に6点こちらに叩き込んでくるからね。
サイドボードに入れるにしても、《ドラゴンの鱗》の方が居場所を見つけやすいだろう。ゴブリン相手に、3ターン目に《銀騎士》に張ればゲームが終わるからな。
ベスト8のデッキに、《波停機》は一枚も入っていない。まあ、それで結論付けてしまってもいいわけだが、少し細かく説明しようか。
《波停機》はオンスロートブロックで居場所を見つけられない、「さすらえるユダヤ人」と言う奴だ…少なくとも今までのところは。
(どうでもいいことだが、「さすらえるユダヤ人」というのはマジックのカード名みたいじゃないかい?)
というわけで、《波停機》は皆が考えるほどの脅威にはならないだろう。《波停機》を使うデッキが出現する可能性はあるが、そのデッキは今あるアーキタイプのどれとも違ったものだろう。
Andy Stokingerが提示したように、Alex Shvartsmanの使ったデッキには赤白のバージョンがある。確かに赤白のバージョンを使ったプレイヤーは2人二日目に出場しているが、どちらもトップ32には残らなかった。YMGの主張するように、バッドフォームは赤単のバージョンを使うべきだろう。
私は依然としてデッキにこれを入れるのには疑問を持っているが、このカードのマナ加速は、コントロール同士のマッチでは勝負の決め手ともなり得る。実際、オンスロートブロック構築では、コントロール同士のマッチは結構多い。このカードはオデッセイブロック構築で言えば《陰謀団の貴重品室》で、長期戦を予想しているならデッキに投入するべきだろう。《貴重品室》と同じように、デッキに入れて良いのは3枚ってところだ。
他に興味深いテクとしては、Bobが行ったように《寺院》をサイドに入れておき、コントロールと当たった時にサイドインするというものがある。
そして、Bobの談話として…
Bob MaherはGPデトロイトで、スライド抜きの赤白コントロールを使って優勝したが、それについて少し言いたいことがある。決勝戦でBobがどのカードを手札に残していったかを見て欲しい。恐らく、君の判断とは違っているだろう。
Bob Maherのデッキは新しいWakeデッキと言えるもので、複雑で人目を引く。多くのプレイヤーはデッキをコピーして、考えも無くローカルのトーナメントに持ち込むだろう。そしてあえなく撃沈するわけだ。
まあ、聞いてくれ。Bob Maherはあのデッキを選んで優勝した。君には、出来ない。PTQで勝ったことが無い人間は、あのデッキを使ってPTQに勝つことは出来ない。まあ、落ち着いて座って、良いニュースが流れてくるまで待とう。ああ、私には少し先のStar City Gamesの記事の傾向が見て取れるようだ…きっと、この白赤コントロールを使っての「素晴らしい」結果の山だろうね。
このデッキはコントロールの新しい形で…今までに無いほど複雑なものだ。このじゃじゃ馬を乗りこなすには山のようなプレイテストが必要だろう。山ほどテストをしてから、このデッキをトーナメントに持ち込むかどうか決めてくれ。
今日はこの辺にしておこうか。
当ページは、2ちゃんねるの卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。