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7月からのオンスロート・ブロック構築:ゾンビ

原文
July OnBC: Zombies
著者
Dirkjan
訳者
タイ屋
投稿日
2003-07-04
更新
2003-07-05

●導入

どちらかというと、僕は個人的にはコントロールデッキをプレイする。OnBC(オンスロートブロック構築)をプレイした最初の2,3ヶ月は、スライドデッキ(※サイクリング)を使おうとした。しばらくの間はスーパーマン・エルフ(※《ペミンのオーラ/Pemmin's Aura(SCG)》+《ワイアウッドの媒介者/Wirewood Channeler(LGN)》デッキ)さえ試してみた。けれども、シールド戦のトーナメントでプレイしていたときに、新しい何かが僕の目に飛び込んできた。

ゾンビだ。

《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator(ONS)》や《魂無き者/Soulless One(ONS)》や《ただれたゴブリン/Festering Goblin(ONS)》といった何枚かのすぐれたゾンビは既によく知っていたけれども、僕はゾンビというのはこの環境では遅すぎると考えていた。いままでのところ、あまり多くの人がそれについて語っているわけでもないようだ。でも、シールド戦のイベント中に、僕は《朽ちゆく猛禽/Putrid Raptor(SCG)》に気がついた。それで僕の目は突然ゾンビに注がれることになった。7月のOnBCでの本当の一番手のデッキ(tier 1 deck)だ。

いや本気で。僕はどうして他の人がそれについて書いてないのかは知らない。これまでのトーナメントでトップのデッキになってないのかも知らない。

でも、プレイテスト中、スライを全く簡単に倒すことができた。僕のクリーチャーは単純に相手のより大きく、しかも(墓地から)戻ってきた。このブロックにはクリーチャー相手を別にすれば、あまり直接ダメージ呪文は存在していない。そしてこのクリーチャー(ゾンビ)はそれで大きくなる。

対スライド戦では、出てくる何体かのクリーチャーを殺せなくてはならない。1枚の《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》が、天使たちとドラゴンどもを始末する!大量のプレイテストの後で、ゾンビこそが7月のOnBCのシリーズでファーストピックするものだって気づいた。

●デッキリスト

Land
Creature
Spell
SIDEBOARD

●カードごとの分析

3 《邪悪な岩屋/Unholy Grotto(ONS)》はまさに不可欠。黒単色をプレイするから、3枚のカラーレスマナしか出ない土地を入れておくのはあまり難しいことじゃない。ゲーム中盤では、《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator(ONS)》や《宝石の手の汚染者/Gempalm Polluter(LGN)》と非常によく働く。何度かは、《魂無き者/Soulless One(ONS)》のために使ったことさえあった。8/8クリーチャーだったそれは、その時点での僕の最高の選択だった。

15 《沼/Swamp》と4枚の《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》 2マナ以下のクリーチャーが12体いるから、土地22枚でこのデッキには十分だ。何度か、ヴィザラをキャストしようとしたときには、それでは良くないと感じることもあるだろう。しかし普通は4枚目が来た後は土地を引きすぎない方がうれしい。汚染者とか他のサイクリングカードで、5番目の土地(※《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》を意味するのだろう)も普通は予定通りに得ることができる。

4《ただれたゴブリン/Festering Goblin(ONS)》 − これは単純に、ゾンビデッキでの1マナスロットを埋めるための、通常唯一の選択肢だ。僕はマナカーブが大好きだし、特にビートダウンされていてクリーチャーが死んだときに、それが他を増強する(魂無き者)とか、ゴブリンを殺せるとなればなおさらだ。赤に当たったときは、最初にただれたゴブリンをキャストすることで、あまり手ひどく痛めつけられずに3マナに到達できるまでの時間を稼げるだろう。1マナのクリーチャーがあと2体あればよかったんだけど、このブロックにはどうにもそんなものは存在していない。大した問題ではなく、ブロック構築のデッキの大半はかなり遅いので、このゴブリン4枚で1マナクリーチャーは十分だ。

4《卑劣なアヌーリッド/Wretched Anurid(ONS)》4《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch(LGN)》 1マナクリーチャーが4枚しかないので、2マナクリーチャーは重要だ。それらを欠いては、ビーストやスライやその他に負けてしまう。そして卑劣なアヌーリッドは、僕の知る限りではこのブロック全体で唯一の2マナ3/3クリーチャーだ。弱点は最小限でしかないのに。このクリーチャーはすごい。ショック、騎士たち、スライドの直接ダメージなどからも生き残れれる。そして、よく2ターン目から出てきた場合には、ゴブリンデッキ相手にゴブリン1匹とショックとを奪い取れる。実にすごい。萎縮した卑劣漢もよくて、追加の2マナ2/2クリーチャーであり、さらに時々は有用な能力まで持っている。マナカーブを加速するのにぴったりで問題ない。

4 《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator(ONS)》は、何か1枚だけでは殺されない。そのおかげでいいクリーチャーになっている。(3マナは)あまり速くはないが、素晴らしいブロッカーで、素晴らしいクリーチャーだ。

4 《朽ちゆく猛禽/Putrid Raptor(SCG)》−−6マナとはいえ、このクリーチャーの変異コストは本当に素晴らしい。2ターン目に3/3をキャストして、3ターン目は4/4を出せる。このカーブはそこまで速い。ゾンビはブロックで最速のデッキだ。そしてこの猛禽が、まさにゴブリンデッキを叩くわけだ。もちろん、連中だって4ターン目に6/6を出せる。でも、それがすべてだ。この猛禽は直接ダメージでは死なない。黒のクリーチャー除去にも殺されない。4/4の6マナクリーチャーとして変異解除できるからだ。魂無き者を、不意に+2/+2することもできる。そしていつでも引いてきた小さいゴブリンや必要ない汚染者を使うこともできる。これだけの事実があれば十分だ。

4 《魂無き者/Soulless One(ONS)》−−なんてこったい。《魂無き者/Soulless One(ONS)》は僕のデッキでは簡単に8/8クリーチャーになってしまう。最初は《アンデッドの戦長/Undead Warchief(SCG)》を使っていた。しかし、それが単に2個の+2/+1カウンターに過ぎなかったのに、魂無き者は普通は6/6から始まって、簡単に8/8になる。単に再生術師が死んでトークンを作るだけで、すでに3/3になっている。その次に朽ちゆく猛禽を表にすれば5/5になる。これだけでも4マナの価値は十分にある。 (生死に関係なく)クリーチャーはこいつを大きくしていく。火力で焼かれようとしたときに、汚染者をサイクリングすることで大きくできる。まったくすごいクリーチャーだ。

4《宝石の手の汚染者/Gempalm Polluter(LGN)》 サイクリングするためだけだ。普通は単なる2ダメージだけだ(赤か白に対しては大量破壊呪文があるから、2体より多いクリーチャーをプレイする必要はない)が、2ダメージというのは、もともと僕のデッキでは2マナの価値はある。加えるに《邪悪な岩屋/Unholy Grotto(ONS)》で戻せるし、魂無き者を不意に大きくできるし、朽ちゆく猛禽の変異コストを支払えるし、とにかくこのクリーチャーはデッキに必須だ。

2《戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful(ONS)》 イエス、僕は知ってる。これはゾンビじゃない。それがどうした。6マナで5/5のフライヤーだ。それだけでもいい。ああ、それにタップするだけでクリーチャーを殺せる。ゾンビであろうとなかろうと、僕は使いたい。 これまではクリーチャーがたくさん出てきた。本当のクリーチャー除去がいない(ヴィザラは別だが、あれは遅すぎる)が、このブロックはクリーチャーで一杯だ。それでも、あまり速いクリーチャー除去は、それほど必要ではない。目にする最悪の者は《白騎士/White Knight(LGN)》だし、それはどのみち殺せない。だから、単に対戦相手より大きなクリーチャーを出して、可能ならば攻撃すればいい。魂無き者をサイクリングで成長させるのを待てないとか、《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》をドローするまで待てないのならば。

3 《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》 −このカードは、ビースト戦やスライド戦ではそれだけで勝てる。それに、ゴブリンや他の黒デッキに当たっても、まだいいカードだ。非常にいい選択だ。クリーチャーを殺し、こっちのゾンビは残っている。−実に素晴らしい。これ3枚で、クリーチャー除去を必要とする度合いははるかに少なくなる。 僕はサイクリングできるので、2枚だけ《虫つぶし/Swat(ONS)》を加えた。たまに騎士とかゴブリンを殺せるのを示しておく必要がある。多くの場合はそうではなく単にサイクリングするだけだが。《死の脈動/Death Pulse(ONS)》も同じ勘定だ。

1《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ONS)》 これはいいカードじゃない。2枚はデッキに入れないことだ。このデッキのクリーチャーは大きいし、十分に大きくなる必要がある。例えばビーストとにらみ合って場が膠着していても、《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ONS)》1枚で直ちにゲームに勝てる。サイクリングも付いているし、1枚だけなら害にはならないだろう。

1《苦痛の命令/Decree of Pain(SCG)》は、このデッキを少しばかりカジュアルにしておきたいので入れてある。1枚の《苦痛の命令/Decree of Pain(SCG)》で、よく最終的にゲームに勝つことがある。(すべてが死んで、命令を撃ったときには普通は8/8になっていた魂無き者が邪悪な岩屋で帰って来られる)1枚だけなら、害にもならない。これは長引いたゲームで秘密兵器になれる。プレイするのにいいカードとは思わなければ、普通はヴィザラを追加しておけばいいだろう。だが、たまに命令で何もかもを殺すというのは、僕の好みだ。

●サイドボード:

+4《波停機/Stabilizer(SCG)》 − 抜くのは 2《虫つぶし/Swat(ONS)》、1《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ONS)》と1《死の脈動/Death Pulse(ONS)》そう、メインデッキでは、スライドには勝つよりも負けることが多い。さらに、+4《脅迫状/Blackmail(ONS)》−1《苦痛の命令/Decree of Pain(SCG)》−3《宝石の手の汚染者/Gempalm Polluter(LGN)》スライドにメインデッキで負けるということは、それが最悪の対戦相手ということだ。8枚のサイドボードカードが大きく解決する。

3《荷降ろし/Unburden(SCG)》 − 何か適当な予想できない相手に。たまにクリーチャー除去は役立たずになるが、カード除去は絶対にそうはならない。僕はOnBCで多くの地雷系デッキを見てきた。

4《燻し/Smother(ONS)》 − これはあまり多くは使わない。おそらく何かに置き換える必要があるのだが、しかし、何にすればいいかは確信がない。《燻し/Smother(ONS)》はスライに対抗するのに、普通は汚染者の代わりに入れて役に立つ。しかし、そこまで満足はできない。実際、その変更で魂無き者は少し小さくなり、たまにその差で焼かれてしまうかもしれない。そのせいで、《燻し/Smother(ONS)》全部を使うというのはとても珍しい。スーパーマンに対してはいいカードだが、あまりスーパーマンは見てない。それに、すでに普通は《脅迫状/Blackmail(ONS)》でそのデッキに備えてもいる。

●マッチアップ

vsゴブリンスライ

これが一番簡単な対戦だ。ゾンビの方が大きい!ゾンビは強烈に殴って、墓地から戻ってきて、トークンを残して、互いに大きくしたりする−それが、死んだ後でさえ。そう、ゴブリンを負かせるのだ。第1ゲームでさえ、有利だろう。75/25

vsアストログライド(サイクリング、スライド)

スライドは1ゲーム目では厳しい。クリーチャーが焼かれないサイズであっても、《翼の破片/Wing Shards(SCG)》と《平和な心/Pacifism(ONS)》は厄介だ。ドラゴンと天使は処理できる(驚くべきことに、ゾンビはそいつらを厄介払いできる唯一のデッキだ、《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》のおかげで)し、それで互いに簡単にはいかないようになる。普通は最終的には、白デッキはすべてを(※《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance(ONS)》で)破壊できるし、そうなれば天使がやってくるが。このデッキに対抗するのに8枚のサイドボードカードがある。サイドカードは、何かを破壊するためカードではない(破壊のためのカードはすでにあるから)。脅迫状は相手の破壊的なカードを奪い去り、《波停機/Stabilizer(SCG)》はデッキをスローダウンさせる。65/35

vs爆発的植生(Veggies)

本当の《爆発的植生/Explosive Vegetation(ONS)》(赤緑ビーストと間違えないように)はタフな相手だ。クリーチャーはうっかりするとゾンビよりも大きくなるかもしれない。入っている除去も、どちらかと言えば優秀だ。うーん。本当の良いサイドボードカードがないことは実によくない。まだ、Veggiesに対しては、普通はこっちの方が少しばかり速かった。そのせいで、あまり負けずに済んだ。しかし、なぜVeggiesがゾンビに勝てたのか分かった。

最大のアドバンテージは、白のような他のデッキに負けてしまうせいで、すでにVeggiesは人気デッキではないということだ。最終的に繰り出される優れたカードに備えて、《脅迫状/Blackmail(ONS)》4枚をサイドから投入して、大型クリーチャーを除去して、相手よりも多数のクリーチャーを繰り出す。また、Visaraも良い。60/40で有利なままだと見る。個人的にやったがそんなに多くは負けなかったので、勝てると言っておこう。

vsビースト

このデッキは同じく思いっきり注意する必要がある。なぜプロがそれについて話してないのかは知らない。たぶん、それが彼らの秘密のテクなのだろう。とにかく、本当に実に優秀にビートダウンしやすい。多分そのために、僕の次の記事を書くだけの価値がある。ビーストとゾンビは非常によく似ている。万一彼らがarena land(※《争乱の崖地/Contested Cliffs(ONS)》のことだと思われる)を出して、あなたのクリーチャーに4ダメージずつ叩き込んできたら、キツイだろう。逆に最初に《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》得て、毎ターンクリーチャーを殺して、場に腐れ肺の再生術師やヴィザラやデカイ魂無き者を出していれば、勝てるだろう。このデッキは十分にはテストしてない。しかし、ゾンビが勝つ可能性は十分にある。爆発的植生と大体同じだと言っておこう。

vs白単

僕らはそれについて書いた。でも、依然としてそれはあまりよく知られていない。白単は《白騎士/White Knight(LGN)》、《翼の破片/Wing Shards(SCG)》、《平和な心/Pacifism(ONS)》、《曙光の精霊/Dawn Elemental(SCG)》、 あー、それから天使のような、いつものヤツさえ持っているかもしれない。《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》がなければ、白単に負けてしまうかも知れない。(呼び声は)3枚しかないし、大量のクリーチャー除去や飛行があるせいで、こちらのクリーチャーを並べて膠着状態を作り出すこともできない。よって、爆発的植生やビーストを相手取った時よりも、守るのはずっと難しくなる。この対戦では本当に苦労することになる。こちらの唯一の強みは、白単はまだそれほど多くはプレイされてないということだ。25/75

vsスーパーマン・ワイアウッド

僕はこのデッキをあまり見ない。人気のあるプロプレイヤーのデッキとして、スーパーマンが十分なのかということも疑わしい。フライデーナイトマジックとかあなたの地元のトーナメントでは素晴らしいだろうが、ゴブリンやスライドに対抗するのにいい選択とは思えない。したがってゾンビと十分なテストは行っていない。

●終章

オーケー、それで結論はなんだろうか? まさしく、ゾンビには現在大敵がいない! ムムム、白単には負けるかもしれないが。それでも正しくプレイすればチャンスはあるし、それにまだ白単はそんなに人気はない!トーナメントではおよそ3分の1がスライドで、3分の1がゴブリンだ。この2つのデッキは処理できる。そのために、ゾンビデッキは本当に一番手のデッキとして、今までのところ7月のOnBCでの僕のイチオシのデッキになっている。

Dirkjan

Magic 4 You.nu

当ページは、2ちゃんねる卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。