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2003年度ストックホルム王座決定戦

原文
2003 Stockholm Championships
著者
Kai Budde
訳者
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv.
投稿日
2003-05-22
更新
2003-05-23

504 :獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:51 ID:XjaH4P+D

それでは、ココからは獅子面のネタ師◆Neta/Frxv.による翻訳です。

高潮の翻訳者さんの翻訳と合わせて読んでお楽しみください。

今から1ヶ月ほど前だろうか。こんなEメールが私の元にきた。

やあKai。

Decklab.comのPeter Brottmanだ。たびたび悪いね。

3月1日〜2日に開催する2003年度ストックホルム王座決定戦にぜひ参加して欲しくてメールしてみた。僕が手がける3回目の大会だ。

もちろん、君があんまり旅行に時間をかけたくないのは知ってるよ。でも、もし良かったら来てくれないかな。僕はスウェーデンでの君の親友として、心から歓迎するよ。

優勝賞金は約$1,100.で、16位までには賞金が出ることになっている。レギュレーションは、初日がレギオン入りスタンダードで、上位64名が2日目に残れる。2日目はOn-On-Lgnのロチェスタードラフトを2回だ。上位8人が決勝進出でスタンダードで優勝を決める。あと、初日のスタンダードはスウェーデン選手権の地区予選を兼ねているんだ。多分、世界中のどの国にも先駆けて行われる地区予選だよ。でも、大丈夫。外国人選手も問題なく参加できるよ。あ、そうだ。Jens ThorenやAnton Jonssonも来ることになってるんだ! どうだい、Kai? チームPunishersに一泡吹かせてやる良いチャンスじゃないかな?

どうかな? いや、解ってるよ。どうせ答えは「たぶん無理」だろ。でも、この招待が届いたことは忘れないでくれよ。

じゃ、学業もその他も上手くいく事を祈ってるよ。次に会えるのは今秋のスウェーデンでのグランプリになるかな。

じゃ、頑張れよ!

Peter

追伸;もし、本当に『もし』だよ。この小さな小さなトーナメントに出てくれるんなら、僕のところにぜひ泊まってくれ。ThorenやJonssonも泊まるし・・・。

私はトーナメントは大好きである。しかし、わずかそれだけのためにスウェーデンまで行くのは抵抗があって、流石に乗り気ではなかった。Anton Jonsson,やJens Thoren、Thomas RosholmにJohan Sadeghpour、その他のスウェーデン人と共に過ごすのは確かに魅力的ではあったが。それから暫くしてからだ。私は大学の試験がすべてその大会前までには終わり、その週末には重要なスケジュールが何にも無いことが分かった。そして空路を調べてみると、ハンブルグから直接ストックホルムまで行く飛行機があって、しかもこれまで貯めたマイルで行けることも分かった。よし、噛み合った! 完璧に『フリーな』旅行ができる!

トーナメント前日の金曜日にハンブルグを出発するように飛行機のチケットを予約した。短いフライトの後、空港で待っていたPeterが私を拾ってくれた。彼のところに着くと、事前に聞いていた人々やその他の人でごった返してた。そのうち何人かで、スポーツ・バー付きのクラブの予約を取っていたらしい。その会場はストックホルム郊外なので少し気がかりだったし、私はダンスがあんまり得意でないので憂鬱だった。でも、食事は美味かったし、飲み物も恐れていたほどは高くなかった。Antonは酒を早々に切り上げて、私とThomas Rosholm、それに今回のヘッドジャッジのMatthias Waglinとでその日の夕方中お喋りに費やした。そうそう、印象に残ったことといえば、私達がクラブを出る時に見かけた煙草を吸っていた女の子達かな。彼女達はスウェーデン人だと思うけど、よく寒くないなと思ったよ。店の外は-15℃にもなっていて、ジャケットしか着てなかった私はわずか15分のタクシーの待ち時間すらきつかった。ハンブルグも-5℃くらいまで下がるけど、ここよりは全然マシと思ったよ。Peterの家で、空気で膨らますマットを借りて4時間ほど寝ることにした。思ったよりは寝心地が良かった。少なくとも、他の雑魚寝をしてる奴らよりはマシだったね。

『スカンジナビア人は《島》が大好き』

━━━ ヨーロッパのマジックシーンでの古い格言

そして、土曜朝。会場に着くと約160人程のプレイヤーがいて、「今日はスイスラウンド8回戦で上位64人が2日目に進出です」というアナウンスが流れた。残念なことにMatthias KettilとMatthias Jorstedtは、遅刻してしまったため、トーナメントには出られなかった。でも、幸いなことにJohanだけは間に合ったみたいで、その他にもヨーロッパのイベントで見かけた事のあるプレイヤーがちらほらと居た。初日はスタンダード。ヨーロッパのマジックシーンでの古い格言にこうある。『スカンジナビア人は《島》が大好き』。この地域でのトーナメントではいつでも何かしらの青デッキがプレイされている。この事実を踏まえて私はデッキとしてサイカを選択し、同キャラメタを濃い目にチューンして他には黒コンやウェイクとの対戦を想定した。

実のところ、私は《狡猾な願い》があんまり好きではなかった。今までは同キャラ戦のために渋々入れていたが、テンポが悪くなるしサイドボードが圧迫されるのには、いつも疑問を覚えていた。そこで、今回思いきって《狡猾な願い》を切ってしまい、そのスロットにメインからの《強迫》を詰め込んだ。大胆だと思うかい? でも《強迫》が完全に無駄カードになるのは、対ビーストぐらいしか思い浮かばないだろ。ステロに対してもマッドネスに対しても《強迫》で抜くカードは幾つかある。マッドネスの場合は絶好の対象として《入念な研究》《物静かな思索》《堂々巡り》と3種類もある。また、メインに《強迫》を入れることで、サイドボードを広く使えるメリットもある。《無神経な抑圧者》はマッドネスに劇的に効くし、ビーストにもわりと有効だ。AntonとJensの両名は、私がサイドボードオンラインに投稿したバージョンのサイカトグを使うことにしたようだ。

◎第1ラウンド:Eric Joennson

初手はマリガンした。勝てる時はいつもこうなので、良い兆候だ。Ericは《島》《島》と展開して《強制》をキャスト、残念ながら手札に《魔力の乱れ》は無かった。ミラーマッチ!? しかも私は事故気味だ。しかし、心配は杞憂に終わったようだ。その後の展開で、白マナが出てきて、どうやら彼のデッキがサイクリングの青バージョンであることがわかった。なので、彼が《強制》やら複数の《綿密な分析》やらでドローしまくっても特に負ける気はしなかった。しばらくした後、私は手札に《対抗呪文》《堂々巡り》ともはや不要な除去数枚となったところで、《サイカトグ》をキャストした。彼はとりあえず《分析》をFBし土地6枚がアンタップ状態のところで、やっと現状を自覚できたようだ。しぶしぶ《神の怒り》を唱えてきたが、私は《対抗呪文》、彼のカウンター、私のカウンターとスタックに乗り、彼はタップアウト状態でエンドにせざるを得なかった。3発も《分析》をFBしたのだから、楽々と《サイカトグ》のワンパン圏内に入ってしまったのだ。2ゲーム目は私の対青サイドボードが火を吹いた。もう引いて捨てての繰り返し、気が付いた時には彼が死んでいた。

1−0−0

◎第2ラウンド:Morgan Willomann

テーブルについた私にMorganが話し掛けてきた。曰く、彼はラッキーなことに1ラウンドByeだったそうだ。ちなみに彼のデッキはビースト。1ゲーム目は接戦だったが、通ってしまった《幻影のケンタウロス》を除去できず負け。2ゲーム目は3ターン目に《無神経な抑圧者》をキャストした時点で「これは今、種族を指定しなきゃだめなのか?」と聞かれたので「そうだ」と答えると、「じゃあ‘兵士’だ」と言われた。珍しいこともあるもんだと思ったが、《抑圧者》を始めて起動した時にやっと何故だか解った。彼は《抑圧者》の能力を“指定した種族の”コントロールを奪うものだと勘違いしていたのだ。おいおい。彼は仕方なく、充分なアタッカーを用意しようとクリーチャーを並べ始めたが、残念ながら私は《無垢の血》を2枚も引いていたのだ。セファリッドと《無垢の血》、実に噛み合ったコンボで楽々勝てた。

3ゲーム目はかなりの接戦となった。私はライフがかなり減っていて、彼の土地は6枚、場には3体の象トークン、手札はゼロという状態だった。私は、いったん《激動》を撃ってリセットせざるを得なかったが、その時の私の手札には《対抗呪文》も《サイカトグ》もあったので、これで優位に立てるはずだった。《激動》後の彼のパーマネントは、わずか6枚の土地だけだ。しかし、彼は《雑種犬》《藪跳ね》《獣群》《ケンタウロス》とトップデッキを繰り返した。私もカウンターとエディクトを駆使して処理していき、もし彼が《ケンタウロス》さえ引いていなかったら、《集中》のドロー分で《サイカ》が致死ダメージにまでパンプできているはずだった。しかし、《ケンタウロス》を出された状況で、私が生き残るためには《無垢の血》をキャストして《サイカトグ》ともども《ケンタウロス》を除去するしかない。返しのターン、彼はモーフと《エルフ》を出してエンド。とりあえず私は《集中》をキャスト。残念ながらエディクト1枚しかなかったため、《エルフ》が死んだだけ。そして、驚くべきことに彼のモーフは《賛美されし天使》でありエクストラ5ターン目ギリギリに私はライフを削りきられてしまった。

1−1−0

◎第3ラウンド:Tomas Hedstroem

多くの人がレギオンのカードを使ってない中、Tomasは大胆にもレギオン入りのデッキを持って来ていた。彼のデッキは黒赤で、《墓生まれの詩神》《卑劣なアヌーリッド》そして、《涙の雨》《石の雨》《略奪》といった土地破壊スペルによって構成されていた。もちろん、土地破壊戦略として並行して生物除去もかなり含まれていた。全体として、彼にとっては相性の悪いマッチアップだったというわけだ。私はただ、序盤の土地破壊スペルをカウンターでしのぎ、4マナまで到達したらドロースペルを連発すれば良いだけだ。1ゲーム目は丁度そんな感じのゲーム展開で彼のデッキは全く機能しなかった。サイドボーディングは《燻し》を抜いて《布告》を入れた。これで《詩神》《ブレイズ》に対抗できるはずだ。1マリガンの後、スペルが5枚と《ダークウォーターの地下墓地》という手札をキープした。私の引きを舐めないで欲しい。きっちり《沼》《島》と引いてカウンターとドローを連打し、勝利した。

2−1−0

◎第4ラウンド:Tommy Lind

すまない、忘れた。この週は忙しかったし、メモすら残っていないため、このマッチの手掛りが全くない。DCIレポーターの記録によれば2-0で勝ったことになっており、たぶん記憶に残るほどの事もなかったんだろう。

3−1−0

◎第5ラウンド:Jan Sandorf

彼のマッチをさっき見たので、彼がプレイしているのが土地破壊入りのバーニングブリッジだと知っていた。1ゲーム目はつまらないものだった。先攻の私は《強迫》、その時の彼の手札は《融合帽》3枚。この時、《融合帽》の1枚目は通しても構わないと思った。《強制》を起動すればドローの枚数的にも負けていることはないし、《激動》で簡単にひっくり返せるからだ。事実、《激動》からの《サイカトグ》で簡単に終わった。

2ゲーム目はもう少し楽しめるものだった。彼は《緋色のダイアモンド》を2ターン目にキャスト。私の手札には土地がなかったので、2ターン目《島》2枚から仕方なくキャスト《強制》。返しのターンで《沸騰》が飛んできて、土地がなくなってしまった。幸い1回のディスカードしただけで土地を引き当て、この間は彼の引きももたついていた。土地が3枚並んだ時点で私は《サイカトグ》をキャスト、この時すでに《罠の橋》が場に出ている状況で、《燎原の火》が飛んできた。《サイカトグ》はパンプしてなんとか生き残ったが、土地は全て流された。この時、彼の土地は3枚で手札はゼロ、《サイカトグ》は殴れなかった。次のターン、彼は何もしなかったので手札1枚、とりあえず次にいつ殴れるのか解らないのでパンプはしておいた。ところが、いつまでたってもその手札の1枚が減らないので、殴り続けたら勝ってしまった。そう、その1枚は《燎原の火》で土地4枚でストップしてしまった彼にはキャストすることができなかったのだ。

4−1−0

◎第6ラウンド:Leif Vettenranta

Leifは、前のラウンドでちょうどAntonがブチのめした相手で、デッキはビーストだと判っていた。私が席に着こうとした時彼はスウェーデン語で何か話しかけてきた。ちょうどそこにいたMatthiasが通訳してくれた。曰く、「君がこれまで勝ってきたのなんて、ただのラッキーだろ」。OK。そうまで言われたら負けられないな。

1ゲーム目。私の展開はだいぶ遅らされたけど、《激動》1発で勝ち。2ゲーム目は彼のデッキが全然回らなかったので勝ち。ラウンド終了後、Leifは「この大会はスウェーデン選手権の予選なのに、AntonとKai両方に当たるなんて・・・。」と嘆いてきた。人生そんなこともあるさ。その後ちょっとだけ彼と会話をして、彼とうち解け、当初の印象よりはずいぶんと好感が持てた。

5−1−0

◎第7ラウンド:Stenlund Rikard

彼はどうやらLeifのチームメイトらしく、だいたい同じようなデッキを使っていた。1ゲーム目、先攻のStenlundは《鳥》スタート。2ターン目には《魔力の乱れ》をすり抜けた《野生の雑種犬》。4ターン目までに《鳥》《雑種犬》《薮跳ね》に《幻影のケンタウロス》まで並べ立て、その間に私は有効牌を何一つ引かなかった。4ターン目のドローを確認したところで投了。2ゲーム目、3ゲーム目は覚えていないが勝ったらしい。対ビーストでは、サイドボード後に《たい肥》さえ張られなければ勝てることが解った。12枚の除去に加えてカウンター、それにドロー呪文があれば、4マナ域ヘビーのデッキに負けるはずもない。

6−1−0

◎第8ラウンド:Svante Landgraf

彼のデッキは青黒白コントロール。感じとしては《新たな信仰》《神の怒り》のために白を散らしたサイカといったところだ。実はこのデッキ、私が作ってIRC上で何人かに話したデッキだった。Svanteもその時の1人だったわけだ。ちなみに彼と最後に当たったのはGPリスボンの時で、Miracle Growを操る彼は、対Grow仕様のオースを使っていた私を打ち負かしたのだった。でも2日目の最初のラウンドで彼に負けた以外は、そのトーナメントでは全勝だったのだ。その時のリベンジも兼ねて、彼にはなんとしても勝たねば。

1ゲーム目、Svanteは先攻でダブルマリガン。私は《強制》を通して急速にドローを進めた。時間節約のため、彼はこの時点で投了。大量のサイドボードカードを投入した。2ゲーム目、後手の私は2ターン目に《強制》。通った。返しのターンで彼はなんと、《破裂の王笏》キャスト! 通常なら大打撃となるこのカードだが、このゲームでは違った。メインで3マナも使用するので、《集中》《分析》を通し放題。ついぞ手札が7枚を割ることがなかった。最後には彼のカウンターを全部捨てさせ、私の手札を見せると、彼は投了してくれた。

7−1−0

初日終了時点で、全勝者は無し。7−1ラインにAntonを含む5人。Jensは2−3という成績から盛り返して5−3で2日目進出だが決勝に勝ち残るには5−0−1という成績が必要なラインだ。2日目はロチェスターなのでJensにはそう難しくないノルマだろう。Johanは5回戦時点で4−1という成績ながら、苦手なマッチアップや最悪のドローにより3連敗を喫し、残念ながら2日目に残れなかった。この日、最も悲惨だったのがThomas Rosholm。彼は青ウェイクを使っていて、結局ビーストと黒コンにしか当たらず、その内3ラウンドは負けてしまったのだ。まさに“茨の道”と言ったところだろう。

わりと美味い食事と、充分とは言えない睡眠の後、2日目が始まった。AntonとSvante、それにStaffan Enbergがテーブル1で同卓だった。私が1パック目を開け、緑のカードをピック。左隣のStaffanは黒をピック。結局、私は卓で3人しかいない緑使いの内の1人となった。いい兆候だ。出来あがったデッキは《うなるアンドラック》3枚に加え《ケンタウルスの地》、熊が数枚という感じのベースに、《残忍な蘇生》《戦慄の葬歌》そして《煙吐く発動者》のために黒をタッチした構成となった。卓には他に4人の黒使いがいたため、メインで《アヌーリッドの濁り水潜り》を採用することにした。

◎第9ラウンド:Staffan Enberg、青黒

1ゲーム目は引きに恵まれたゲームだった。5ターン目までに《岩石樹の発動者》とモーフ、2体の《アンドラック》をプレイできたのだ。しかもStaffanがモーフをブロックすると、表返ったのは3匹目の《アンドラック》。私達は2ゲーム目を始めることにした。先攻のStaffanは3・4ターン目に飛行生物を展開。さらに悪いことに《映像の造形者》をコントロールしているので《蘇生》も効かない。そのまま飛行に殴り切られてゲームセット。3ゲーム目はこっちがブン回った。マナカーブに沿って綺麗に展開し、6枚の土地から《クローサのむさぼり獣》《アンドラック》と出して勝ち。

8−1−0

◎第10ラウンド:Simon Carlsson、黒緑

『Gary Wise曰く、4ターン目にコイツをサクるのはあり得ない』

Simonは前のラウンドでAntonに勝ったらしい。聞くところによると、3ゲーム目に《定員過剰の墓地》で拾ってきた《絹鎖の蜘蛛》での決着とのことだ。私のデッキにとっては、そんなに脅威なカードではないかな。《蜘蛛》は只のブロッカーだし、《定員過剰の墓地》は1ゲーム目に《ナントゥーコの自警団》で割ってやれば、2ゲーム目以降はサイドアウトだろう。1ゲーム目は《アンドラック》数体で蹂躙して勝ち。2ゲーム目は私のマリガンで始まった。先攻のSimonは3ターン目にモーフ。私も返しで《うねるバジリスク》をモーフでプレイ。彼のデッキには《憑依された死者》が入っているのは知っていたが、返しのモーフ攻撃をスルー。もしこれが《死者》でも5枚の手札のうちの《土地》《アンドラック》を残せば、難なくリカバリーできる算段だ。予想どうり表返ったモーフは《死者》で、私の残り手札は2枚。このターン彼が何もアクションを起こせなければ、私が圧倒的に有利になるはずだった。しかし、ここで彼は《誘うワーム》をプレイ! OK。4ターン目にコイツをプレイされたのは初めてだ。驚いたね。一応《アンドラック》は出してみたものの、その後何も引かず、彼の《アヌーリッドの濁り水潜り》に止めを刺された。3ゲーム目はSimonがマリガン。マリガン後も事故って、3ターン目に土地を置けなかった。ここで彼はニヤリと笑うと、《誘うワーム》をプレイ。一か八かの賭けではあるが、今回は凶と出たようだ。私は数枚の土地と生物をおいて、手札にある《残忍な蘇生》を見せると、彼が投了してくれた。

9−1−0

◎第11ラウンド:Anton Jonsson、白赤

このときAntonは8-2-0。一敗ラインには私だけ。ここは彼にマッチを譲ることにした。これで私達は、次のドラフトのノルマが1−2となり、まぁ確実にベスト8だろう。

9−2−0

2回目のドラフト。席順は♯5。私は1パック目で白を主張したが、上家のStaffanは白を被せてきた。仕方なしに、私は赤のピックを始め、現時点で緑を主張してるのは下々家であり、上2人はそれぞれ黒白と赤青であるのに注目した。私はStaffanのパックで《大牙獣》をピックし、自分のパックで《神話的体系》をピック。Jockeの開けたパックは、信じられないほど赤が濃く《解体するオーグ》《稲妻の裂け目》《ショック》が含まれていた。《激浪の多層の戦士》を擁するAntonはここで《オーグ》をピック。私はなんと6手目にして《ショック》を取ることができた。その後、《森林守りのエルフ》《窯口のドラゴン》などをピックした。最終的にできたデッキは、良質の赤除去と素晴らしい緑生物を含む、1回目のドラフトよりひょっとしたら出来が良いのではないかという程のデッキだった。

◎第12ラウンド:Anton(再び)

ちょっと想定外の対戦だったが、Antonは前のラウンドの借りを感じているらしくこのマッチを投了してくれた。これで次のマッチ以降の彼のノルマは1−1となった。遊びでデュエルしてみたら、9勝1敗と私が大きく勝ち越した。

10−2−0

◎第13ラウンド:Jocke Falk

31ポイントならトップ8は確実なのでIDした。遊びでデュエルしたら《ベイロス》に《神話的体系》が付いて私の勝ちだった。

10−2−1

◎第14ラウンド:Staffan Enberg

私はすっかりこのデッキが気に入ったので、IDは蹴ることにした。Staffaは10-3-0ラインで、これに負けるとトップ8に残れない恐れがあった。一応、オポ的には十分残れることを説明し、ゲームを始めることにしたゲーム自体は迅速に2-0で私の勝ち。しかし、彼に言ったとおり、ちゃんと彼はトップ8に入ることができた。

11−2−1

Antonは13ラウンドのAndreas Perssonとのマッチに勝利しトップ8進出を決めた。Jensは1回目のドラフトでThomasを倒したが、そのドラフトの最終戦でRickard Osterbergに敗れてしまった。Thomasは1回目のドラフトを2−1で折り返し、13ラウンドにJensとの再戦。見事リベンジを果たし、Jensとの生涯対戦成績を3−3とイーブンに引き戻した。その勢いで14ラウンドも勝利したが、オポが低かったので、惜しくもトップ8には入れなかった。

準々決勝:Johan Backfjard、UGマッドネス

JohanはGPオスロでトップ4入賞経験もある古豪で、今日のデッキはUGマッドネス。1ゲーム目。私の手札は土地5枚と《対抗呪文》と《激動》。決して良い手札ではないが、1マリガンした彼のドローはもっと悪かったようだ。彼は1ターン目に《入念な研究》をプレイ。《森》2枚をディスカード。ここまでしても共鳴者を引かなかったようだ。その後、幾らかはクリーチャーをプレイしてきたが、すべてカウンターした。私は《サイカトグ》もドロー呪文も引くことができず、彼の《不可思議》がライフを8まで削り落としていた。この時点で、彼は《ワームの咆哮》をキャスト。仕方なしに、一度《激動》でリセットすることにした。その後、私は除去を順調にトップデッキし、数ターン後には2枚目の《激動》から《サイカトグ》に繋げることができた。

2ゲーム目。私は初手で《孤立した砂州》をプレイしなければならず、返しで《たい肥》が通ってしまった。そのときの手札は《綿密な分析》《燻し》《布告》《無垢の血》と数枚の土地。かなりピンチだ。しかし私は《無神経な抑圧者》をトップデッキし、このカードによって、終始ゲームを支配することとなった。本当にこのセファリッドは強い。Johanは《たい肥》により多数のドローをしていたが、全く問題はなかった。《無垢の血》が痛烈にヒットするようになり、しかも、生物を奪われても攻撃を通すためには常に2体以上のアタッカーを用意しなければならなかった。《抑圧者》がプレッシャーをかけてる間に《強制》《集中》で大量にドローし、《たい肥》分のアドバンテージを相殺した。そして、彼が《堂々巡り》を使い切ったところで《激動》を撃ち、そこから《サイカトグ》につないでゲーム終了となった。

Johanはどうやらメインの《激動》をサイドアウトしまったらしい。彼のデッキには、サイドにもう1枚《激動》が準備されており、私は100%彼がそれを入れてくるものだと思っていた。そのため、2ゲーム目では対《激動》用に《対抗呪文》2枚を温存し、幾つかのスペルは素通しにしていた。彼が実はサイドアウトしていたことにより、私は実際にデッキに入ってない脅威を恐れて、カウンターを無駄にしてしまったことになる。

Antonは準々決勝で、ステロを使うAndreas Perssonに敗れた。私のバージョンのサイカでは、唯一ステロのみが避けたいマッチアップだ。しかし不運にも、私の次の相手はAndreasだった。

準決勝:Andreas Persson、ステロイド

先攻の私は、2ターン目の《渋面の溶岩使い》こそカウンターできたものの、1ターン目にすでに《溶岩使い》1体が通っている状況。彼はさらに、《エルフ》を出してエンド。後続は何とか処理できたものの、この2体による攻撃と、それに続く火力で1ゲーム目を落としてしまった。私は4枚目の《サイカトグ》をサイドインしたものの、初手には引くことができず、このひどい手札をマリガンすることにした。引き直した手札は、まずまずだったが、ちょっと土地が少なめだった。とりあえず最初2体の生物は殺すことができたものの、3ターン目に土地を置くことができず、仕方なしに《強制》をキャストした。土地2枚で《強制》を置いてもぜんぜん嬉しくはない。その後は火力でコンガリ焼かれて終わり。やっぱり私のチューンではステロに弱すぎたようだ。私のデッキには青いカードが少なすぎて《たい肥》対策が薄く、サイドボードでも対策カードが少なすぎた。

Andreasは友人であるSimon Carlssonと決勝を行い、デッキも同キャラ対戦であった。しかし、Simonの方が圧倒的に引きに恵まれ、2ターン目《雑種犬》3ターン目《象の導き》という理想の展開。さらに、3ターン目相手が《エルフ》《溶岩使い》《ルートワラ》と並べたところにマッドネスの《激発》を撃ち込んだ。数ターン後にはSimonが2003年のストックホルム王座に輝いた。ここ2年のこの大会の勝者はMr. JonssonとMr. Thorenであり、Simonが彼らと肩を並べたかというと、まだ少し足りてないようだが、それでも彼は1年のうちには強豪として台頭してくるだろう。

私は楽しい週末を過ごすことができ、Peterは巨大なトーナメントを成功させた。もし来年も時間があればこの大会に参加したいし、その時はもう少し除去を増やそうと思う。

翻訳内容は、獅子面のネタ師◆Neta/Frxv.の脳内変換されたものであり原文記事の内容を正しく捕らえきれていない場合があります。

原文との併読をオススメします。原文はこちらです。

http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20030311a

当ページは、2ちゃんねる卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。