- 原文
- Week in Review: Feb. 25 - Mar. 3
- 著者
- cavedan
- 訳者
- タイ屋
- 投稿日
- 2003-03-15
- 更新
- 2003-05-06
今週はニック・アイゼルに関する不釣り合いなほどの量のニュースがあった。おそらく今後長期間その名を耳にすることはないであろうから、許容できるとは思うが。
とにかく、ここに最新のものがある:
さして重要でないプレイヤーが、グランプリ・ボストンの1日目に、手続きの問題によって失格となった、とウィザーズ・オブ・ザ・コーストの代理人が発表した。伝えられるところによれば、ほとんど言及に値しない事件とは、あまり重要でないプレーヤーが彼のシールドデッキにカードを加えたことだった。
さらなるコメントを求められたとき、ウィザーズ関係者はレポーターに次のことを保証した。事件はわれわれがおそらく一度も聞いたことのないプレイヤーによって行われたもので、ただ一度きりのイカサマの試みだった見込みが高いと。
「このニック・アインなんとかが、まあ彼の名前はどうでもいいが、記録されているもっとも露骨なトリックの一つを試み、彼のデッキに爆弾レアを詰め込もうとした」DCIのスポークスマンはレポーターたちに対して断言した。「この種の事柄は非常に容易に捕まえることができる。そして、おそらく2度と発生しないだろう。つまり、もし常習の誰かが自分のデッキにカードを加えたのであれば、1日目に全勝だったデッキは、《星の嵐/Starstorm(ON)》とロリックスと《解体するオーグ/Butcher Orgg(ON)》を使っているといったことになるだろう。あるいは《星の嵐/Starstorm(ON)》2枚とかヴィザラ2枚とかかもしれないが−とにかく見つけることができる。この種の試みは必ず発見され、罰せられる」
公式声明で、ウィザーズは以下の事実を確認した。その疑惑のプレイヤーが、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストか関連企業かインターネット製品かウェブサイトといかなる関係も持ってないこと。そして当社からのライターとしての報酬や賞金の支払いといったものを受け取ってないことも。
「最終的に勝ったのがわれわれだと言うことができると思う」別のDCI関係者は語った。「なぜなら、この男はグランプリの参加費を支払い、しかし何も得られなかったからだ。私を信じてほしい。もしそれが言及する価値のある誰かについてだったら、われわれの公式ウェブサイトのサイドボード・オンラインで、そのことについて発表しただろう」
無関係なニュースで、ウィザーズ関係者が、crovax69(訳注:マジックオンライン参照)を会社の初の非公式なマジックオンラインの広告塔として雇用したと発表した。
トレイ・ヴァン・クリーヴは、グランプリ・ボストンのブースタードラフトにおいてズヴィ・モーショヴィッツからのシグナルを正しく読みとり、熟達の経験と素晴らしい才能と完璧な技能とを示した。確固としたドラフト理論とオンスロート・フォーマットの徹底的な理解とに基づく稲妻のように素早い分析能力によって、ヴァン・クリーヴは彼の第一の色として緑を正しく選ぶことができた。
何年間も、多くのプロたちはシグナルに従うことの重要性を強調してきた。そしてヴァン・クリーヴはそれを巧みに実証した。「シグナルの背後にある考えとは、もし近くのプレイヤーの色と被らないようにできれば、質の高いピックをするより多くのチャンスを得られるということだ」と、世界で最も重要なリミテッド戦の権威として広く認められているJ・ゲーリー・ワイズが説明した。「その実行には慎重を要する。しかし、その報酬は大きな物となり得る。例えば、もし隣のプレイヤーがコモンを取っていて、かつ、《うなるアンドラック/Snarling Undorak(ON)》が残っていたら、それは緑をプレイしていないと見るのは安全な賭けだ」
ヴァン・クリーヴの行った困難な策略の完璧な実行は、広範囲からの絶賛をもたらした。彼の驚異的な3つのグランプリでの勝利は、彼をシュヴァーツマンやブッディや、あるいは神自身に匹敵するレベルにまで引き上げた。ヴァン・クリーヴは、寛大にも彼の体験について、独占インタビューで詳細に語ってくれた。「ドラフトにおける重要な概念のひとつは、時として最初にピックしたカードを犠牲にしなくてはならない−デッキの全体の利益のために−ということだ」とヴァン・クリーヴは説明した。「簡単な類推から説明できる。つまり、マスターズ・シリーズに出場できれば最低2000ドルの賞金を保証されているとしよう。ならば、対戦相手を投了させるための賄賂として、少しばかりの金を犠牲にするのは優れた投資となるということだ」
シグナルの解釈によって、ヴァン・クリーヴは《うなるアンドラック/Snarling Undorak(ON)》と(…秘密のテクノロジーを)ニック・アイゼルから拝借した《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth(ON)》を主力とする確固とした赤緑デッキを構築できた。それにより、この風車のセールスマンは14位の成績と500ドルの賞金を得た。モーショヴィッツのパックを読んだあとで、ヴァン・クリーヴはズヴィに自分のパックを渡した。そして、彼の右側に座っていたジェイソン・インペリアルからブースターを受け取った。
唯一のヴァン・クリーヴにとっての不満な点は、ラウンド10のフィーチャリングマッチで2-0でモーショヴィッツの手に掛かって敗北したことだった。フィーチャー・マッチのレポーター、マット・アーバンによれば、トレイは「ズヴィの赤のカードのパワーに、少しばかりむっとしていた」
トレイは(ドラフトの)3パック中の2パックを彼に渡していたのだ。このことはモーショヴィッツの不穏な行為についての疑惑を招いた。ズヴィはヴァン・クリーヴに次のコメントを発した。「私は、彼が《(残酷な)蘇生》を取ったと断言できる」
マジック・コミュニティは先週、もっとも輝けるスターの一人に別れを告げた。伝説的なデッキビルダー、ジェイ「ドクター・ジェイ」モルデンハウアー=サラザーが、magicthegathering.comのコラムニストとプレイヤー、語られるべき両方のキャリアから引退したのだ。モルデンハウアー=サラザーは、プロツアーとインターネット上の執筆者たちの間で畏怖されるほどの評価を獲得していた。ついに彼は先週、彼の「カードの家」のコラムで別れを告げた。
記者会見では、多数のマジックプレーヤーがモルデンハウアー=サラザーの何年分もの最良の思い出を分かち合った。
「DJは私にとって導師のようだった」とカイ・ブッディは回想しながら、感極まって涙を流した。「プレイヤーとライターの両面において、彼は私に何をなすべきかを示してくれた。彼が去るのを目にするのは悲しいでしょう」
「彼は常に、彼の偉大な精神には小さすぎる檻に囚われていた鳥のようだった」と、ブッディと同様にモルデンハウアー=サラザーの影のもとに自分自身の名声を築きつつある、よく知られたもう一人の人物、ジョン・フィンケルが付け加えた。「このゲームは、彼なしでは今までと同じというわけではないだろう」
ジェイM-Sが最後の別れを告げたのは、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト本社における感動的な日だった。彼は身の回り品を集めた後で、出口でのインタビューを終えてから、夕日に向かって走り去った。職業安定所の方角に。
四面楚歌の状態にあるゲーマー、ニック・アイゼルは昨日、彼がサイドボード・オンラインのために準備中の「ニック・アイゼル・ストーリー」の共同執筆者として、マイク・ロングと契約したと発表した。ロングは、絶賛を受けた「マイ・ストーリー」の発表で速やかにフィクション・ライターとしての名声を獲得した。彼はすでに有望な作品に、さらに想像力と経験とを付け加えることを期待されている。
アイゼルは、最近の記者会見において、丁重に質問に答えた。 「サイドボードは、当初から物語の私の側の詳細について私に連絡していた」とアイゼルは説明した。「しかしながら、マイクの自叙伝を見た後で、私は彼が必要だということが分かった。われわれはすでにストーリーの大部分を立て終わっている。私はあなたがたに、いくつかの面白いひねったプロットを約束することができる − 彼は本当にアイデアの泉のようだ」
作品には、無慈悲な実業家によって買収されるという地元の孤児院の危機を、アイゼルが3000枚のイベントチケットをチャリティに寄付することでどのように救ったのかということの会計記録や、命のかかった白血病の手術のために兄ニッキーのGPボストンの賞金が必要だったアイゼルの妹、メリッサの悲劇的な物語が含まれる見込みである。完成した作品は、全国的に、sideboard.comと優れたフィクションを販売しているところならどこでも見られるだろう。
私は、実はあなた方怠け者のくそったれ野郎どもが私にプレイ・オブ・ザ・ウィークを送ってくるとは期待してなかった。そのため、私がメールをチェックして、ジョージア州のダンの好意により、私の求めていた宝石を見いだしたときの驚きは想像できるだろう。
現在、クリーチャー・ヘヴィなレギオンがリミテッド環境に参入したことから、《無頓着の波/Wave of Indifference(ON)》とか《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ON)》のようなブロック阻止効果は過大に評価されるようになった。しかしながら、ほとんどの人々は、対戦相手のクリーチャー全体を一掃してしまえる、滅多に見られない《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ON)》というさらに強力なカードが存在することを理解していない。そのプレイが、自ら語っている:
「マジック・オンライン上で、私の対戦相手は10体以上のクリーチャーと《嘲るエルフ/Taunting Elf(ON)》でフルアタックしてきた。白1マナと黒1マナがアンタップ状態の私に致死ダメージを与えようとしたのだ。私は《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ON)》をエルフにサイクリングした。それから、私の唯一の黒クリーチャーでそれをブロックして、残り(のクリーチャー)できちんとブロックできた。そこで、私は何も失わず、彼はすべてを失った。ダメージの解決後、すぐに彼は投了した」
これは、以下の警告をあなたがたドラフトプレイヤーすべてに与えている:
あなたは自分が状況を完全にコントロールしていると思っている。しかし、《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ON)》や《懲罰/Chastise(JU)》やHumpus Wumpus(注:Hunted Wumpusのこと)といった、あらゆる種類の忘れられていたカードが思いがけずにひょっこり現れて、あなたのチームをブロックして完璧に破滅させることがある。そうなればすべてを失ってしまうだろう。
ところで、私はこれを後の週の記事のために温存しておこうとは思わないので、私が使おうと計画していたプレイ・オブ・ザ・ウィークを掲載する。
私はたまたま、オンスロート/レギオンのシールドの練習中に、他ならぬこの屈辱の犠牲者となった。
私は除去手段のない白緑デッキ(イエス、彼のカードプールは悪かった)に対して、《幸運を祈る者/Wellwisher(ON)》で毎ターン、8ライフずつ稼いでいてゲームをなかなかいい状態で掌握していた。いつも通り、場はクリーチャーで混雑していた。このため、私がついにドローした《Stag Beetle/雄鹿クワガタ(ON)》は、20/20という怪物として降臨した。
私は彼を殴り倒すのに足るカードを持ってなかったので、(いろいろな戦闘トリック呪文のバックアップの上で)クワガタとその他のいくつかの巨大なクリーチャーで攻撃して、彼の戦力を削り落とことにした。
彼は期待されたとおりのブロックをして、何体かのクリーチャーをチャンプブロックに差し出し、なにかの変異1匹をクワガタのブロックに投げつけた。そこで、私は良いプレイヤーなので、《幸運を祈る者/Wellwisher(ON)》を起動して、ダメージが解決されて何体かのエルフが殺される前に95ライフになっておいた。そして、私は彼が対応してわずか3マナをタップした時に、ひどく自信過剰だったと感じた。
彼はそれから《大群を産むナントゥーコ/Broodhatch Nantuko(ON)》を表にして、20体の昆虫トークンを得た。次のターンに、彼は全クリーチャーでアタックしてきた。私は最低の馬鹿野郎なので、彼のクリーチャーを殺すようにブロックしながら、100ライフ近い私をどうやって殺せるのだろうとか考えていた。彼はそれから11マナをタップして《部族の団結/Tribal Unity(ON)》をX=8でキャストして135ダメージを叩き出し、その瞬間にその場で私の災難を終わらせた。なんてことだ。 =[
シュヴァーツマンによって没にされたプレイ・オブ・ザ・ウィークがあるとか、あるいは単に何かしたいのであれば、cavedanにプライベート・メッセージ(訳注:misetingsのフォーラムの機能の一つ)か、cavedan199@yahoo.comで私にメールしてくれ。
私はこの記事を過去の名作によって締めくくることに決めた。記事を投稿しようと考えている人だれもを満足させる水準に達している(あなたがよっぽどのナニカでもない限り、私は失望させたりしないと確約する)物によって。
今週の記事は、在りし日のDojoからのものだ。ベナフェルのインビテーショナル・レポートの存在する遙か前から、スティーヴ・ゴセットはトーナメント記事の偽造について、最初の名人だった。あなたはスティーヴの、MT(訳注:misetings.comのこと)のよく知られた記事の「ズヴィ・モーショヴィッツがシャワーを取らない」や「インディアナ州のマジックプレイヤーの73%は第2メインフェイズに気づいていない」を思い出せるだろう。これらはMiseTingsの歴代ベスト20記事に(イエス、私は単に言及してないだけで、歴代最高のMTの記事のリストを持っている)確実に含まれている。
ゴセットは今ではほとんど書いてないと言っていい状態であるけれども、あなた方が地区予選のプレイテスト用のデッキを組んでいるときに、この宝石は興味深いメタゲームの検討材料を供給するだろう。スティーブ、我々はあなたがいないのを淋しく思う。
サスペンド記念で翻訳。原文は大量に他の記事へのリンクが含まれているが、当然すべて英語の記事へのリンクなのでカットしてある。写真とスティーヴ・ゴセットはリンクがないと成立しないので含めたけど。
残念ながら、原文のおかしさの半分も伝わってないと思う。アメリカの記者会見口調をそれっぽく翻訳するのも手に余ることだし。モルデンハウアー=サラザーがどういう位置づけの人か分かってないとあまり面白くないし。なんで「マイ・ストーリー」を書いたマイクが「フィクション・ライター」と呼ばれなくてはならないのかとか、《懲罰/Chastise(JU)》とか(前週、GPセビリアの記事で使われている)、ベナフェルのインビテーショナル・レポートとは何なのかとか。
ちなみに、文中で言及されてる「Zvi Mowshowitz Doesn't Take a Shower」は、確かにベスト20に入れていいと思う。
内容は、オデッセイのドラフトでズヴィの開けたパックからシャワー《降り注ぐ塊炭/Shower of Coals(OD)》が出たけど、ズヴィは「私を見ればシャワーをtakeしてないというシグナルを出しているのが分かるズヴィ」とかなんとか言って流したって話。MT的にはズヴィは風呂に入らない系人種になってるんで。
・・・日本語で書くとあんま面白くないな。難しい。