- 原文
- Wonder-Tog At The JSS
- 著者
- James Crooks
- 訳者
- 矜持
- 投稿日
- 2003-03-12
- 更新
- 2003-05-06
僕が思うに、サイカトグは恐らく、現環境下で最良のデッキだ。今回のトーナメントこそは良いデッキをプレイしようと思って、僕は、強いってのが分かりきってるサイカトグを組んで、フロリダのJSSに持っていくことにした。
出発する少し前に、行き着けのゲーム・ショップで、友人たちに アドバイスをもらったが、それは「デッキに《不可思議》を入れるべきだ」、ってものだった。とはいえ、《不可思議》でデッキの回りを無茶苦茶にしてしまうのは良い考えじゃないと思って、一枚だけ《不可思議》を入れ、それを《狡猾な願い》でアクセスした《納墓》で墓地に落とすのが正しい形だ、っていう考えにたどりついた。
これが、僕のワンダートグ、その最初のバージョンだ。
さて、このデッキは、そこらに一山いくらで転がっているようなサイカトグとそんなに変わってるわけでもないし、他のサイカとは一味違う所だけ説明しよう。
さて、それじゃあ実際のトーナメントでこのデッキがどうだったか、って話に移ろうか。みんなそっちの方が聞きたいだろうし。
ま、これはかなり簡単な相手だったね。対戦相手はポールって名前のちっちゃい子供だった。姓の方は、僕には発音できないようだったし、スペルを書き取るほどの相手とも思わなかったから覚えてはいない。
1ゲーム目はすぐに終った。僕の引きが良すぎたからね。相手のパーマネントは全部燻して、カウンターして、布告して、3体の空飛ぶフィンケルで殴ってトグを場に出してゲームセットだ。《激動》を打つ必要もなかったよ。
2ゲーム目は1ゲーム目に比べれば接戦だったけど、展開自体は大体同じだった。除去して、カウンターして…何とかフィンケルとトグを場に出せたけれど、ポールは二発の《ハリケーン》で僕を殺そうとした。1発目の《ハリケーン》で僕は3点喰らい、ライフは4点になった。2発目は4点の《ハリケーン》で…僕は対応して《セファリッドの円形闘技場》を生贄に捧げ…引いたのは2枚の土地と、《不可思議》で、それをそのまま捨てることにした。ま、最初っから《対抗呪文》が手札にあったんで、《ハリケーン》はあえなくカウンターされて、空飛ぶいかした奴らの返しの攻撃でポールは負けた。
ゲーム:2-0 マッチ:1-0
このマッチアップはかなりきつかった…相手のデッキがどうってわけじゃなくて、相手が普段プレイテストをしてるジェリーだったもんで、お互いデッキはほとんどわかっていたんだ。でも、1ゲーム目はまるでヒロイックサーガみたいな展開で、ゲームの展開を見ようと人だかりができるほどだったんだ。
で、僕の方は土地が3枚しかなくて、ジェリーの方には土地が6枚あった。こっちが《激動》でゲームに勝つ前にジェリーが《激動》を打ったから、必死でカウンターを探したけれど、結局見つからなくてその《激動》は通っちゃった。
でも、ジェリーは《激動》の後に森をプレイし忘れた。つまりこっちは島を出して、彼が今プレイするべきだった《日を浴びるルートワラ》を次のターンに《魔力の乱れ》でカウンターできる、ってことだ。そのままプレイを続けて、墓地には《不可思議》と他に2枚のカードしか無いし、手札は1枚だけしかないけれど、なんとかジェリーの場には何も無い状態にして、トグで殴っていたんだ。
で、その時、場に張ってあった《強制》を起動してカードを引けるだけ引けばトグでジェリーを殺せたって言うのに…次のターンには殺せるな、と思いながら、《強制》絡みのプレイングには気づかないで、ジェリーを殺しそびれたんだ。 不運なことに、返しのターンでジェリーは《激動》を打って、今回もカウンターはできず、逆に今回はジェリーは森を置くのは忘れないで…僕はルートワラに殴り殺された、ってわけさ。
2ゲーム目は五分で終った。マリガンした後、合計14枚カードを引いたけど、土地は結局2枚しかなかったのさ。一体何が出来るっていうんだい?
ゲーム:2-2 マッチ:1-1
このマッチは、いわゆる悪いゲーム、って奴の典型的な例だった。僕は役に立つカードを殆ど引けなくて、相手の繰り出してくるパーマネントに対処できなかった。
1ゲーム目も2ゲーム目も、《対立》《陰謀団の先手ブレイズ》と連続して出されてどうにも出来なかった。どっちのゲームでも土地をあまり引けなかったし、そもそもブレイズに対してできることはこのデッキじゃあまりない。とくに2ゲーム目はつまらなかった…ブレイズに対して解答になりそうなカードは《強迫》で叩き落されるし、残りの手札は《陰謀団式療法》で落とされたんだ。
このマッチで負けて、僕はしばらく呆然とするしかなかった。なんせ、テストプレイじゃジェリーの使う同じタイプのデッキをいつも負かしてたからね。たまたまあの日はついてなかったってことかなぁ?
ゲーム:2-4 マッチ:1-2
このマッチはかなりの接戦だった。1ゲーム目は僕の引きが最高に良かったんで、結構楽に勝つことができた。
2ゲーム目は全くその反対だった。僕の引きはかなり悪くて、対戦相手の《強迫》は僕のカウンターを的確に落としていった。ブレイズと《定員過剰の墓地》のコンボが決まって、《貪欲なベイロス》でビートダウンが始まったんで、まあ勝つことは無理だった。
3ゲーム目は接戦だった。僕は抑圧者を場に出していて、対戦相手はビーストを指定していた。そして彼はただひたすら《クローサの大牙獣》を再利用しつづけるだけだったんだ。僕はそれを毎ターン除去し続けて…エクストラターンの最後のターンで、ついに彼のライフを0にできたんだ。
ゲーム:4-5 マッチ:2-2
このマッチアップは、変なマッチアップ、と言っちゃっていいのかな。最初の数ターンはまるでドローゴーをお互いプレイしているような感じで、僕は《強制》を起動して手札をカウンターと除去でいっぱいにしたんだ。その後、対戦相手はベイロスとか、《水銀のドラゴン》とかのファッティと、《種子生まれの詩神》をプレイしてきた。
彼はカウンターで詩神を守っていて…彼の方が有利なように思えた。でも、彼は僕のアップキープに詩神の効果でパーマネントをアンタップし忘れて…彼は警告を喰らって、さらには《チェイナーの布告》まで喰らって、詩神は除去された。最後には《激動》からトグを場に出して、さらに島が場に立ってる、しかも手札には《魔力の乱れ》と《堂々巡り》がある、って状況でゲームは終った。
2ゲーム目はもっと簡単で、彼は1ゲームよりも少ない枚数しかカウンターを引けなくて、激動トグと、さらに手札には軽いカウンターがあるってことでゲームは決まった。
ゲーム:6-5 マッチ:3-2
不運なことに、僕のオポネントは決勝に滑り込めるほど高くはなかった。その日の成績は満足とはとても言いがたいものだったけど、とりあえず友達のキース(キースは結局ベスト8だった)を待っている間にウェイクで少し遊ぶことにしたんだ。
家に帰ってきて、僕のデッキには一体何が足りなかったのか知るために、デッキを見直すことにしたんだ。デッキは、結局ひどい出来ってわけじゃなかったけれど、デッキ構築のミスはかなり高くついたね。
もっと実際に役立つカードが必要だと思って、カードを探してたら、《霊気の噴出》と《行き詰まり》をプレイすべきだ、ってジェリーに言われたんだ。試してみようと思って、デッキに入れてみた。テストしてみると、《行き詰まり》を生かせるようにするのが、取るべき道だということがわかった。今から挙げるのが最終的なデッキリストだ。
StarCityに載っている、サイカトグに関する他の記事を読んで、メインに《蒸気の連鎖》を入れてみたりもしたけれど、フィンケルをいつも場に出しておいて、カードを引き続けたいなら、それはあまりいい戦略だとは思えなかった。とはいえ、パーマネントを何でも戻せるのは確かだからサイドボードのスロットを割く価値はあると思う。 サイドボードの残りは、《願い》でアクセスできる、除去や、状況によって使い分けるスペルだ。さらに、誰にでもわかるだろう素晴らしい《ルーンの解読》トリックも含まれている。
最近、みんなサイカトグに《影魔道士の浸透者》を入れるのをやめてしまったらしい。でも僕は、毎ターン2枚カードを引けるのは本当に助かるし、フィンケルが働き始めれば場の脅威に対する解答もすぐに手に入ると思う。それに、毎ターン1点ずつダメージを与えられるってことも忘れられがちだけど、それはトグでゲームを決めるのが楽になるってことなんだ。
結局のところ、このワンダートグは、ソーサリースピードでしか動けない上に《不可思議》も無い他の形のサイカトグよりかなり優れた形だ、って僕は信じているんだ。
読んでくれてありがとう!
当ページは、2ちゃんねるの卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。