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━━ 風生まれ・対立 ━━
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- 原文
- Windborn Opposition
- 著者
- Jose Emmanuel Argao
- 訳者
- 獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv.
- 初出
- 2003-03-09
- 更新
- 2003-05-06
レギオンがスタンダードに与える影響について書いた記事をこれまでに幾つも目にしてきた。その中には《対立》デッキの記事も含まれるわけだが、お世辞にもこのカードと相性が良いとは言えない『緑』を使ったデッキしか見たことがない。
もちろん《種子生まれの詩神》は良いカードだし、《リスの巣》と《対立》とのシナジィは感嘆に値する。しかし、それでもなお《対立》デッキとのベストな組み合わせは『緑』より『白』であると、私は考えている。もっと具体的に言うと、《風生まれの詩神》はロックまでの時間を稼いでくれる意味で《種子生まれの詩神》よりも相性が良いし、《リスの巣》よりは《動員令》の方が優れていると言える。
・・ちょっと待ってくれ。ブラウザの【←戻る】ボタンを押すのはまだ早い。なぜネットに溢れている青/緑タイプの《対立》デッキより、青/白タイプの方が優れているかについて、少しだけ説明させて欲しい。
まず、《種子生まれの詩神》は5マナもかかる。単体のクリーチャーにしてはちょっと重すぎるコストじゃないか? しかもこの生物は確かに素晴らしい能力を持っているが、ブッ壊れてるって程ではない。それなら、わずか4マナでパワーが2かつタフネス3で飛んでいて、しかも《プロパガンダ》付きの《風生まれの詩神》の方が、ブッ壊れてるだろ。更にこの生物は、白いマナシンボルを1つしか含んでいないので容易にキャストすることができるメリットもある。
次に《リスの巣》だ。このカードでは、《種子生まれの詩神》が場に出ていないなら1ターンに1体しかトークンを生み出せない。それが《動員令》なら、マナの限りトークンを生み出すことができる。しかも《動員令》の影響下では、兵士トークンはタップせずアタックできるので、ロックを決めるために攻撃の手を弛める必要がない。一般的には青/白は、青/緑タイプに比べて打撃力が劣るとされているが、この《動員令》のお陰でアグレッシブさを保つことができる。
そして青と緑は敵対色であり、アポカリプスがスタンダード落ちした今となっては、マナ基盤の確立が非常に困難だ。対抗色ダメラン亡き後、《真鍮の都》や《大闘技場》などを使わざるを得ないが、これは友好色のダメランやフェッチランドに比べると一ランク落ちる選択だ。
さらに、緑のクリーチャーはマナ拘束が大きい。緑を使うなら《貪欲なるベイロス》や《種子生まれの詩神》といった生物を使うだろうが、これらは緑のダブルシンボルが必要だ。《極楽鳥》のようなカードは1ターン目に出す必要があるので、序盤に緑マナを得るためにデッキに大量の《森》を放り込まなければならない。しかし、この緑を白に入れ替えるだけで《対立》デッキを青マナを主体に組むことができるようになる。
そして極めつけとして、『緑なんて面白くない』。
これら5つの理由により、《対立》デッキにおいて『白』は『緑』より優れていると言える。この意見について異論があるかと思うが、そのほとんどは「緑ならクリーチャーが遙かにパワフルだ」という考えに依るものであろう。しかし、《対立》デッキでは、わずか1/1のトークンが相手の4/4クリーチャーを封じ込めることができるわけだ。生物のサイズなんて関係ない。
では、議論はこれくらいにして青/白《対立》のレシピをご覧に入れよう。
- 〜風生まれ・対立〜
-
- ━━ 土地:24 ━━
-
- 4:アダーカー荒原
- 4:溢れかえる岸辺
- 10:島
- 6:平地
- ━━ 生物:12 ━━
-
- 4:マーフォークの物あさり
- 4:詐欺の壁
- 4:風生まれの詩神
- ━━ スペル:24 ━━
-
- 4:魔力の乱れ
- 4:対抗呪文
- 4:記憶の欠落
- 4:動員令
- 4:対立
- 4:静態の宝珠
個々のカードについてまず解説しよう。
- 《マーフォークの物あさり》
- 対スライですぐ焼かれることを除いては、だいたい良い働きをするクリーチャーだ。コンボパーツを掘り進むこともできるし、ロックが決まったら《対立》のエサにすればいい。もし、2ターン目に《島》2枚からこの生物を出したら、対戦相手が事故ったUGマッドネスと勘違いしてくれるかもしれない。対戦相手に間違った情報を与えて攪乱できるのは、それだけで優位に立てる。
- 《詐欺の壁》
- これを出したからって勝てるってほどでもないが、イイ仕事をしてくれるカードだ。わずか2マナで0/5という高タフネスなので、UGやGRといったアグロなデッキはコイツを越えていくのに一苦労するはずだ。また、クリーチャーがあまり入っていないデッキ相手には《灰色のオーガ》としてビートダウンに貢献してくれる。また、これをモーフでプレイすれば対戦相手は《讃美されし天使》や《水銀のドラゴン》と勘違いしてくれるかもしれない。
- 《風生まれの詩神》
- 単体でも充分強いが、《静態の宝珠》と組み合わせるとブッ壊れた強さになる。対戦相手はアタックするためにパーマネントを3つタップする必要があるのに、毎ターン2つしかアンタップできなくなってしまうのだ。ほら、強いだろ?しかも飛行付きなので、2点ずつのクロックとして相手をビートすることもできる。
- 《対抗呪文》
- コレを青いデッキに入れるのに異論があるんなら、マジックを辞めた方がいい。
- 《魔力の乱れ》
- 最序盤でとても便利だし、ロックが決まった後にもまた使えるようになる。真に《魔力の乱れ》を生かせるデッキといったら、このデッキをおいて他にはないだろう。
- 《記憶の欠落》
- 役割は《魔力の乱れ》とほぼ同じだ。序盤の防御と終盤のコントロールに寄与する。しかも、もし上手く決まれば、まるで《Time Walk》のように機能してくれる。
- 《動員令》
- トークン製造機であり、《対立》用のエサとして最適だ。しかも、出てきたトークンは攻撃時にタップしないオマケ付きだ。
- 《静態の宝珠》
- ロック機構の中核。アグロなデッキをスピードダウンしてくれる効用もあり、ロックを極めるための時間稼ぎになる。
- 《対立》
- キーカード。コレさえ場に出せば1/1トークンですら6/6飛行ワームに対処できる。
- 《アダーカー荒原》《溢れかえる岸辺》《島》《平地》
- マナ基盤。《対抗呪文》だろうが安心して使える磐石っぷりだ。
個々のカードの解説は以上だ。次に各マッチアップのデータを見ていこう。
- v.s.サイカトグ
- 最もキツいマッチアップだ。サイカは、カウンター量でこのデッキを上回っているし、サイドボードカードに《狡猾な願い》を使ってアクセスできる。最も勝てそうなパターンは《動員令》を通して、あとはひたすら《激動》のみカウンターすることだ。決して勝てないというほどのではないが、なるべくなら当たりたくない相手ではある。
- v.s.ステロイド
- お客さん1号。序盤はカウンターで凌いで、中盤以降は相手をスローダウンさせてロックまで持って行く。相手が鬼回りさえしなければ、恐れるに足らない相手だ。
- v.s.UGマッドネス
- だいたいステロイドと同じような感じだが、4〜8枚のカウンターの分だけほんの少し勝つのが難しくなっている。しかし、カウンター量では上回っているのでそう気にする程のことではない。相手をこっちのペースに引きずり込めば、ほどなく勝てるだろう。
- v.s.黒コン
- 《動員令》張って勝ち、以上。黒コンは《動員令》をどうすることもできないので、コレさえ張れれば簡単に勝つことができる。 (え? 《仕組まれた疫病》だって? The Ferrett氏が《風生まれの詩神》が入っていないバージョンでさんざんプレイテストしてくれたけど・・。まぁ詳しくはフォーラム内のコメントを読んでくれ。)
- v.s.サイクリング
- やりにくい相手だ。序盤に《稲妻の裂け目》を張られるとかなり辛いし、もし張られてしまったら《静態の宝珠》で対抗するしかない。致死量までサイクリングされるか、それともその前にロックが極まるか、熾烈なレースになるだろう。
- v.s.スライ
- お客さん2号。ロックが決まるまで《壁》と《詩神》で耐えれば良い。この《詩神》は特に有効で、《焦熱の火猫》なんかはコレを処理できないと無駄カードになってしまう。
- v.s.対立
- だいたいは青/緑バージョンだと思う。こちらには相手より多くのカウンターがあり、コンボパーツもより良質だ。《種子生まれの詩神》さえ出されなければ勝てる相手だ。
- v.s.ウェイク
- これもお客さん。カウンター量で上回っているし、コンボパーツも相手の物より低コストだ。キーカードに絞ってカウンターを当て、ロックすれば勝てる。
- v.s.クレリック・エルフ・兵士etc...
- 種族デッキは、ロックを妨害する手段をメインに積んでいることはほとんど無い。だいたい勝てると思う。
デッキ相性については以上だ。何か質問があればこの記事のフォーラム(http://www.starcitygames.com//ubbthreads/showflat.php?Cat=&Board=feedback&Number=13634&page=0&view=collapsed&sb=5&o=&fpart=1)か、私宛ての電子メール(ukyo_rulz@edsamail.com.ph)で受け付けよう。
当ページは、2ちゃんねるの卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。