- 原文
- Wise Words: Red
- 著者
- Gary Wise
- 訳者
- 杉井光 ◆h92HIkARU.
- 投稿日
- 2003-03-06
- 更新
- 2003-06-29
プロツアー・シカゴから一ヶ月。そしてプロツアー・ヴェニスまで一ヶ月。種族に関する論評が大コケして、オレがWise Wordsで色別の分析を始めてから、一ヶ月が たった。そろそろ、オンスロートにおける赤のカードについて見てみる時期だと思う。
オーケイ。このセットが最初にお目見えしたとき、黒・赤・緑・白のそれぞれに「最強はこの色だ」と主張する信奉者どもがいた。やつらのうち75%は当然、間違っていたわけだ。赤こそオンスロート最強。これについて議論するのは自分の無知をさらけだしているようなものだぜ。赤には最強のコモン、最強のアンコモン、最強のレア3種のうち2種がそろっているんだから。
Sparksmithはイカレている。それに、(オンスロートにおいては)最初のパックでファーストピックするべきアンコモンは2枚だけ。Lightning RiftとSlice and Dice、両方とも赤だ。どっちもイカレてる。そのうえ、こいつらよりも優先してファーストピックすべきほんの一握りのレアがある。もしプロプレイヤーたちに「パックを開けたときにいちばん出てきてほしいレアは?」とアンケートを採ったとしたら、三分の二はRolixかStarstormと答えるだろうね。残りの答えはVisaraだ。Visaraは単体のパワーで考えれば最強なんだが、赤をドラフトできるという付加価値は無視できない。
赤のコモンはこの1/1(※訳注:Sparksmithのことだろう)だけじゃない。ShockとSolar Blastはどちらも、赤以外のどんなコモンよりも優先するべきファーストピックだ。また、このフォーマットでの最強アーキタイプとなりつつある赤青では、Lavamancer's Skillも同様。言い換えれば、どこもかしこも黒を見かけたウルザズサーガの再来さ。赤は鉄板だね。強制するつもりはないけど、パックが赤ければ喜んで受け入れた方がいいぜ。
うむ、こいつはでかいし、火ィ吹いてるし、飛んでるし、速攻だ。引けば勝てるだろう。パックからなにを引きたいかをプロプレイヤーに訊けば、Rorixっていう答えがいちばん多い。しかしこいつの吐く息は臭すぎるな。したがって、Rorixをピックするのは社会的によろしくない。オレまで回してくれ。
この、近年最良の大量破壊呪文を、ピットファイター・レジェンドたちよりも上にランク付けするやつもいる。しかし、ピットファイターたちは勝ち手段にもなりうる。なので、オレのランキングではStarstormは三番手だ。まあ実際は、ランキングなんて大したことじゃない。こいつらのうちどれかをピックできたら、最初の対戦相手のなるべく目の前で熱い握手をしてやれ。
さらなる大量破壊。Sharpshooterはあっさり死んでしまうという弱点があるし、どちらもゲームを終わらせる威力があるので、Sliceの方が上だということになっている。
うむ、こいつはSparksmithよりも優秀だ。パスすることなんてありえない。単純に、Sharpshooterはそのコストからして色を散らして入れることもできるし、そのパワーからしても、取れる機会をふいにするなんて間違っている。これ一枚でボードを支配できるんだぜ。
オレはかつてこのオーガをSlice and Diceよりも上にランク付けしていたことがあって、それはそれで好ましい結果を出せた。やるなら赤青だろう――この色の組み合わせは、小数でボードを支配できるからだ。
初手でピックするべきカードとして、Lightning Riftをトップ5に挙げるやつがいる。しかし、他のトップカードと違って、Riftを使うにはデッキにランクの落ちるカードを入れなきゃならない。まあ、Rift入りのデッキなら一発Riftを引けば充分勝てるんだけどな。
Slice and DiceとSharpshooterのときと話は同じだ。Sparksmithはすぐ死ぬけど、Orggは死なない。死ななけりゃ、勝てる。たしかにコストは重いけど、7マナに見合う価値は充分ある。
このキレたカードがリストの8番目なのはもちろん間違ってる。でもそれは、このゴブリンの強さがどうとかではなくて、赤がいかに強力なのかの証拠だ。Sparksmithは驚異的だ。たった2マナのコモンでボードを支配できるんだから。こいつのエキスパンション・シンボルを黒くしたのは、たぶん間違いだったろうな。
これだけ強力なカードであっても、二つの理由からSparksmithよりは落ちる。a)どんな呪文であっても、8マナはさすがにばかげてる。b)瞬殺できるかどうかが、場にいるクリーチャーの数に左右されてしまう。瞬殺できないのだったらキャストする理由はないな。Nantuko Huskがいれば別だが。
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! なんじゃこりゃあ! RoostはInsurrectionよりもさらに重い! 最初のトークンを出すのにトータルで13マナかかる。しかし、19マナをつぎ込んで2体目のトークンを出せれば、勝てるだろう。そんなわけで、かろうじてトップ10だ。
ただのでかいビーストだと思うか? まあもちつけ。まず、5マナ4/5というそれだけでなかなか固い。特に、こいつを殺そうと2体か3体でブロックされた時なんかは最高だ。ブロッカーどもは自分のパワー分食らってくれる。ただ、こいつを出しているときにSlice and Diceはやめとけ。確かに生き残るが、痛い……あー、まあキニスンナ? 確かに痛いが、Slice and Diceの後に残った4/5はかなり強いからな。
軽くて効率的な除去。いいデッキと悪いデッキの差はだいたいそこだったりする。そして、このフォーマットにおいてはその差は致命的だ。2ターン目に出てきたクリーチャーや3ターン目のMorphを焼ける。4ターン目以降も、マナを余らせてShockを握っていれば、そうそう負けることはないはずだ。他の呪文と同じターンにキャストできるという利点が、Shockをさらに強力なものにしている。
Shockよりだいぶ格差はあれど、Solar Blastはやはり優秀なカードだ。サイクリング能力はDeath Pulseほど強力ではないにしろ、相手のライフの最後の何点かを削るときに役に立つという点ではこちらの方が一枚上手だ。まあ実際、Shockと比較すると、1点多いダメージのために3マナも余計に払っているってことになるんだけどな。
青赤デッキであれば、Lavamancer's Skillはコモンの中ではSparksmithの次の地位に落ち着く。最初からこの色の組み合わせを強引に狙っていくやつもいるけど、オレはもっと手広くかまえるのが好きだな。青赤でなければ、Lavamancer's Skillはそこまで強力なカードじゃない。まあ、ランク付けでいうとこのへん(つまりSolar Blastの下)くらいの危険度だ。
実にパワフルなカードだ。コストはやっかいだし、場にいるクリーチャー頼みのカードだから、もっと軽くて効率的な呪文より下にランク付けされてしまうのは納得できると思う。飛行持ちかファッティがいれば、ダメージレースでかなり優位に立てるだろうな。ウケを狙いたかったら、Goblin Sharpshooterと一緒に使ってみるといい。
カード・アドバンテージは取れない。しかし、相手によってはWords of Warはアドバンテージなど関係ない威力を発揮する。もし盤面で優位に立っていれば、これが出ている状況で負けることなどないだろう。押されているのなら、悩むことなく起動だ。憶えておいてほしいのは、もし対戦相手がこれの能力で対象にとったクリーチャーにダメージ軽減を使ったとしても、もう一度起動して新しい対象を選べるってこと。ターンを無駄遣いせずにすむ。こいつは置換効果だからね。
Chain of Plasmaのコストがもう1マナ重ければ、このリストからは落ちていただろう。しかし2マナの呪文がほとんどないこの色において、こいつは効率的だ。2ターン目に撃てば、撃ち返す対象がいることなんてめったにないしな。
こいつは青い相手には明らかによろしくない(青相手にはサイドアウトすることをおすすめする)。しかし他の相手に対してはかなりお得なカードだ。それに、赤からドラフトを始めたということは、青を取る資格もあるってことだ。いったんPrimocをピックしたら、その方向に少し強引にでも動いてみてくれ。
いや、Craghornはダメだけどな。こいつにしたって、毎回ブロックされないわけじゃないし、こいつの能力を無効化する方法はいくつもある。まあ、Sparksmithのためにゴブリンを追加して、Sparksmithなしでもたまにカードアドバンテージを稼げる……こいつはなかなか悪くないと思うぜ。
死ぬほどでかいケツ(※訳注:コストの重いカードのことだろうか?)をデッキに突っ込めれば、ゲーム終盤でMachinistは、その、不死身の機械に化けるだろうな。マナが余っていてやることがないんなら、Machinistを起動してライブラリの並びを憶えるのもいいかもしれん。
こいつをドラフトするときは充分考えろよ。すでにプレイスタイルが決まっているのなら、パスした方がいい。2枚取ってしまい、有効に使おうと考えるなら、なるべくコストの高い呪文を取ること。赤緑がベストだ。
よくリミテッドではFirecatはだめだと言うやつがいるが、笑っちまうな。どこがだめなんだよ? やつらはSearing Fleshと同じ効果が4マナで得られるということを忘れて、もっとデカいやつかもっと小さいやつをドラフトしちまうんだ。オレにとっては嬉しい話だけどな。
インスタントなのは嬉しいな。4点っていうのもいい。しかし重い。5マナより軽いクリーチャーの除去に使うことなんてざらだし、ピックするのもかなり後の順目だ。言い換えれば、赤は爆弾カードの処理もかなり容易ってことだ。
13点削ればいいんなら、ゲームはかなり簡単になる。こつは、こいつを叩き込んで勝てる段階まで生き延びることだ。Morphの出に左右されるけど、まあ大した問題じゃない。
こいつはレギオンの登場で価値がいくらか下がるだろうし、3番目のセットが出たらもっと下がるだろう。でも、Avaraxが手堅いやつなのにかわりはない。Hasteは、カードを1ターン速く場に出せるのと同等の強い能力だし、場が偶然にもまっさらでこのビーストが自由にうろつき回れる場合は、その速さはもっとひどいことになる。
オレはたいていのやつよりもこのThraggが好きだ。”Morphでプレイしたくないやつナンバー1”だってのはわかってるけどな。5マナ払って出して、後は相手にまかせてみろ。そうそう除去されることはないはずだ。
Skirk Commandoほどではないが、Craghornもいいクリーチャーだ。タフネス1で脚はぐらぐらだが、相手の勢力を押さえつける働きがある。どんなデッキに入れても強い。
ウィザードなしの環境でLavamancer's Skillがそれほど強くないのと同じ理由で、このゴブリンは、2枚目がいなければちょっとがっかりなカードだ。2枚目をピックできるのに賭けるのはあまり分がいいとは言えないな。いつでも役には立つけど、さほど特別な強さではないとは知っておくべきだ。
赤青デッキではかなり高評価になる。デカブツが不足しているし、Valeskがそれを補ってくれるからだ。逆に赤緑ではそんなに高評価しないほうがいい。Morphに戻ったりしないもっとましなやつのためにマナを使いたいだろ?
このちびは、一見強力なように思える。クリーチャーを脅威から守れるからだ。こいつがデッキに入っていると、Skirk Commandoの強さは飛躍的に高まる。対戦相手はそうそうMorphをブロックできなくなるし、いったん表返ったあとは、2/1のやつはsacrificeしてさらに利用できる。オレたちはこのシナジーをプロツアーでよく見かけるよ。
まあ、ただのデブだ。なんの補助にもならないが、打撃は確かにでかい。オレはとりあえず打撃力のあるやつが好きだね。さっさとゲームを決めてしまうこともある。
このカードでオレより美味しい思いをしたやつはけっこういて、そういうやつらはこのカードをもっと高く評価している。Phyrexian Husk(訳注※:Nantuko Huskの誤りと思われる。Phyrexian Ghoulと混同したのだろうか)とのコンボは驚異的だ。あと、Accursed Centaurをプレイできる唯一の手段でもあるが、そんなことをやろうとしたらデッキに4枚必要だしな。
これもオレが少し過小評価しているカードかもしれない。Commando Raidはきっちりした効果があるし、立派にそれをやり遂げる。しかし、そのためにはブロックされないアタッカーが必要だ。それって、どっちにしろ勝っている場合の方が多くないか?
こいつはオレの中では常に高評価で、赤緑ではほとんど自動的にデッキのメインにしてしまうほどだ。タフネス1が3、4体いるときに使ってみてくれ。その理由がわかると思う。3点以上でキャストすることはめったにない。
これをデッキの核に据えるのはオレはあまり好きじゃない。Goblin Taskmasterは、Sparksmithが早い段階で2点ダメージを飛ばせるようになるという点では、ゴブリンの二番手として重要かもしれないな。
こいつを握りしめてじっと機会をうかがうやつもいるが、オレはむしろそういうやつらをひきつぶすようなプレイングがいいな。もちろん、Skirk CommandoとかSnapping Thraggがデッキに入っていれば話は別だが。
5マナ2/2(゚Д゚)ハァ? オレは4マナ以上かかる2/2飛行に心を動かされたことは一度もない。って言えば、オレがどれだけこのチビ鳥を軽蔑しているかわかるだろ。まあ、赤青デッキでGoblin TaskmasterとIllusionシリーズがいれば、そこそこだけどな。
まず良いニュース。こいつはM:tG Onlineで3チケットで売れる。悪いニュース。つまり構築でなきゃそれほどいいカードじゃないってことだ。1/2は大したインパクトじゃないし、他のゴブリンと攻撃に行けば、相手は役立たずのMorphでブロックして相打ちにしてしまうだろう。
簡単に殺せるし、ブロッカーとしても効果的でない。Handlerはまあ使えなくはないが、最善手とはとても言えないな。もしSparksmithがあって他のゴブリンが1体もいなくても、オレはこいつを切ってもっといいカードを入れるよ。
Sparksmithへの効果的なサイドカードだ。もしImagecrafterがいれば、もっと面白いことになる。それでも、メインで入れようとは思わないけどな。
このカード使いの提唱者モーガン=ダグラスへ。すまん。Bruiserは、普通に考えて、7マナに見合うカードとは思えない。やけになって使おうとしても無駄だよ。
回れば、そりゃあ面白いことになるだろう。でも、そんなことはまずないはずだ。オレはこいつがデッキで効果的に働いているのを見たことがない。5000点くらい飛ばせる能力があれば……使えるかもな。
対赤のミラーマッチではいいサイドカードだ。レギオンの参入でさらに強くなるだろう。どれくらい強くなるかはオレにもまだわからないので、何週間か待ってくれ。
こいつはMorphだな。いたって簡単。おお、それにContested Cliffを割れる。
オレは最初はCrownが好きだったんだが、じきに役立たずでカードアドバンテージも失うことが証明されちまった。白赤ではいまだにそこそこのカードだがな。Crownは、場合によっちゃあかなり役に立つ。デッキにSkirk CommandoとかSnapping ThraggとかButcher Orggとかが入っている場合には。特にBUTCHER ORGGとかBUTCHER ORGGとかBUTCHER ORGGとかが入っている場合にはな。
少なくともデッキに2体Imagecrafterが入ってなきゃ、Fever Charmをメインから入れようとは思わないな。しかしサイドカードとしては確実だ。頼むから2ターン目にGoblin Taskmaster出してHasteつけたりするなよ。一度やられたことがあるんだ。なんとか説得してデッキからはずさせたけどな。
普通はサイクリングだ。Contested Cliffsを処理できたりする。たまに相手の深刻なマナ事故を誘ったりもできるな。
こいつはCourierの中では最弱だ。対象になるゴブリンどもは小さいやつばかりだし、クリーチャーの召喚コストとこいつの起動コストを両方そろえる余裕なんてまずないだろう。こりゃだめだ。こいつは、”ただ単純にSparksmithをサポートするために出すゴブリンにしてはあんまし良くないやつ”ラインナップのトップだ。
いいかね、相手がMorphとアンタップの土地を18枚くらいコントロールしていたら、Nosy Goblinの能力をあてずっぽうで起動しちゃいかんよ。そんなことをしたらオレは思わず壁に10発くらいヘッドバットしちゃうぜ。ケガしちまう。
YMGの連中はこいつを赤緑で好んで使っていたようだが、あいつらがシカゴでどうなったかはご案内の通りだ。シールドではどうかって? カード評価をやり直した方がいいな。
ビーストが8体か9体くらいいれば使えるカードだが、それでもいい選択とは言えない。場になんの影響も及ぼさない5マナのカードっていうのは、やはりきつい。
2ターン目のSparksmithが怖いんなら、こいつをくっつけてやるのもいいと思う。しかしメインには入れてくれるなよ。対戦相手次第のカードだから、うまく働かないことの方が多いんだ。
Fire Marshalのビルは実にいいやつなんだが、リミテッド用にデザインされたカードじゃないんだな。まあ、もし5枚か6枚くらいSlice and Diceを取れたんなら……
パワフルに見えるが、オレには無理だ。有効に使えるとは思えない。対戦相手がまずこの攻撃規定で被害を受けるのが、アドバンテージと言えなくもないが。
回避能力はいい。しかし、パワー1でなんの起動能力もないってことは、単純に力不足ってことだ。
このカードをあえてプレイするときには、勝利を念じて思わずカード名を叫んでしまうだろうな。
おい……ここに書こうとしてたジョークがあまりに多すぎて困っちまう……まあ、インターネットには空き場所だけはたくさんあるからな(訳注※:じゃあ全部書いてみろよ!(笑))。
Sliver Queenとのコンボ? 素晴らしい! ……おい、ジャッジ!
シカゴで練習ドラフトをしたときに、こいつを赤単で使ったことがある。オレはとにかく笑って、笑って、笑って、それから負けた。
ロバート=ベイヤルドの名誉のために申し添えておくと、こいつは最下位じゃない。
もちろん、ロバート=ベイヤルドでさえこいつが使えないのはわかっていた。
Have a good week.
当ページは、2ちゃんねるの卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。