[PR]テレビ番組表
今夜の番組チェック

The Suicide squad

原文
The Suicide squad
著者
Ryan Dinkelman
訳者
NPCさん
初出
2003-03-05
更新
2003-05-06

少なからぬ人々が、レギオン後のスタンダードにおける自殺型黒単について記事を書いてきた。多くの人たちは、デッキにコントロール要素を過剰なほどに加え、その結果、攻撃を低速なものにしてしまっていた。

そこで私は、多くの人達が提案はしたものの誰も記事にしなかった、《墓生まれの詩神/Graveborn Muse(LGN)》を使う方法を提示してみようと思う。このカードを、サイカや赤黒リアニメートを速度および妨害で凌駕できる黒単ビートダウンデッキを動かす燃料として使ってみよう。これらのデッキは、狙って捨てられる手札破壊と、それに続くビートダウンの前には簡単に死んでしまう。もしも、《腐敗を導く者/Shepherd of Rot(ONS)》のようなカードを出せば、場にゾンビを残しておくことによってもっと早く対戦相手を倒すことが可能となる。

このデッキにとって、きわめて有用なカードをもう一枚。サイカ、対青緑マッドネス、赤緑ビートダウン、スライのための《にやにや笑いの悪魔/Grinning Demon(ONS)》である。こいつはかなりのマッチョで、さっき挙げたようなデッキたちはこいつを処理するのにかなり苦労する。《にやにや笑いの悪魔》と《ナントゥーコの影/Nantuko Shade(TOR)》を出すことは、多くの対戦相手にとって大惨事を意味する。

これが、私の提示するデッキリストだ。

デッキの各要素に対するコメントは以下の通り。

《腐敗を導く者》
このカードは、デッキ内のクリーチャーたちとあわせて使えば対戦相手を驚くべき速さで倒すことが出来る。また、多くのプレイヤーたちには過小評価されているので、恐らくこいつはカウンターされず、対戦相手を倒すことだろう。
《卑劣なアヌーリッド》
対戦相手がリス対立でも使っているのでなければ、こいつはたいしたデメリットも無く使える高速ビートダウンだ。
《ナントゥーコの影》
こいつは今までのカードの中で最高のクリーチャーの一つと目されており、2マナ域を埋めるには最適だ。
《悲しみを飲み込むもの》
こいつは4ターン目に5ダメージをたたき出し、その後すぐに貴方は勝利することになる(パーマネントを持っているならば)。また、必要なときに《墓生まれの詩神》を処理するための手段でもある。
《にやにや笑いの悪魔》
このカードはほとんど全てのマッチで非常に重要な働きをする。私がこのカードを1枚でも使う事が出来たときは、必ず勝利している。《ワームの咆哮/Roar of the Wurm(OD)》のトークンと1:1交換可能で、《尊大なワーム/Arrogant Wurm(TOR)》を殺し、1ターンに6ダメージ与える。こいつが対戦相手の場にあるのは見たくないね。
《墓生まれの詩神》
あぁっ詩神様っ。このカードをいかに活用するかということに関して、あらゆるフォーラムにおいて多くのプレイヤーたちに議論されてきた。で、私が見出した答えは「 無 理 に 活 用 し よ う と す る な 」だ。そもそもあまりぶっ壊れているとは言えないカードを無理やり活用するために、デッキの本質を曲げるのは本末転倒だ。このカードは手札を補給し、ライフと引き換えに攻撃のペースを保ってくれるし、望むことをなんでもやってくれる。だが、このカードをあまり長いこと使用しようとは考えないことだ。《腐敗を導く者》のライフロスで死ぬぞ。
《チェイナーの布告》
こちらにとって問題となるクリーチャーをたぶん取り除いてくれるだろう(訳注:原文では"This card will bet rid of problematic creatures for you."。"be rid of"、"get rid of"の間違いか、狙って除去できない性質を"bet(賭ける)"に込めたのか?)。このカードで《尊大なワーム》が殺せる。対戦相手は《ワームの咆哮》のトークンを殺したくないからな。同様に、《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》や、《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ONS)》の相方、序盤の《サイカトグ/Psychatog(OD)》、その他対戦相手が攻撃に使いたいと思うクリーチャー以外のクリーチャーなら何でも殺せる。
《燻し》
《ワームの咆哮》のトークン、《野生の雑種犬》、《ゴブリンの群衆追い》、《ナントゥーコの影》、《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(7E)》、そして(最も重要なのだが)《激動/Upheaval(OD)》後の《サイカトグ》が殺せる。以上に挙げただけで、デッキに入っている問題あるクリーチャーのほぼ全部を網羅しているぞ。
《陰謀団式療法》
対戦相手の手札にある危険なカードを除去するために、ほとんど全試合で使われることになる。《焦熱の火猫/Blistering Firecat(ONS)》、《激動》、《強制/Compulsion(TOR)》、《ミラーリの目覚め/Mirari's Wake(JUD)》、《霊体の地滑り/Astral Slide(ONS)》、《稲妻の裂け目/Lightning Rift(ONS)》、その他《強迫》で見たカードで、《強迫》で抜かなかったカードを何でも落とせる。
《強迫》
1ターン目に手札にあったら絶対撃つこと。対戦相手がどんなデッキを使っているのかを知っておくことはこのデッキにとってきわめて重要だ。それを知っていれば、対戦相手が序盤数ターンの間に何をするのか分かるし、相手のデッキが予期せぬデッキだったとしても動揺せずに対処できるだろう。

サイドでは、《萎縮した卑劣漢》を入れている。対サイカ、青緑マッドネスで使いたい。《無垢の血》もしかり。《沈黙の死霊》は《藪跳ねアヌーリッド/Anurid Brushhopper(JUD)》入りの白緑ビートダウン、《霊体の地滑り/Astral Slide(ONS)》デッキ、その他コントロール系のデッキの時にサイドインする。4枚分の空きスロットを残しているが、私ならここに《仕組まれた疫病/Engineered Plague(7E)》か《闇への追放/Dark Banishing(7E)》を入れる。これらのカードは対スライ・青緑のときに激しく役に立つだろう。

《萎縮した卑劣漢》は青緑およびサイカだけでなく、黒コン相手のときにも役に立つ。《消えないこだま/Haunting Echoes(OD)》を撃たれた際に、必要なカードを墓地から削っておくのだ。また、《萎縮した卑劣漢》は青緑に《ワームの咆哮》を普通にプレイすることを強要し、《物静かな思索/Quiet Speculation(JUD)》を使って《ワームの咆哮》を持ってくることを予防する。

さて、対戦相手別の戦略を示そう(注:これらの戦略はレギオン抜きのデッキを相手に試したときの結果を基に書いている)。

赤黒リアニメイト

このデッキは倒しやすい相手だ。《生き埋め/Buried Alive(OD)》と《ゾンビ化/Zombify(OD)》を捨てさせよう。しかる後、《にやにや笑いの悪魔》、《卑劣なアヌーリッド》《腐敗を導く者》で、相手の出すクリーチャーおよび相手本体を倒すべく前進しよう。

だが注意してほしい。もしも相手がデカブツを場に出し、そのときこちらの手札に《チェイナーの布告》が無ければ、確実にこちらが逝かされてしまう。《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba(JUD)》だった日には万事休す。

スライ

このデッキは《焦熱の火猫/Blistering Firecat(ONS)》を出すと波に乗ってしまうが、《陰謀団式療法》を使って最低1回は防ぐこと。《にやにや笑いの悪魔》を出してゴブリン達を大虐殺しよう。序盤の数ターンを生き延び、相手のクリーチャーを殺している間に相手よりでかいナマモノを並べて相手をしばき倒すのがコツだ。

青緑

このデッキを相手にするには問題が山ほどある。というのも、こちら側に除去や妨害呪文が無ければこいつらは神の引きをしてこっちを押しつぶしてしまうからだ。ということで、対スライ同様に「生き延び」、「トークンを殺して」「本体も倒す」という方向で行こう。サイド後は、《萎縮した卑劣漢》を使うことで《ワームの咆哮》の猛攻をスピードダウンさせ、《不可思議/Wonder(JUD)》を除去して相手の軍団を地に這わせよう。

だが、私にはこの戦略が果たして上手く働くか否かまだわからない。私がテストプレイしているマジックオンラインではまだレギオンが使えないからだ。とはいうものの、予備実験の結果は予想した通りの結果が得られそうなことを示唆している。

サイカ

こちらのデカブツを《チェイナーの布告》《無垢の血》から守るため、できるだけたくさんクリーチャーを出そう。あと、《激動》前に《狡猾な願い/Cunning Wish(JUD)》と《強制》をぶっこ抜いておこう。この2枚は《激動》をしのぐ可能性を打ち砕いてしまう。その後手札に残った《激動》を狙おう。

《霊体の地滑り》

赤白のバージョンを相手するときには、《霊体の地滑り》と《稲妻の裂け目》を最初に落とし、その後大量除去呪文を狙おう。場に《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》が出たら勝つのは難しいので、裏向きのクリーチャーを見たら即除去し、相手に天使をプレイするのを躊躇させること。

ぶっちゃけ、こいつ相手にどうやって勝てるのか未だに分からない。ひどい相性だ。対クリーチャー用に大量除去を持っているし、こちらとしては相手がキーカードをプレイする前に相手の手札を丸裸にしない限り負ける。サイドに《偏頭痛/Megrim(7E)》を入れておくのもありかもしれない。

赤白緑バージョンの場合だと脅威はもう少し小さくなるが、それでも危険なカードは残っている…つまり《霊体の地滑り》《稲妻の裂け目》《賛美されし天使》だ。繰り返しになるが、《稲妻の裂け目》から始めるコンボの要素をできるだけ除去してみること。《稲妻の裂け目》1枚でこちらの勝ち筋に傷を入れることが出来るのだから。またも繰り返しになるが、《霊体の地滑り》デッキを懸念するならサイドに《偏頭痛》を入れておく価値があるかもしれない。

さらに、赤白、赤白緑どちらのバージョンでもサイドから《沈黙の死霊》を入れよう。対戦相手の手札を破壊することができる。そして、一度破壊された手札は二度と回復させることが出来ない。そうなると相手の展開速度は這っているも同然にまで遅くなるので、《霊体の地滑り》デッキを倒す心地よい時間がやってくる。

赤緑ビートダウン

この手のデッキとあまり対戦したことは無いが、難しい相手だ。相手が《獣群の呼び声/Call of the Herd(OD)》を再利用する前に何とか除去し、相手が出すクリーチャーをどんどん殺す必要がある。

白緑マッドネス

マッドネス製造機および墓地に落ちた《栄光/Glory(JUD)》を除去しよう。こちらの除去を根底から破滅させる《藪跳ねアヌーリッド》は何とか出る前に処分したい。

ビースト

《藪跳ねアヌーリッド》と《争乱の崖地/Contested Cliffs(ONS)》が出てくると厄介な相手だ。《争乱の崖地/Contested Cliffs(ONS)》を《生ける願い/Living Wish(JUD)》で持ってくるデッキを見たことがあるが、これが一番効率的に思える。

結論。

このデッキは、スタンダード環境を揺さぶるだけの可能性を持っているが、その一方で青緑、白緑、ビーストに入っている《たい肥/Compost(7E)》に苦しめられる可能性もある。黒対策は厳しい…だがもしも、1ゲーム目を勝利できれば(そしてこのデッキには多くの対戦でそうできるだけの能力があるのだが)、2ゲーム目か3ゲーム目のどちらかは勝てるだろう…。それに、何とか勝てるのであれば、対策をされても何も気にすることはないだろう?

当ページは、2ちゃんねる卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。