- 原文
- Ask Wizards
- 訳者
- NPCさん
- 投稿日
- 2003-03-03
- 更新
- 2003-05-06
「このごろ私は、白という色と再生というメカニックがどのような関係になっていくのかを知りたいと思っています。白は生命の保全の色ですから、再生はダメージの軽減やライフゲインと共に、白にふさわしいメカニックではないでしょうか。
今までは、白はそれほど再生と関連がありませんでした(《蘇生の印/Death Ward(5E)》や《幽体オオヤマネコ/Spectral Lynx(AP)》など)。色の役割として、私たちは《ダールの修理人/Daru Mender(LGN)》のようなカードがもっと作られることを期待してよいのでしょうか?」
「なるほど、再生についてですね。では、色の役割において再生がどのように振り分けられているかを説明したいと思います。まず緑と黒が、クリーチャーの能力として再生を持っています。黒の雰囲気は蘇生です(例えばスケルトンは、破壊されてもまた動き出します)。これは黒の能力である、墓場からクリーチャーを戻す能力と関連しています。
緑の雰囲気は、非常に早い回復です(例えばトロールはあまりに早く回復するので、すぐに傷から立ち直ってしまいます)。これは緑のテーマである成長と、クリーチャーを守る能力に関連しています(《巨大化/Giant Growth(7E)》はこのカテゴリです)。
白は癒しの雰囲気の一部として、他者を再生させる能力を持っています。時にはこれはスペル(例えば《蘇生の印/Death Ward(5E)》)ですし、またある時には、他者を蘇生することができるクリーチャー(例えば《用心深い殉教者/Vigilant Martyr(MI)》)です。歴史的には、再生は色の役割として、あまりよく探索されていませんでした。しかし現在、色の役割の再構成が行われていますから、将来の拡張セットでその成果を見ることができるでしょう。」
「どうしてレギオンのソルジャーは、みんな口がないの?」
「質問してくれてありがとう、Ryan。クローサの森の奥深く、ミラーリはカマールがラクァタスを倒した剣に取り付けられたまま、地中に横たわっていた。ミラーリのねじ曲がった魔力は、クローサから放射状に広がっていき、オータリアにある全てのものを、それ自身の増幅された、誇張された姿へと変えてしまったんだ。ウィザードたちは液状化し、ゴブリンたちの体は隆起して、ますます凶暴になった。クレリックは光に包まれ、ソルジャーたちは巨大な、語ることのない戦闘機械へと変貌していった。そして怪物化はまだ終わらない…君たちは次の拡張セットであるスカージで、魔法的な進化の次の段階を見ることになるだろう。」
「《白騎士/White Knight(LGN)》はレギオンで採録されたのに、どうして《黒騎士/Black Knight(5E)》は採録されなかったの?」
「《黒騎士/Black Knight(5E)》は、初めからレギオンには含まれていなかった…なぜなら私たちは、先制攻撃とプロテクションを持つ黒のクリーチャーを少なくしていくことに決めていたからだ。私たちは開発の段階で、《黒騎士/Black Knight(5E)》をレギオンに入れようとしたんだけど、それは今の色の役割と全くかみ合わなかった。それに、最も優れたウィニークリーチャーの色は白であって、黒はそれに次ぐ色だ。まあ簡単に言うと、雰囲気に合わないということだね。」
「カードが“壊れている(broken)”とはどういう意味ですか?」
「Websterによると、“壊れている(brolen)”とは次のように定義されています。」(訳注:Websterは、アメリカの有名な辞書ブランドだそうです。)
「bro・ken /bah-ro-ken/ 形容詞. [1996年、William Jockuschがミラージュの開発中に使用したとされる]
「《羽ばたく戦士/Wingbeat Warrior(LGN)》のイラストで、太陽がレンズフレア効果を生み出しているのに気づいたんです。レンズフレア効果が生み出されるには、レンズとそれを記録するフィルムが必要ですよね?このイラストは、オータリアにカメラがあるということを示唆しているのでしょうか?」
「Gabeさん、ご質問ありがとうございます。そうです。オータリアでは35mmカメラが普及しており、写真は趣味として人気があります…。ええと、本当のことを言いますと、マジックのイラストは極めて写実的になることがありまして、《羽ばたく戦士/Wingbeat Warrior(LGN)》の場合、イラストレーターは、エイブンの肩の上で太陽が光り輝いているということをクールに表現するために、レンズフレア効果を加えたんです。私たちはこのような付加的な効果の非現実性にはあまりこだわりません。…もし私たちが非現実性にこだわっていたら、マジックは全般的に、非常に困難なゲームになってしまうでしょう。」
「どうして黒は高速でマナを生み出す能力を持っているのに、青にはそういうのが全然ないんですか?」
「マジックのバランスを保つ要素の一つは、それぞれの色が強みと弱みを持っていることです。もし一つの色がなんでもできてしまったら、他の色をプレイする意味は全くなくなってしまうでしょう。例えば赤は、プレイヤーやクリーチャーに直接ダメージを与えるのが非常に得意ですし、アーティファクトや土地を破壊することもできます。しかし、エンチャントに対しては全くの無力です。この一つの単純な弱点によって、バーンデッキは常に、《赤の防御円/Circle of Protection:Red(7E)》によって封殺されることを恐れなければならないのです。」
「青の強みは、打ち消し呪文、カードドロー、そしてゲームのルールを操作することにあります。そして青の先天的な弱点としては、あなたが対戦相手を完全にコントロールしたり、コンボを発動させたりするための十分なマナを揃える前に、展開の早いデッキによってうち破られてしまう、とうことがあげられます。青は短い期間ですが、マナ加速能力を得たことがありました…1998年、《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy(UZ)》です。このカードは、非常に迅速に禁止されました。マナ加速の手段を得たことにより、コンボデッキが環境を支配してしまったのです。」
「以前黒は、《暗黒の儀式/Dark Ritual(MM)》のような、非常に強力なマナ加速能力を持っていました。しかしきちんと見ると、黒は決してマナ加速を維持することに長けた色ではないことがわかると思います。黒のマナ加速は、リソース(例えばカードやクリーチャーなど)を犠牲にすることにより、一時的なマナを得ることに限られています。表面的には、一時的な利得のために何かを犠牲にすることは、非常に黒らしいと言えます。しかしこの件に関して議論を重ねた結果、“成り行きなんてくそ食らえ、今欲しいのをよこしやがれ”的な考え方は、むしろ赤にふさわしいのではないかということになりました。このようなシフトの結果は、最近のカード(例えば《輝石の儀式/Brightstone Ritual(ONS)》、《スカークの探鉱者/Skirk Prospector(ONS)》、《ゴブリンの乱伐者/Goblin Clearcutter(LGN)》)に見られます。」
「赤はマナ加速の二番目の色に押し上げられましたが、黒はいまだそれに次ぐ三番目の色ですし、白と青がそれに続いています。では一番は? もちろん、緑が揺るぎなきマナ加速の王です。緑には、可能な限り高速に(そして恒久的に)あなたのマナベースを増加させるためのカードが豊富に揃っているのです。」
「スタンダードとか、エクステンドとか、ロチェスター・ドラフトというような用語はどのようにして生まれたんですか?」
「最初に名付けられたのはロチェスター・ドラフトだね。この名称は、マジックの黎明期に、私たちがドラフトのフォーマットを考えて、ニューヨークのロチェスターで行われたコンベンションで初めて披露したことから来ている。確か1993年末か、1994年の初めだったかな。当時はとてもたくさんのドラフトのフォーマットがあったんだけど、『ロチェスターでやったみたいにドラフトしよう』って繰り返し言ってるうちに、省略してロチェスター・ドラフトって呼ぶようになったのさ。」
「私たちが今、スタンダードと呼んでいるフォーマットは、元々『タイプ2』と呼ばれていた。(今のクラシックが『タイプ1』だ。)このようなトーナメントは、私たちが公式に、構築プレイにおいて策定したフォーマットの1番目と2番目だから、こう呼ばれていたんだ。このような名前はあまり面白くないし、特に初心者にとって意味がわかりにくいから、私たちはもっと、内容をよく表していて、かつメディアにも親切な名前をつけることにした。それで現在の、スタンダード、エクステンド、クラシックという用語が採用されたってわけ。
まあ、理由は明らかだよね。スタンダードは、一番プレイされるであろう、“普通の”トーナメント・フォーマットだ。エクステンドは、スタンダードにさらに何年かぶんのカードを加えたもの。そしてクラシックは、どんな古いカードでも使えるフォーマットのことだ。」