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タイプ2環境分析

原文
The T2 Environment
著者
Mogg_
訳者
矜侍
投稿日
2003-02-28
更新
2003-05-06

やあ。僕はNathan De Kockだ。(マジック・リーグではMogg_と呼ばれている。)今日は、タイプ2の環境についての話をしたいと思う。タイプ2は、いつでも僕にとって一番好きなフォーマットで、僕には、一番力を入れてプレイすべきフォーマットだと思える。今日は、どのデッキがタイプ2で最高のデッキか、どのデッキがタイプ2のトーナメントで一番頻繁に見るものなのか、という知識を君と共有したい。

2つのパートに分けて、環境の分析をしたい。つまり、アグロとコントロールだ。それぞれ、重要と思われるデッキリストを挙げていこう。

アグロデッキ

僕はずっと大きな大会ではアグロデッキをプレイしてきたし、普段もアグロデッキをプレイすることが多い。それが僕には合っていると思う。いくつかタイプ別にデッキを紹介していこう。

UGマッドネス

このデッキはトーメントがリリースされた時に現れたデッキで、おそらくオデッセイブロックがタイプ2落ちするまでタイプ2に残り続けるだろう。このデッキはタイプ2環境にとどまらず、エクステンデッドにも影響を与えている。(そして、タイプ1においてすらマッドネスというテーマを使った強力なデッキは現れている)デッキレシピを挙げておこう。

このデッキには、成功するデッキが持っているべき要素が全て含まれている。強力なウイニー、コストの低いファッティ、除去、カードドロー、そして妨害。UGマッドネスのプレイヤーが完璧な引きをすれば、環境のどのデッキもUGマッドネスに勝つチャンスは無いだろう。

しかし、このデッキにもやはり弱点は存在する。《ヤヴィマヤの沿岸》がタイプ2落ちしたために、今となっては色マナの供給が安定しなくなってしまったのだ。マッドネススペルを引いてはいるのに、プレイすることが出来ない、なんてこともありえるだろう。

このリストはまだまだ先が長いけど、このデッキはタイプ2環境でも最強のデッキの一つだってことは忘れないようにして欲しい。

とはいえ、近い将来にもこのデッキがとても数が多いままだとは思えない。このデッキよりも強いデッキが現れるだろうし、もっと重要なのは、みんなこのデッキにはいい加減飽き飽きしているってことだ。

では、次のデッキのレシピに移ろう。

相性の良いマッチアップ
UW、黒単コントロール
相性の悪いマッチアップ
ウェイク、アストログライド、サイカトグ

RGビートダウン

この色の組み合わせが依然強力だっていうことに驚く人もいるだろう。僕の意見では、この色はタイプ2環境で最も強力なアグロデッキだ。僕の使っているバージョンのデッキレシピを挙げておこう。(このデッキを使って、僕はトライアルや、マジック・リーグで勝利した。)

早いターンに場に出るビートダウンクリーチャー、中盤のファッティ、質の高い火力のコンビネーションによって、このデッキは環境で最高のアグロデッキの一つとされている。(唯一最高のデッキと見なされてはいないにしても)このデッキの安定性はこのデッキを恐ろしいものにしていて、その部分でこのデッキはUGマッドネスより優れている。

さらに重要なのはサイドボードプランだ。UG、WGや他のアグロデッキに対しては《罠の橋》を投入する。ゲームプランとしては、まず早いターンのうちに軽量クリーチャーでのビートダウンをかけ、相手方のファッティでダメージが通らなくなったら《罠の橋》をかけ、あとはそれを割られない限り、(できれば、そんなことは起こらないで欲しいが)火力を引く端から本体に叩き込んで勝利する。(このプランにおいて、《渋面の溶岩使い》は特にすばらしい)時には対戦相手がこのサイドボード・プランを知らず、アーティファクト対策をしてこないこともあるだろう。そんな時は《罠の橋》を張ってしまえば勝ちが決まりだ。

つまり、このデッキは引きが悪くなければどんなデッキでも相手にすることが出来る。間違いなくタイプ2ではトップクラスのデッキだ。

相性の良いマッチアップ
黒単コントロール、サイカトグ、アストログライド、対立、スライ
相性の悪いマッチアップ:
GW

WGマッドネス

気づいたかもしれないが、今まで挙げたデッキは全て緑を主色としている。このことから、今のスタンダードでは、緑はアグロ寄りの色だと推測できる。

WGは、実際には2つの形がある。つまり、マッドネスと非マッドネスだ。個人的には、マッドネスバージョンの方が優れているように思える。だから、ここではマッドネスバージョンの方を紹介しておこう。

デッキレシピを挙げよう。

チームメイト達と、崇拝を入れるべきか議論したが、結局は、必要ないということで意見が一致した。現状では、《生ける願い》で簡単にサイドボードのエンチャント対策にアクセスできるということもあるし。

このデッキでやることは簡単だ。殴る。殴る。殴る。《栄光》をディスカードする。もっと殴る。以上。このデッキは、タイプ2でも最もアグレッシブなデッキの一つだ。このデッキには、必要となるユーティリティカードを持ってこれる《生ける願い》以外には、非アグレッシブカードは入っていない。

このデッキに入っているカードはどれも非常に質が良く、一枚でゲームを決めてしまえるようなカードも多い。たとえば、3〜4ターン目に表になった《賛美されし天使》は、多くのデッキ(RG、UG、ミラーマッチ、スライなど)とのゲームを一方的なものにしてしまえるだろう。《栄光》があれば相手のクリーチャーを、こちらのクリーチャーを殺さずいつまでもブロックしていられるし、こちらの攻撃は全て相手の本体に通る。このことで、このデッキはRGやスライとの対戦を有利に進めることができる。この攻撃性と、《生ける願い》によってもたらされるユーティリティ性が、このデッキをタイプ2でトップを争えるデッキに仕上げていると思う。

相性の良いマッチアップ
RG、スライ、黒単コントロール
相性の悪いマッチアップ:
UG、アストログライド

スライ

スライ…アグロと言えば、いつだってまずはスライだ。個人的には、スライは少し過大評価されていると思う。とはいえ、その力は侮れない。

このデッキは、環境でもっともアグレッシブなデッキだ。まあ、そんなことは今更言うまでも無いことだろうが。

このデッキには3つの要素がある。土地、火力、ウイニーの3つだ。デッキに4枚入っている《焦熱の火猫》は、どのデッキにとっても大きな頭痛の種だろう。それがデッキに4枚入っている、というそのこと自体が他のデッキのプレイヤーにとっては恐怖だ。

他にこのデッキで重要なカードと言えるのは、《火花鍛冶》だ。このカードはリミテッドで爆弾カードなだけではなく…UGとのマッチアップにおいて、ワームや、物あさりや、他のクリーチャーを殺すことでゲームを楽なものにすることが出来る。

早くからビートダウンを開始できるウイニーと、コストの低い火力、可愛い子猫ちゃんが、このデッキを、タイプ2で1番のデッキとはならずとも、トーナメントでの使用を考慮すべきものとしている。

これで、タイプ2のアグロデッキの紹介は一通り終った。まあ、確かに他にもアグロデッキはある。UGwスレッショルドとか、ブレイズとか、GWrビーストとか。まあ、メタゲームに大きな影響を与えるとは思えない。それらのデッキは、「良いデッキ」に過ぎないだろう。

次は、デッキ紹介の第二セクションだ。

コントロール

コントロールデッキ…嫌悪する人もいれば、愛する人もいる…結局のところ、君がどちらのプレイヤーなのか、ということだ。コントロールを掌握し、対戦相手の繰り出す脅威への対処をしっかりと持ち、数枚の勝ち手段でゆっくりと対戦相手を打ち倒すことが好きなら、君は間違いなくコントロールプレイヤーだ。

他のプレイヤーには(僕も含めて)そこまでの忍耐は無く、対戦相手をたくさんのクリーチャーや火力などで圧倒する方が性に合っている。このパラグラフはコントロールに関することで、タイプ2環境の中の主要なコントロールデッキを紹介しようというものだ。

サイカトグ

サイカトグは、去年から環境にあるデッキで、タイプ2においてだけではなく、エクステンデッドにおいても卓越したデッキタイプで、タイプ1においてさえ勢力を拡大させている。

このデッキはコントロールデッキのお手本とも言うもので、カウンター、カードドロー、除去、フィニッシャーとしてのキラー・コンボ(《サイカトグ》+《激動》)をデッキに備えている。

デッキレシピを見れば、動きは分かるだろう。カウンターして、ドローして、除去して、《激動》と《サイカトグ》を同じターンにキャストできるようになるまで耐える。(カウンターでバックアップできればなおよい)

《サイカトグ》は、《変異種》も真っ青な能力も持った、今までのマジックの歴史の中でも最もパワフルなクリーチャーの一つだ。《激動》と《サイカトグ》を組み合われば、それはまるで《神の怒り》と《ハルマゲドン》と《憎悪》をいっぺんに打ったようなもので、コントロールが嫌いな僕にさえ、それはひどくパワフルに思える。

相性の良いマッチアップ
黒単コントロール、UG
相性の悪いマッチアップ:
RG

ウェイク

《ミラーリの目覚め》は間違いなくタイプ2で最もパワフルなスペルの一つだ。《目覚め》を張った次のターンまで《目覚め》を割られることも無く、土地が無事に全てアンタップすればそのプレイヤーはそうそうそのゲームには負けないだろう。

しかし、僕の意見としては、今はRGとスライに人気があるので、ウェイクは今プレイすべきではないと思う。

これは、Kai Buddeがマスターズで使ったデッキレシピだ。

このデッキの基本的なプランはゲームを決めるまで生き残ることだ。このデッキは《ミラーリ》と《ミラーリの目覚め》を場に出し、《狡猾な願い》を《ミラーリ》でコピーし、《象の待ち伏せ》と《願い》をゲーム外から手札に加え、《象の待ち伏せ》をフラッシュバックで打つ、というサイクルを何度も何度も繰り返し、象トークンを何体も何体も場に出して一回の攻撃で相手を押しつぶす。

とはいえ、このプランには時間がかかる。そこで、ゲームの早い時点では、まず生き残らなければならない。《新たな信仰》、《一瞬の平和》、《神の怒り》、場合によっては数枚のカウンターを使って、まずは生き残ろう。《ミラーリ》と《ミラーリの目覚め》が場に出て、手札にも、サイドボードにも一枚ずつ《狡猾な願い》がある、という状況を作り出せたらこっちのものだ。コンボを決めて、対戦相手を押しつぶしてやろう。

しかし、やはりスライ、UG、RGが流行している今は、僕の意見としてはWakeはプレイすべきデッキではない。

相性の良いマッチアップ
UG、アストログライド
相性の悪いマッチアップ:
スライ

MBC

黒単コントロール。このデッキは、トーメントがリリースされた時にOBCで発案された。このデッキは、ゲームの遅い段階においては、《陰謀団の貴重品室》を使って生み出される膨大な量のマナで、既知外じみたことが出来る。デッキの残りの部分は、早いターンでのゲームをコントロールするためのカードが詰まっている。

このデッキの目的は、早いターンで出てくるクリーチャーを除去し、《貴重品室》と《ミラーリ》を使って既知外じみたことをすることだ。《複製機》で巨大なトークンを生み出して勝利することも出来る。膨大な量の除去はクリーチャーデッキがこのデッキ相手に勝利することを困難にしているし、手札破壊(と、もちろん《ミラーリ》)のおかげでコントロールデッキ相手にも有利に戦うことが出来る。

このデッキには依然問題はあるが(《黒の防御円》、《たい肥》)それでもやはり、黒単コントロールは明確にトップクラスのデッキだと言えるだろう。

相性の良いマッチアップ
アストログライド
相性の悪いマッチアップ
サイカトグ、対立、RG、WG

アストログライド

このデッキはオンスロートがリリースされてすぐに現れた、あまり有名では無かったMWICore Jによって発案されたデッキだ。このデッキは非常にシンプルなデッキで、2種類のサイクリングを行った時に効果を発生するエンチャントと、大量のサイクリング呪文と《賛美された天使》で対戦相手を倒すデッキだ。

このデッキは、構築するのもプレイするのも非常に単純だ。ただし、それだけでこのデッキがタイプ2の主要なデッキとなったわけではない。このデッキは非常に安定性があり、第1ゲームは殆ど勝利することが出来るのだ。

知っての通り、白赤緑で組まれたバージョンもあり、その場合は《クローサの大牙獣》、《地図作り》、《秘教の処罰者》などが入る。しかし、僕は白赤の二色のバージョンがベストだと思う。サイドボード後は、環境に溢れるエンチャント対策(特に《天啓の光》)によって、このデッキにもトラブルは増える。それにも関わらず、このデッキはやはりとても強いと言えるだろう。

相性の良いマッチアップ
UG、WG
相性の悪いマッチアップ
黒単コントロール、サイカトグ、ウェイク、RG

対立

ああ、これは確かに厳密にはコントロールデッキとは言えない。しかし、このフォーマットで唯一と言っていいトーナメントレベルのアグロコントロールデッキだと思うから、とりあえずコントロールに分類しておく。

僕の意見としては、最高の対立デッキはやはり青緑バージョンで、安定性を犠牲にしてまで《陰謀団式療法》や《強迫》や《燻し》を入れるべきでは無いと思う。

このデッキの安定性は驚くべきものだ。《崇拝》のために白をほんの少しタッチしたくらいでは殆どその安定性は損なわれない。

このデッキは、加速されたマナで象や、《雑種犬》や《物あさり》をプレイすることから始まる。《綿密な分析》もこのデッキではすばらしいもので、パワフルなエンチャントをデッキから探すだけでなく、デッキの安定性をも揺るぎないものにする。

このデッキはタイプ2の大体のデッキと良い勝負が出来るから、いつでもこのデッキについて考慮することを忘れてはいけない。

相性の良いマッチアップ
黒単コントロール
相性の悪いマッチアップ
RG

これでタイプ2のコントロールデッキも一通り済んだ。アグロデッキの時と同じく、言及しなかった他のデッキもあるだろうけど、この5つが一番重要なコントロールデッキだと僕は思う。

レギオン

さて、レギオンが環境に与える影響の話でもしようか。あまり多くを期待しちゃいけないだろう。だって、レギオンはどう見ても弱いセットだ。確かに数枚のパワーカードはあるけれど。

その中の一つは、《萎縮した卑劣漢》だ。このカードは確かに強い、単体では。でも、「このカードを生かせる強いデッキはあるだろうか?」という疑問は残る。この疑問にはまだ答えは出ないけれど、きっとどこかの天才がいいデッキを見つけるだろう。

他には、《墓生まれの詩神》だ。このカードの潜在能力は非常に高いが、もちろん欠点も付いてくる。とはいえ、その欠点は十分制御しきれるものだ。欠点のために、これがプレイに値しないなんてことはない。《卑劣漢》とのシナジーは素晴らしく、OnBCでこのシナジーを生かしたデッキが生まれるだろう。ひょっとしたら、タイプ2でも。他にも《詩神》はいるが、どうも重すぎて、白以外は環境に大きな影響を与えるほどではないと思う。

レギオンには、2枚の赤いファッティが存在する。《ゴブリンのうすのろ》と、《つつき這い虫》だ。とはいえ、今デッキに入っている子猫に比べたらどうにも可愛くないし、OnBCで使われるのがせいぜいだろう。

他のカードで、コメントしたいのは《輝きを放つ者》だ。このカードは白単やGWに入る可能性があると思う。その内このカードが本当にデッキに入るか分かるだろう。

白ウイニーはレギオンでさまざまな戦力を手に入れた。《白騎士》、《雲に届く騎兵部隊》、もしかしたら他にも。青と緑はタイプ2環境で役に立つようなものをレギオンからは殆ど得ていないように見える。とはいえ、《鍵爪の統率者》が良いサイドボード・カードとなることが時々はあるだろう。

他にもタイプ2で役に立つカードと思われるカードは見つかっているけど、まだ見つけたばかりだし、この記事は既に少々長すぎるくらいで、これ以上長々と書くのもどうかと思う。

ここまで付き合ってくれてありがとう。また会えると嬉しいな。

Nathan AKA mogg_

Team Secksie Mofos

当ページは、2ちゃんねる卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。