- 原文
- OBC: Development of Monoblack Aggro
- 著者
- Alex Shvartsman
- 訳者
- o・∀・) nira. ◆Giko.el.
- 投稿日
- 2002-10-
- 更新
- 2003-06-29
今までOBCのデッキについていろいろ言ってきたが、一つまだ解説していない、強力で面白いアーキタイプがある。黒単アグロだ。Mind SludgeもMutilateも使わない、もう一つの黒単。それが黒単アグロである。俺がこのアーキタイプを初めて知ったのは8月の序盤だった。
Worldsのためにいろいろとテストしていくうちに、出場者の90%もの奴らが黒単コントロールか青緑系をプレイすることが分かってきた。そこで俺は、新しく必殺技をあみ出すことにした。黒単を喰い、青緑を潰す、新しいデッキを。それがこの黒単アグロだったのだ。
Braidsが黒単コントロールに対して強力なのはハッキリしている。Mesmeric Fiend、Rancid Earth、そしてBraidsを引いた時、黒コンに対する勝利はほぼ確定するといってもいい。黒コンがミラーマッチの際にボードインしてくるのもこいつらだ。それから、黒コンはソーサリー除去しか持っていないため速攻クリーチャーに弱い。Ichoridはかなり活躍してくれる。Ichoridはミラーマッチでは良くないものの、ほかの早いクリーチャーと組み合わせるとその真価が発揮される。
黒コンは殺せる。青緑を潰せるようにしなければならない。Faceless Butcherは確かに有効だが、これだけでは弱い気がする。そこでSlithery Stalkerの登場、というわけだ。青緑では青のクリーチャーはあまり多くないので、Butcherが8枚あるかのように機能してくれる。Butcherより軽いし。これで黒コンと青緑、両方をメタったデッキが完成したわけだ。
初期のバージョン
このバージョンでは、Laquatus's Championが遅すぎることを自己主張し、Crypt CreeperかOrgan Grinderと交換されることとなった。Organ Grinderは議論の的になるだろうが、俺はこれでいいと思う。最初のクリーチャーラッシュが終わった時、Grinderは息切れを防いでくれるからだ。
テスト中、このデッキは黒コンをいじめまくることに成功したが、ある特定のバージョンの青緑には少々苦戦していた。なぜか? そのデッキには、Grizzly Fateと5マナがあったからだ。これはヤバかった。いやマジで。そこでJustin Garyは、マナベースを攻撃するだけでなく、墓地をも潰しちゃおう、と提案した。彼が作ったバージョンはよく覚えていないが、
こんな感じだった気がする。
このバージョンは本当にアグレッシブでしかも速く、青緑のスレッショルドをZombie Cannibalでとめつつタコ殴りにする、という事を可能にしてくれた。
さて、バージョンアップを積み重ねてテストを続けていると、勝率がだんだん減ってきた。もちろんRancid EarthとBraidsのコンボやクリーチャーたちの暴行で勝利をもぎ取ることはできる。だが、問題が一つあった。個々のカードが弱かったのだ。一つ一つのカードの効果があまり強くないため、最初のクリーチャーラッシュを乗り切った相手はほぼ絶対に場を制圧しかえすことが可能なのだ。この問題点があったから、我々のチームの誰もがWorldsではこのデッキを使用しなかった。その代わりに選んだのは青緑QuietFateだったり、Standstillデッキ(とくにDave Humphreysはすごかった!)だったりした。しかし、おれはまだこのデッキが気に入っていた。何かこれににたものが出てきたらなあ、と思っていたのだ。そして、俺の期待は裏切られなかった。
Worldsの2週間後、黒単アグロはGP Londonで「使える」アーキタイプとなった。Johnny Chapmanデザインによるこの「Pirates」デッキは、Craig Stevensonの手によってトップ8フィニッシュとなったのだ。
そして黒単は、まだOBCで死んではいない。この記事を書いている最中、Dave WilliamsがGP Clevelandでまたもやトップ8フィニッシュを果たしたのだ。このバージョンは、サイドボードがさらにチューンアップされている。
というわけで、今のバージョンの黒単アグロは我々がWorlds前に作ったものと非常に良く似ている(いやもちろんチューンアップはされている)。このデッキではMillikinが(アタックはできないものの)Ichoridと非常にいいシナジーを作りつつ、3ターンめのBraidsを可能にしているところから、かなり目のつけどころがいいといっていいだろう。それから面白いのはZombie Infestation。実際に4マナ以上必要とすることはないため、いらない土地をゾンビに変えることで持久力を高め、インスタント除去のない黒単にたいしてより強くする、というのが目的だろう。
Zombie Infestationの効果はたしかにいいが、俺だったらRancid Earthを4枚メインデッキに入れるところだ。Braidsとのシナジーはすばらしく、10〜20%の確率で必勝をさせてくれる。また、Braidsを引いていないときでもマナが必要なデッキに対し十分うざい効果を発揮してくれるため、このカードは4枚欲しいところだ。ということで俺はMillikinを1枚とInfestationを3枚抜いてこいつを4枚入れることにしよう。
Screams of the Damnedはタフネスが1のクリーチャーが多いこのデッキにはあまりあわないように見えるが、Squirrel Nest、Bearscape、そしてGrizzly Fateを積んでいるデッキに対してはかなりいい感じで働く。それに、相手のライフが低いときのフィニッシャーとしても使えるしね。
そして、Buried Aliveは黒単に対してかなりいいサイドボードとなっている。Ichoridを数枚呼んで、Echoesをうたせない間に勝利、というわけだ。
OBCシーズンは後数えるほどしか残っていないが、黒単アグロは確実なアーキタイプとして残り、あなたの仮想敵となり続けるだろう。あ、もちろんプレイするのもオススメな。
当ページは、2ちゃんねるの卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。