- 原文
- Know Your Foe
- 著者
- Mike Long
- 訳者
- M
- 投稿日
- 2002-07-23
- 更新
- 2003-06-29
サイカトグを打ちのめしたいって? まず最初に敵を知る必要があるな。
1996年の夏、あのネクロの夏だ。俺はネクロが大嫌いだった。俺は、タイプ2を支配していた悪名高きネクロなんてプレイしたこともなければ、ネクロと対戦したこととさえなかった。俺はたくさんの、プライド高き友達と付き合っていたし、俺たち皆がネクロを嫌っていた。
すぐに、ネクロが膝を屈するようなデッキの構築に取り掛かった。赤単、青緑、緑白、黒赤緑、考えつく限りのデッキを試した。そうしてできたデッキのほとんどはだいたい3ゲームもすれば、新しいデッキを探しながらびりびりに破ってうようなものだった。ネクロは別に幸運も不幸ももたらさず、ただ俺に対策デッキを作り続けさせるだけだった。
ある日、マジックで打ちのめされて悲しみにふけりながら地元のゲームショップに入ると、一つのネクロデッキを見つけた。きちんとしたデッキではなく、PTNYボックスセットに入っていたやつだ。Leon Lindbeckという偉大な名前を知っていただけだが、そのLeonの、くずバージョンのネクロで、アンティつきで遊び始めた(覚えていないがMishra’s FactoriesだかStrip Minesだかが足りなかった)。俺はみんなを容赦なくたたきのめし、とても楽しんだ。本当に楽しかったんだ。勝つ度に大声で「Leon」と叫んだよ。2・3時間もたつとヒステリックな幸福感に包まれていた。なんたって、新しい友達を作ってはその顔をぶっ叩いていたんだから。
考察:バーがどれだけ高い位置にセットされているかわからないのにどうやって跳ぶんだい? その年のRegionalsで、俺は逝ってよしな4色ビートダウンデッキをプレイした。しかも「Derek Ransのregional championshipのネクロデッキよりもいいデッキさ」と言い張りながら。やってみてから初めてわかるのさ。
これが、2回のQTsを勝った緑単色のプリズンデッキを組む1つの動機になったし、その年のUS Nationalsであらゆる黒単ネクロを打ち破ることになるターボステイシスの構築にも役立った。もしJon Finkelがその年のWorldsのタイブレーカーでうまくいってたなら、彼はその時その場所で最初のPTをステイシスで勝利していたかもしれないね。
俺は、デッキは回してみるまでは本当に理解できるとは思わない。机上の理論としての理解ではなく、デッキ特有の動きを全て理解して鼻唄まじりでプレイするためには、やはり回してみないとね。
ネクロには、驚くほどの強固なマナバランス(18枚の沼、4枚のStrips、4枚のMishrasに4枚のDark Ritual)にカードの引き増し(Demonic ConsultationとNecropotence)、除去(Terror、Contagion、Drain Life、Disk)、bad-ass monsters(Hypnotic Specter、Order of the Ebon Hand)。その年の夏に開かれたAtlantaでの大きなトーナメントで、TOP8のうちの8人はみな黒使いだった。
今でも俺たちは毎年新しい「ネクロ」に出会う。かつてはスライであり、しばらくしてカウンターポスト、もっと後ではファイヤーズ、今ではサイカトグ。そのうちのいくつかは本当に歴史に悪名を刻み込んだし、いくつかは名を残せなかった。サイカトグは後者だろう。
サイカトグを知るには?カードを一枚一枚吟味し、ベストのデッキを組み、そのデッキをプレイする者は自分自身の他にはいない。例えば、この週末のGP Sao Pauloは二つの素晴らしいサイカトグデッキを提供してくれた。Gabriel Caligarisの標準的なサイカトグとAntoine RuelのDeed入りだ。
最初に理解するためには1つ目のデッキがいいだろう。US Nationalsのトップ8に4人送り込んだデッキと同じタイプだ。このデッキを、サイカトグを打ちのめすことのできるデッキと対戦させて、しょぼいデッキだと言い切ることには何の造作もない。その辺のやつを片っ端から容赦なく打ちのめしても、そいつらがメタデッキをもってくればすぐに轢きつぶされるだろう。全てはやってみるまでだ。
デッキができたら、スタンダード落ちまでプレイするべきだね。まあエクステンデッドでも今持っているデッキよりもいいだろうけど。
デッキの本質を良く理解したなら、支配的なデッキや他の様々なデッキに対してどんなデッキが効果的なのかわかるだろう。サイカトグがしてきたように、君の畏れ多いニューデッキが他のデッキをテーブルから吹き飛ばすことができなければ、それは変化の時だ。
そのうちに「これが俺のデッキだ」と言えるデッキを発見できたら、この夏は自分で考えていたよりも2倍の勝利を収められるだろう。
一方、Ruelのデッキを見て見よう。クールなアンチサイカトグデッキだ。言わばアンチサイカトグデッキとは軽いパーマネントスペルを立て続けにキャストするようなデッキだ。Deedを置くまでが勝負だ。
当ページは、2ちゃんねるの卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。