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アラビアン・ナイト リミテッド・レヴュー:白

原文
Arabian Nights Limited Review: White
著者
Gary Wiseの、わけはない。
訳者
高潮の翻訳者
投稿日
2002-05-30
更新
2003-06-29

これはアラビアン・ナイトのリミテッド向けカード分析の第一回だ。

おれはこれまで何年もこの手のレヴューを書いてきたが、単色デッキを組むことを勧めたことは一度もなかった。だが、ついにその日が来たようだ。カード・プールと環境を考えると、アラビアン・ナイトの白は単独でこそ最大の力を発揮する。他の色と組むことは速度を鈍らせるだけだ。

白ウィニーは結構な確率で5ターン・キルを決められる。《Army of Allah》や《Jihad》、そして1〜2マナのクリーチャー数体、という編成でだ。もし相手がこの猛攻撃に耐えられても、今度はバンドの悪夢が襲って来て、まあ大抵の場合は屈服することになっちまうだろう。

パックには8枚しかカードが入ってないから、ヘイト・ドラフトなんてしてる暇はないってことは頭に入れといた方がいい。もし、アラビアン・ナイトだけでドラフトする心算だったら、公平な条件を作るためには6パックは必要だろう。つまりひとり頭1000ドルかかる計算になるが、ほんとにこのゲームが好きだったら問題にならない額の筈だ。

カード

Abu Ja'far / アブー・ジャーファル

{W}

Creature -- Leper

0/1

When Abu Ja'far is put into a graveyard from play, destroy all creatures blocking or blocked by it. They can't be regenerated.

このちびすけはたしかに邪魔くさい時もあるにはある。が、ぶっちゃけた話、0/1ってのはなんぼなんでも死にやす過ぎ。もし《Army of Allah》を山ほど持ってるとか、相手が《Juzam Djinn》を山ほど持ってるとか言うんだったら、メインに入るか、あるいはサイド・インの可能性もなくはないが、リミテットで重要な能力はダメージを与えること、だよな。5手目から7手目。

Army of Allah

{1}{W}{W}

Instant

Attacking creatures get +2/+0 until end of turn.

白に《踏み荒らし》があるってのはどうよ? 3マナあれば、ちっぽけな兵士たちが立ちはだかる奴らをばったばったとなぎ倒す破滅の大軍に変身する。6パックのアラビアン・ナイトのドラフトでは、こいつが白ウィニーを組む理由になる。早い順目から、きっちり、いっぱい取ろう。2手目から4手目だ。

Camel {W}

Creature -- Camel

0/1

Banding

Prevent all damage that would be dealt to Camel or to creatures banded with Camel by Deserts.

冗談だと思うかも知れんが、単なる事実として、《Desert》は白ウィニーにとって一番やばいカードなんだ。《Camel》は攻撃では役に立たんだろうが(《Army of Allah》を2枚使うってんなら別だけどな……)、他の連中が環境中もっとも鬱陶しい土地に引っ掛かっちまうことを考えれば、こいつは悪くない。バンドってのはドードー鳥と同時期に死に絶えちまった能力だから、馴染みのない人も居るだろうし、ややこしいルールだが、慣れればなかなか素敵だってことがわかると思うぜ。5手目から7手目。

*cf. ご参考までに

Desert

Land

{T}: Add one colorless mana to your mana pool.

{T}: Desert deals 1 damage to target attacking creature. Play this ability only during the end of combat step.

Eye for an Eye / 目には目を

{W}{W}

Instant

Eye for an Eye deals X damage to the controller of the source of your choice that dealt damage to you this turn, where X is the damage dealt to you by that source this turn.

こいつあいけてねえ。もしこっちが選んだ対象へのダメージを置換できるんだったらすげえんだが、残念ながらそうじゃないんで、リミテッドじゃ役に立つ場面がない。サイドボードにしまっとこう。7手目か8手目。

Jihad

{W}{W}{W}

Enchantment

As Jihad comes into play, choose a color and an opponent.

White creatures get +2/+1.

When the chosen opponent controls no cards of the chosen color, sacrifice Jihad.

このセットで2番目に好い白のカード。なんたって《Army of Allah》と同じことをやってのけて、あげくに場に留まるんだ。もちろん白のトリプル・シンボルは問題だが、最初に言ったようにこの環境では白単はむしろあり。だからこいつを見たらがっちりキープして、目に入る白いクリーチャーを片っぱしからドラフトしよう。初手から3手目。

King Suleiman

{1}{W}

Creature -- King

1/1

{T}: Destroy target Djinn or Efreet.

さて、ナンバーワンのおでましだ。ぱっと見はただの紙だが、この環境ではこいつはまじでやってくれる。《Juzam Djinn》、《Erhnam Djinn》、《Serendib Efreet》、……この小男は、奴ら全部をひざまずかせて、公平な裁きを下してくれる。散らしで入れられることも考えると、セット全体でも最強クラスのカードだろう。3ターン目に砂漠に突っ込んだりしないように。初手取り。

Moorish Cavalry

{2}{W}{W}

Creature -- Cavalry

3/3

Trample

4マナあればこの環境ではもっと凄いもんが手に入るんだが、こと白いクリーチャーとなるとこいつが最強。《ウォー・エレファント》とバンドを組んで、あらゆるものを踏みつぶす。レアの“爆弾”カードより高見をすべきじゃないが、クリーチャーが少ない時には《Army of Allah》より優先して取るべき場合もある。初手ないし3手目に。

Piety / 篤信

{2}{W}

Instant

Blocking creatures get +0/+3 until end of turn.

キュートなトリックだが、攻めて攻めて攻めまくりたいこの環境で、こいつはあまりにも防御的すぎる。もちろん、これより悪いカードはいくらもあるんで、デッキに入らないとは言わないが、それでもできればサイドボードに置いときたいと思うだろう。5手目から7手目。

Repentant Blacksmith

{1}{W}

Creature -- Smith

1/2

Protection from red

『乞食はもらいを選べない』なんてことわざがあるが、白使いはその乞食だ。とにかくこの環境で白を使うんなら、血の通った肉体を持ってる奴は全部ピックして、《Army》や《Jihad》しなきゃいけない。ここでおれの言う「血の通った肉体」ってのは、パワーが1以上あるってことだ。つまり、こいつはデッキに入る。赤魔道士と当たることを祈ろう。そいつが《Ali》を持ってないことも祈ろう。3手目から5手目ってとこ。

*cf. 《アリ・ババ》のわけないのでたぶんこいつだと思われます。

Ali from Cairo

{2}{R}{R}

Creature -- Ali-from-Cairo

0/1

Damage that would reduce your life total to less than 1 reduces it to 1 instead.

#《崇拝》の先祖がクリーチャーだったとは……。

Shahrazad

{W}{W}

Sorcery

Players play a MAGIC subgame, using their libraries as their decks. Each player who doesn't win the subgame loses half his or her life, rounded up. After the subgame, players shuffle all subgame cards they own into their libraries. Players don't ante a card for the subgame, and libraries with less than the required number of cards are legal.

おれはこのカードは大好きだが、まあ全くリミテッド向きじゃないわな。『シエラザード』は素晴らしい物語で、いっぺん読むことを勧めるが、このカードにまつわる物語となるとまあ対戦相手の時間を無駄遣いさせたあげくにあらゆる試合に引き分ける、ってのがせいぜいだろう。自分んちの地下室でならともかく、公認大会で使っちゃいかん。8手目。

War Elephant / ウォー・エレファント

{3}{W}

Creature -- Elephant

2/2

Banding, trample

わお、こいつはいいぜ。象とCavalryがバンドしてもう一頭象がバンドしてもう一隊Cavalryがバンドして(訳注:できなくないすか?)8/8トランプルにもなりゃ(訳注:数字も合ってないし。)戦闘じゃ死にっこない。たしかにこいつは4マナ2/2だが、白いデッキをまとめあげるかすがいみたいなクリーチャーなんだ。一度使ってみれば、おれの言わんとすることがわかると思う。2手目から4手目。

当ページは、2ちゃんねる卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。