- 原文
- Playtesting For Regionals Part 2: Control
- 著者
- Brian Kibler
- 訳者
- o・∀・) nira.
- 投稿日
- 2002-04-21
- 更新
- 2003-06-29
この記事はRegionalsにむけてがんがるプレイヤーに向けた、既出のアーキタイプについてかいたものである。パート1はアグレッシブなビートダウンデッキについてのレビューをおこなった。さて、今回は(元)スタンダードの王、Psychatogを中心としてコントロールやコンボデッキのレビューを行うことにしよう。
San Diego Mastersではトップ4の内3人がこの1UBのドラえもんを中心にしたデッキだった。これが何を意味するか? そのときネットではこのデッキ、つまりPsychatogやFact or Fiction、Peek(あれ?ちがうかな?)が強すぎるって話題で一杯だった。だがTorment発売とともにChainer's Edictがスタンダードメタに到来、8Edictを名乗るデッキもぽこぽこ生れてきたため、大勢の奴らが『サイカトグは死んだ』と声高に言ったのだ。PsychatogやEnforcerのようにたった一匹の除去りにくいクリーチャーで押し切るタイプのデッキは、Edictによりフィニッシャーをあっさりと殺されてしまう、という悪夢のような現実につきあたったのだった。
Enforcerは、いいにくいことだが、死んだ。絶滅した。もちろん直接要因はChainer's Edictだが、Braidsデッキとの相性が最悪だったというのもある。もちろんクリーチャーベースでMeddling mage、Call of the Herd、Mystic Crusaderなどをメインから投入することでいくらかは成功するかもしれないが、それでもかつての『死なないモンスター』としての支配力は失うだろう。
だがPsychatogはどうか? Mark Twainは、まだ完全に絶滅してはいない、という。Neurtral Ground Grudge Matchでは、スタンダードでメタされるのなかにPsychatogがあった。Psychatogは環境に適応し進歩を遂げ、MastersでRyan Fullerがプレイしたようなキャントリップ重視のデッキではなく、Nightscape Familiarベースでタイムアドバンテージを稼ぐデッキへと変ぼうしていたのだ。このバージョンのPsychatogは、www.neutralground.netのZev Gurwitzによって(偶然)発見されたある重要なカードを登載していた。
そのカードは、Standstill。コイツは基本的にNimble MongooseやBasking Rootwalla等の軽量クリーチャーで速効で攻めるPT OsakaでKen Hoがプレイしたようなアグレッシブなデッキにあっているとされていたが、StandstillはそれとはかけはなれたコントロールベースのPsychatogデッキに居場所を発見したのだ。もちろんPsychatogは2ターンめのStandsillをより脅威にする為に1ターンめのNinble Mongooseをプレイすることなどできないが、コイツがPsychatogデッキに入る理由は、きちんとレシピを眺めていればすぐにわかるはずだ。
Upheaval。Upheavalが登載されたデッキでは、StandstillはUpheaval後にかなりの脅威となる。もしStandstillを壊さない為に両方のプレイヤーが『土地セット、エンド』でターンをパスしていけば、Psychatogのプレイヤーはゆっくりと、だが確実にアドバンテージをゲットしているのだ。ゲームが長引けば長引くほど、プレイヤーの手札、土地は増え、Upheavalの脅威が高まる、という寸法だ。また、アグレッシブなデッキを使うプレイヤーとの対戦では、相手がなんら脅威を展開する前に Standstillを張れればAncestral Recallを打つのとなんら変わらない…相手は出来るだけ早く殺さないと負けるからだ。
前述の通り、ニュートラルな状況でのStandstillはもちろんPsychatogに有利だ。だが、Standstillそれ自体が状況を改善させるわけではない。つーよりも不利な状況でのStandstillはPsychatogをもっと不利にさせる。ヤヴァイよ。張っちゃダメだよ。そうなると。これが追加のバウンスとかだったらまだ状況改善に役立つのに…と地団太踏むこともあるだろう。つまり、どちらを重視するか、が問題となってくるわけだ。Psychatogを構築する際にはこのあたりの調整が必須、ということになる。
まだこの(元)スタンダードの王は死んだわけではない。だが、Regionalsを通して彼がもういちどゾンビとしてメタに蘇り、もう一度そのドラえもんそっくりの頭に王冠をかぶることがないとは断言できないのだ。もちろん決してあり得ない選択ではないが、今は(読者がよっぽどのコントロールジャンキーでもないかぎり)Psychatogをプレイする理由は基本的にない。Psychatogの老いた体は、もうTorment前のように健康ではないのだ。
Harrowをキャストすることが大好きな奴らがいる。俺もその中の一人だ。Harrowはおれが限定戦で最も好きなカードの内の1枚だったから、構築戦でも使いたくなるのは当たり前だったのだ。PT Tokyoが始まる頃にはもうQuesting Phelddagrifドメイン(Ben RubinがBarcelona Masters Seriesで使った奴さ)のαバージョンを完成させていた。Apocalypseの参入でPernicious Deedが登場し、少々俺のDomainに暗い影を落とすこととなったが、基本的な作戦は変わらなかった…いろいろな種類の基本地形を出して、コストの低い癖にすげーパワーのスペルをがんがん飛ばす、それだけだ。相手がCollective Restraintに四苦八苦しているのを尻目に大量のカードをドローするときの快感といったらない!
いま、Domainは他のデッキとおなじようにFTK+Edictの嵐をくぐり抜け、あらたなメタゲームに到達した。Tormentの前はFTKの4点をものともせずに殴りきれる、PsychatogやEnforcerのようなファッティ・クリーチャーが生き残ることができた。だが今、TOによりEdictが入ったことによって状況は大きく変わった…象トークンや他のクリーチャーが詰め込んであるホードデッキは、主力をFTKに蹴散らされることを恐れていたが、チェイナーの死の踊りに対しては単に子羊を生け贄に出すだけですむ。一方(PsychatogやEnforcerのような)デカブツだけに頼っているようなデッキは、死の踊りに対してステップを続けることはできない。
さて、Domainはこれにどう対抗するか? 答えは単純だ。場にでなければいいのだ。下手にクリーチャーを入れてFTKやEdictに惑わされるよりも、ノンクリーチャーにすることによりそれらのカードを紙にしてやるのだ! この生物多き環境では、ほとんどのデッキがEdicts and Kavus and Bloods, Oh My!な状況なので、『ノンクリーチャーである』ことはこのDomainにとってかなり有利なポイントだ。コンボデッキであるバランス(Balancing Act+Terravore)は、既に絶滅した…Edictに弱すぎるからだ。コンボデッキはこの環境では成立しえないのか?いやいや、そんなことはない。High TideとAcademyの時代を懐かしむような人々には、朗報がある…あたらしいコンボデッキがやってきたのだ。
藤田により"Rice Snack"と名付けられたこのデッキは、Cape Townでプレイされた。このデッキは、HarrowやRampant Growthのような古典的カードを使用し大量のマナ発生源を引っぱってきつつ、Worldly CounselやAllied Strategiesで良質なカードをドロー、Collective Restraintで相手を止め、Early HarvestやRestockでマナをふやす。そしてその膨大なマナでGhitu Fire又はDeath Graspを打ち相手を撲滅するのだ! 最近ZviがBrainburst.comにとても良い記事をポストしたので、参考にしてみるとよいだろう。
このデッキ、個々のカードパワーが凄まじい。『カードを5枚引く』等の効果はむしろエクステンデッドやウノ向けだ。だが、その分このデッキは矛盾と脆弱性を内包しているのだ。アグレッシブなデッキはRestraintとDeedのおかげでそう負けそうにないが、コントロールなデッキやBraidsなどの相手妨害系スペルが沢山投入されているデッキには、簡単に勝てるとは言いがたい。PsychatogデッキはDuressやカウンターのせいで結構やりにくい。黒単は、たしかにハンデスは多いのだが相手がAllied Strategiesをとめられないのでそこそこなんとかなる…相手がHaunting Echoesを打たない限りは。これに対処するにはサイドからGlobal Ruinを持ってくると良い。もし大会にヘビーなアグレッシブや軽いコントロールが数多く存在すると踏んだのなら、ひょっとするとこのデッキがいいかもしれない。
アポカリプスが出たとき、ほとんどの人がPhyrexian ArenaをみてNecropotenceドレインスタイルの黒コンをつくろうとしたが、最終的にはArenaはNecroにはなれない、という結論が出て、それで終わりだった。だが、Tormentで黒くて強力なカードが大量に出たことにより、もういちど黒コンにスポットライトが当たったのだ。
黒コンはMutilate、Innocent Blood、Chianer's Edict(Cabal Coffersのマナでフラッシュバックも素早い)を得て急激に強くなり、もとからあったDuressとAddleのハンデスサポート、CorruptとSoul Burnによる大量ドレイン&回復というベストパートナーを見つけたのだ。最終的にはDiabolic Tutorが必要なカードを手札に入れ、Yawgmoth's AgendaやHaunting Echoesなどを1枚投入することにより様々な状況に臨機応変に対応することが可能となったのだ。
ドロー、クリーチャー破壊、直接ダメージ、チューター、そして状況対応カード。これら全てが揃ったとき、そのデッキを倒すことは非常に困難になる。手札を破壊し、クリーチャーを殺し、相手を焼き、ライフを回復しつつカードをドローするデッキ?勘弁してくれよ。だが、実線はそう単純ではない。これはあくまで『黒コン』であることを忘れるな…黒コンはいつでも、どんなに強いときでもかならずどこかに『穴』があるのだから、そこに突っ込めばすむことだ。(すくなくともNecropotenceとNevinyrral's Diskは消えたしな)
最近の黒コンは、Invasionが入って、Pyre ZombieやBlazing Specter、Void等、Invasionの強力カードを大量に使ったMachine-Headがあったな。皆先を争うようにデッキを赤黒にしていった。このデッキは今の黒コンと同じような構造で、デッキ単体としてはかなり強い方に入ったが、卓上を完全にコントロールしたとしても相手の今引きのSaploring Burstに負ける、という単純な現実を前に脆くも崩れ去ってしまった。
もうSaploring Burstは過去の遺物となってしまったが、今でも同じような脅威は存在する…今引きの速効持ちは<<対抗呪文>>のないコントロールにはきつすぎるのだ。NecropotenceはBall LightningやViashino SandstalkerをインスタントスピードのContagionやSpinning Darknessで蹴散らすことができたが、今となっては強力な除去はインスタントに残ってはいなく、相手のSkizzikに必ず5点やることになってしまうのだ。また、エンチャントも脅威だ。CompostやCoP:Blackはただ『ウザい』だけではすまされないほど黒コンにとって恐ろしいカードで、ハンデスからのHaunting Echoesで多少はしのぎきれるとしても、それが毎回出来るという保証等どこにもない。また、相手のUpheavalやHautning Echoesも脅威だ…Osakaではサイドのブレイズが勝負を決めた。土地破壊もこれはうざい。EpicenterやGlobal Ruinはマナが大量にひつような黒コンに対してとても致命的なカードだ。
だが、こういう黒コンが悪いわけではない。だが、このデッキは『最強』であるわけではない。前述のコンボドメインの用に、このクリーチャー多き環境でノンクリーチャーを通しているのは興味深いし、黒コンはこの環境で一番強いカード群を投入することが出来る。Mutilate、Mind Sludge、Skeletal Scryingなどのカードパワーははかりしれないほどだしな。Diabolic Tutorによってデッキの可能性は広がるばかりだし、ある特定の問題にたいしての解決策もいろいろ(Alladin's Ring VS. Circle Black)だし。
だから、もしこの戦場を黒い妖気に包み、がんがんカードをドローして相手を焼き尽くすぜ!ぐらいの勢いがあれば、黒コンはあなたのデック・オブ・チョイスとなるだろう。もし違うのならば、サイドに黒コン対策を入れるのをわすれないように。