Limited Pointing

原文
Limited Pointing
著者
Randy Buehler
訳者
34
投稿日
2002-02-08
更新
2003-05-23

An exercise in gauging power

さて、今日から君はWizards of the Coastの社員だ。そう、君の夢だった仕事、マジックのカードデザインに加われるのだ。

今回の君の仕事はトーメントのデベロップ。上司であるリードデベロッパーが仕事内容を伝えにくる。

「よし、それではリミテッドでの点数付けをやってくれ」

・・・、えっ? 点数付けですか?

「そう、点数付けだ」

「限定環境においてのカードの強さをチェックし、それによってセットのバランスを調整するんだ」

そして君にそのための部署、『Developer's Handbook』に送り込まれることになる。(さて、この『Developer's Handbook』は実在し、以下はそこで実際に使用されているものの引用文である。その全文は公開できないので、抜粋して紹介する)

第1目的は、(そのセットでの色の強弱に従って)セットの強さのバランスをとることである。

第2目的は、それに従ってカードのレアリティを決定することである。

上記を満たしたうえで、可能ならば次の下記の目的を満たす。

以下が、点数付けの定義である。75枚のシールド戦やドラフトでの幸運度を測る定義とも言える。

点数は0.0点かた5.0点まで。カードの強さは点数と完全に比例する(つまり、3.5点と2.5点のカード2枚は、3.0点のカード2枚と同じ強さである)。つまりこの点数とは、マジックというゲームが、理解するために努力したプレイヤーにはそれに見合った勝利を、そしてそこからゲームの喜びが得られるものにするために作られるのだ。

以下が点数付けのガイドラインだ。

5.0:
引いたら必ず、絶対、間違いなく使う。
4.5:
他のカードを無視してでも使う。
4.0:
この色のカードが他になくても使う。
3.5:
この色に決定するカード。
3.0:
この色を使おうかと思わせるカード(ドラフトできそうならば絶対その色にするレベル)。
2.5:
このレベルのカードが数枚取れればこの色にする程度のカード(ドラフトできそうなら90%その色にするレベル)。
2.0:
その色を使っているなら、普通プレイするカード(70%)。
1.5:
まぁメインに入れるカード(50%)。
1.0:
メインに入れたくないカード(30%)。
0.5:
たいていサイドボード(10%)
0.0:
サイド後ですら使わない(0%)

アーティファクトやゴールドのカードには少々の修正が加わることになる。

点数は、まずチームリーダーからチェックシートがメンバーにメールされ、返答し送り返されてきたものを平均して決定する。そしてその点数付けのためには、最初に挙げた2つの目的にそった作業を行う事になる。

そう、一つ目は各色を適切なパワーバランスに保つこと。つまり通常我々は、全ての色を同じ強さにすることを目指している。もしあるセットで特定の色が強くなり過ぎれば、後のセットでバランスをとるようにしている。もちろん何事にも例外はあり、ある特定の色を強くするエキスパンションを出すことにした場合は、通常のバランスを崩す事になる。

強さのバランスに続く2つ目が、枚数のバランスだ。カードがシートに印刷され、それがブースターになった場合、どのパックも同じくらいの強さになるようにするのだ。誰も弱いパックなどは欲しがらないので、これは重要な作業だ。(我々は以上の作業を『照合』と呼んでいる)

さて今度は、実際に君達にこの作業をやってもらおう。『トーメント』黒コモンの点数付けを行なうのだ。来週、17枚のカードに対するR&Dでの正式な点数を発表しよう。

1つ2つアドバイスしておこう(これは実際に新しく入った開発者に教えているのと同じものだ)。ほとんどの人間は始めてこの作業を行なうとき、点を高くし過ぎるきらいがある。実際のブースタードラフトやシールドでは、手に入れたカードの半分ぐらいしか使わないので、実際の点数平均は1.6ぐらいにしかならないのだ。

目安用にサンプルを用意しておいた。

《Masticore(UD)/マスティコア》
5.0:ゲームの歴史でも数少ない5.0点カードだ。
《Fireball(5th)/火の玉》
4.3:
《Agonizing Demise(IN)/苦悶の死》
3.9:コモンでのほぼベスト。現在我々は、コモンには4点以上を持ってこないようにしている。
《Overrun(OD)/踏み荒らし》
3.5:もちろん緑が3マナもかからなければもっと点が高い。
《Mystic Zealot(OD)/秘教の盲信者》
2.7:
《Barbarian Lunatic(OD)/蛮族の狂人》
1.8:私自身はこのカードはもう少し点が高いと思ってはいるのだが。
《Dematerialize(OD)/非物質化》
1.2:
《Circle of Protection:Green/緑の防御円》
0.6:
《Saprazzan Raider(MM)/サプラーツォの略奪者》
0.0:

さぁ、やってみよう!

そして来週の正解をお楽しみに。

898 名前: 投稿日: 02/02/21 16:18

>>796の結果

CARD TEAM PUBLIC
Average 1.8 2.1
Faceless Butcher 3.3 3.3
Crippling Fatigue 3.0 2.4
Soul Scourge 2.9 2.6
Waste Away 2.6 2.3
Cabal Torturer 2.5 2.3
Organ Grinder 2.4 2.5
Gravegouger 2.1 1.8
Mesmeric Fiend 1.9 2.3
Shade's Form 1.8 2.5
Unhinge 1.5 1.5
Putrid Imp 1.5 1.5
Cabal Surgeon 1.3 1.5
Rancid Earth 1.3 1.8
Carrion Rats 1.0 1.9
Psychotic Haze 0.8 1.4
Restless Dreams 0.7 2.1
Cabal Ritual 0.0 1.9
当ページは、2ちゃんねる卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。