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Finals:Kai Budde vs. Patrick Mello

原文
Finals:Kai Budde vs. Patrick Mello
著者
Rui Oliveira
訳者
34
投稿日
2002-01-25
更新
2003-05-18

決勝は、まず2人はルームメイトであるという噂を否定するところから始めよう。つまりオールタイムで練習していたわけではないらしいが、それでも歩いて5分の場所に住む、良い友人関係なのだそうだ。

さてそんな彼らにとって今回のグランプリは、まさに初日から会場を支配しきったと言えるだろう。彼等のデッキはまさにそのために選ばれたといっても過言のないものだった。危険なSlighの恐怖も振りきり(Buddeが準決勝でみせたように)、メタの中心であるGrow系を潰しまくって決勝進出してみせたのだから。

Game 1

最初の数ターンは、『ドロー→セットランド→ドイツ語でジョーク』モードでデュエルが展開。最初のプレイはMelloの《Powder Keg(UD)/火薬樽》で、Kaiも返しで《火薬樽》。

お互いの手札に充分なカウンターと土地がある手札の状態で、Kaiは《Gaea's Blessing(WL)/ガイアの祝福》をドロー。これはすぐに使っておく。結局このミラーマッチでは、《ガイアの祝福》をどれだけうめく使えるかと、《Treetop Village(UL)/樹上の村》でうまく殴れるかがキーポイントになる。

そのプレーの合間にも彼等は冗談を言い合っているようだが、ドイツ語なので正直よくわからない。今後もBuddeとその友人達が勝ち続けるならば、リポーターはドイツ語に習熟しておく必要がありそうだ。

さらにお互いが別の《火薬樽》を並べあい、ここでKaiが《Spike Feeder(ST)/スパイクの飼育係》をプレイ。実は彼は、3枚しか入っていないクリーチャーを初手から全部持っていたのだ。

Melloは《Oath of Druids(EX)/ドルイドの誓い》をプレイ、クリーチャーが出てくる前に《スパイクの飼育係》はいなくなる。ここがポイントなのだが、Buddeが手札が溢れて《ドルイドの誓い》を捨てる。いかにこのミラーマッチが不毛かを表す良い場面だ。しかしやっと彼は《樹上の村》を引き、やっとレッドゾーンが活用されることになりそうだ。

ここでMelloは《Fact or Fiction(IN)/嘘か真か》。カウンター合戦になるが、これはKaiが勝つ。しかし、さすがに続けての《ガイアの祝福》と《嘘か真か》は止められず、Melloは《Disrupt(IN)/錯乱》とデュアルランド2枚を得る。さらにMelloは《Wasteland(TE)/不毛の大地》で《樹上の村》を破壊、ゲームが再び寂しくなる。

ここら辺りでポルトガル人とスペイン人が部屋の隅っこで違うことで盛り上がりだす。まったくOath同士のミラーマッチはつまらない。

Melloの3度目の《嘘か真か》で、再びカウンター合戦になるが、今度はPatrickが勝ち。ここで《Impulse(VI)/衝動》《Swords to Plowshares(IA)/剣を鍬に》《Flood Plain(MI)/氾濫原》を手に入れる。

今度はBuddeが《嘘か真か》。対応してPatrick Melloも4枚目の《嘘か真か》を撃ち2枚の《剣を鍬に》と《不毛の大地》を手に入れ、さらに相手の《嘘か真か》は打ち消す。Kaiはワケが判らんといった表情。

ゲームが動いたかと、再び集まりだすギャラリー。

そしてKaiはここで2枚目の《ガイアの祝福》。これこそが真のキーポイント。何枚かのドロー操作を打ってカウンターを探すPatrickだが、肩をすくめながらスルー。

土地をアンタップしてから、MelloはBuddeのアンタップしている土地3枚を《不毛の大地》3枚で叩き壊し、こちらも2枚目の《ガイアの祝福》を通す。

もう何ターン戦っているのか、彼等はまだ《嘘か真か》のカウンター合戦を始めている。おまけにお互いの《火薬樽》はまだ場にある。ギャラリーは再び減っていくが、なんとか決着の時は近そうだ。Patrick Melloのライブラリーがもうほとんどないのだ。

Melloはまったく意味がない2枚目の《ドルイドの誓い》。もう笑うしかない。さっそとサイドボードしてあんなカードを抜き、ゲームのテンポを上げてもらいたいものだ。2人の偉大なプレイヤーによる、ギャラリーもいない、どーでもいい対戦はまだまだ続く。

Mello、《スパイクの飼育係》をプレイし、そのカウンターを《樹上の村》に移す。が、Buddeはこれを《剣を鍬に》。

Melloは《衝動》を撃ち、ライブラリー最後の4枚をチェック。《剣を鍬に》、《Brainstorm(MM)/渦巻く知識》、2枚の《対抗呪文》。《対抗呪文》を取る。

ここで《ガイアの祝福》、Kaiはこれをカウンターできない。これでMelloは《ガイアの祝福》と《不毛の大地》を戻し、このままこのサイクルを続けて相手のマナを縛る手にでる。有効ではあるが、ダルイ手段だ。

このサイクルが何度か繰り返され、ライブラリーも尽きそうなKaiは投了。最後にMelloがKaiに何枚カウンター持っているかと訊いてみると、手札から3枚の《対抗呪文》と、さらにまだまだカウンターを見せてくれた。

Game 2

彼等は第1ゲームについて議論しながら、次の対戦の準備。そこで彼等は、おそらくプロ競技始まって以来のことであろう、カードをオープンにしてのサイドボードを始めたのだ。彼等はまず《ドルイドの誓い》を全部抜き、さらに対戦がさっさと終るよう、カウンターも減らしだした。

ゲームはMelloの《渦巻く知識》をKaiが《Pyroblast(5th)/紅蓮破》してスタート。この素早そうなゲーム展開に、少し残っていたギャラリーが沸き立つ。

Melloは《火薬樽》をプレイし、さらに2枚の《不毛の大地》を使ってBuddeの土地を《Tundra(RV)》だけにする。

さらにMelloのドローは3枚目の《不毛の大地》、「なにこれ?」と言いながら使って、Kaiの土地が壊滅する。

お互いマナを回復させ、まずKaiは象トークンをレッドゾーンに送り出す。

ここらへんで『オープン・サイドボード』の話が広まってギャラリーが増えだす。

Melloの《火薬樽》が象トークンを飛ばすが、Kaiは代わりに《Spike Weaver(EX)/スパイクの織り手》。しかしこれは《剣を鍬に》される。

さらにMelloは《嘘か真か》。《Force of Will(AL)》のないKaiは通さざるを得ない。これでPatrickは《樹上の村》と《氾濫原》を落とし、《Morphling(US)/変異種》《紅蓮破》《Hydroblast(5th)/水流破》を取る。

Kai「ここで土地引かれたら、オレの負けでイイヨ」

Buddeはフラッシュバックで象を呼び、Patrickもそれに合わせて象を出す。Melloのは《剣を鍬に》される。

Mello負けずにフラッシュバック。またダルイゲームになるのか、と思いきやもう1枚《剣を鍬に》が飛んできた。

Patrickはkaiのトークンを《火薬樽》で除去し、自身3回目の《Call of the Herd(OD)/群獣の呼び声》。これもやっぱりKaiに《剣を鍬に》される。

まだまだがんばる彼ら。Melloはフラッシュバック象。やっとダメージが入るのか?

さらに《嘘か真か》のカウンター合戦、これをKaiは許してしまう。この《嘘か真か》で《ガイアの祝福》が出て来たので、Melloはライブラリー修復に使用。

やっぱり長引きそうなデュエルでギャラリーが去り出した時、Melloがスーパーマンを呼び出した。救世主が現れた!《変異種》がこの長いデュエルから我々を救ってくれるだろう。

しかしKaiはこれにさえも解決策を持っていた。《変異種》へのソリューション?そう、こっちも《変異種》を呼び出したのだ!

潤沢なマナがある状態で睨み合う2体の《変異種》。悪夢だ。

ここでMelloは《スパイクの飼育係》を召喚。

そのエンドに《嘘か真か》を通したBuddeは、疲労からか間違った山を選んでしまった。《不毛の大地》と《紅蓮破》の山を選んでいたら、Patrickの最後の青マナソースを破壊して、《紅蓮破》で《変異種》を倒せたのに。

またゲームの終りが長引いた。みんな疲れていた。

Melloは《スパイクの飼育係》で攻撃、Kaiのスーパーマンにブロックされたので、カウンターを自分の《変異種》に移す。

Mello「すーぱー《変異種》だよ! これぞエクステンド!」

対抗してBuddeも《スパイクの飼育係》。

Pastrickはアタッカーを増やすため《群獣の呼び声》、さらにフラッシュバック。Kaiは自分の《変異種》をスーパー化、戦いに備える。

Patrickは《変異種》を殺してトークンの道を開けるために《火薬樽》を出すが、これは《Force of Will》。

しかし、とうとう長かったトンネルも出口の光が見える時がきたようだ。Kaiは場のクリーチャーと自分のライフを見比べて、気付いた。

Kai「あれ? 全部で殴られるとオレ死ぬ?」

Melloは2体のトークンと《変異種》で攻撃、Buddeは《変異種》でトークンを止め、もう1体は《剣を鍬に》。

あぁ、もしMelloが自分の《樹上の村》の存在を忘れていなければほぼ勝てていただろうに、残念ながら5点残ってしまった。

今や我々は2時間以上ここに座っている。

Kai「早く終らすためにカウンター減らしたんだけどなァ」

Patrick(《変異種》を指差しながら)「これも減らすべきだったか」

ほぼカウンターのないデッキで、場には《変異種》が睨み合っている。ギャラリーは今やどちらが勝つかではなく、そもそも決着がつくのかを心配し出した。

Rune(ヘッドジャッジ)「ここでJamie Wakefieldの不朽の名言を送ろう。『ゴチャゴチャ考えんと、さっさと殴ればいいんや!』」

しかしここで、2人のデッキの違いが現れた。Buddeのでは4枚目の《火薬樽》になっているスペースが、Melloは《Serrated Arrows(HL)》になっているのだ。

Melloが《Serrated Arrows》を場に出したことにより、Buddeは危機に陥った。裏と表で《変異種》に《Serrated Arrows》を使われると、マナを使って防ぐと相手の《変異種》を防ぎきれなくなってしまい、これはマイナス修正をされても同じこと。

ここでBuddeは、どうせ何かをトップデックせねばならないのだからとアンタップ用に青マナ1点を残しながら《変異種》のパワーを上げ、レッドゾーンに送り込む。これをMelloは、《樹上の村》という攻撃手段が残されているので、自分の《変異種》で相打ちすることを選んだ。

我々ギャラリーにとっては、決着がつくのが早まるであろう、願ったりの展開だ。

Budde「《嘘か真か》で《不毛の大地》引いてたの、忘れてない?」

Patrick「・・・、それ30分も前のことだろ。勝ち手段なくなったよ・・・」

《変異種》も《樹上の村》も消えた戦場に、Buddeの象が現れた。もう1枚の《Serrated Arrows》で対抗しようとするMelloだったが、Kaiはそれを《Forbid(EX)/禁止》。

Budde「マジック運ゲー。引きが強い方が勝つよな」

ちょっと本音。Budde勝って1−1? 3戦目付き合いたくねー。ちなみにこの2戦目だけで1時間半使っている。

Budde「いやー、ごめんごめん。ちょっと長いよなぁ」

Peter Norris「サイドボード、約束どおり《変異種》抜けよ」

Patrick 1-1 Kai

Game 3

2度目のサイドボード、彼らは本気で《ガイアの祝福》と《変異種》を抜いてしまった。さらに、ゲームをおもしろくするために手札0からスタートすることにしてしまった!さあ最終戦、賞金額を倍増するのはどちらのプレイヤーか?

《不毛の大地》が突き刺さり、Melloは《スパイクの飼育係》をプレイできない。その間にBuddeは《火薬樽》と《樹上の村》で場を作る。

さらに《スパイクの織り手》を出そうとするが、これはさすがにMelloの《Force of Will》で止められる。

Kaiはドローカードをおとりとして使い、カウンターを消耗からおもむろに本命の《嘘か真か》。

Ben「もう、どう別けても一緒だろ」

Patrick「投了すべきか〜?」

結果、Buddeは墓地から《群獣の呼び声》フラッシュバック。Melloは《衝動》で対抗策を探し、こちらも見事《群獣の呼び声》を発見。しかしこれはすぐに《剣を鍬に》される。

さらにKaiは《嘘か真か》2発目(ヒデェ)。

そこからの《不毛の大地》がMelloの土地を2枚にし、さらにこの大会に決着をつけるべく《樹上の村》を攻撃陣に加える。

やっと土地を引いて3マナ溜めたPatrickは再び《群獣の呼び声》。しかしこれがまた《剣を鍬に》を食らい、Kaiのクリーチャーを止められない。

なんとかMelloはマナを揃える事に成功、フラッシュバックで象を出す。

あんまりにも長いこの決勝戦、飽きてきたPeter NorrisとGary Wiseはダルいデッキについてのどうでもいい討論を開始。こうなってくると《変異種》を抜いたのは良かったのか悪かったのか?

Melloは《Serrated Arrows》ともう1枚《獣群の呼び声》をドローし、Kaiはそれに対応できる2枚の《火薬樽》をドロー。

Kai「あ〜・・・、《火薬樽》も抜くべきだったかね?」

Melloは2枚目の《獣群の呼び声》のフラッシュバックで象を出すが、これは《火薬樽》で流される。3枚目のフラッシュバック象は《剣を鍬に》され、《Serrated Arrows》も《火薬樽》が流してしまう。結果、Kaiの場に《樹上の村》が残ったが、これは《不毛の大地》。

Kai、最後にフラッシュバック象も出すも、Patrickは笑いながら《剣を鍬に》。

Patrick「これで向こうのデッキの勝ち手段は残り3枚、こっちは6枚」

Gary Wise「でもお互いそれを殺せるカードが1.000枚は入ってるんだろ?」

Kai「ま、オレには関係ない話だと思うよ、ホラ」

Patrick「NOOOOOO!」

そう、先に《獣群の呼び声》を引いたのはKaiだった。

なんとかしたいMelloは《衝動》で《剣を鍬に》を発見。

しかし、それでももう一度出てくる象トークンだけでなく、Kaiは《スパイクの飼育係》を追加してくる。

Mello、状況を打開するべく《嘘か真か》。

まだゲームが終らんのかと悲鳴をあげるギャラリー。

Kai「素直にオレを勝たせろよ!」

Patrick「なんでよ!」

さらに《渦巻く知識》を使い、結局《嘘か真か》と《対抗呪文》を手に入れる。

当然《嘘か真か》を撃ち、飛んできた《紅蓮破》には《Force of Will》。

やっと場に触れるカードである《火薬樽》を手札に入れる事に成功。すぐに使って象トークンを殺す。これで残りライフ5。

それでもKaiの側にはまだ《スパイクの飼育係》がいる。殴られて残りライフ3。

まだまだ終らせまいと、Patrickは《スパイクの織り手》。それでもKaiは止められない。彼の手札にはまだ《剣を鍬に》が。

さらに駄目押し、《衝動》でもう1枚《獣群の呼び声》を持ってくる。

絶体絶命のMello、ここで土地を引いてしまっては、この3時間の激闘に決着がつくことに。

Patrickはドローし、裏向きのカードをゆっくりと表返した。

《氾濫原》。

Kaiの伝説に、また新たなる1ページが加わった。

Final Result:Kai 2-1 Patrick

当ページは、2ちゃんねる卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。