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Week In Review:January 10 - 17, 2002

原文
Week In Review:January 10 - 17, 2002
著者
Alex Shvartsman
訳者
34
投稿日
2002-01-24
更新
2003-05-18

Pro Tour-San Diego

今回のPTサンディエゴ、Top8に入ったプレイヤー達は確かにそれに見合う腕を持っていたが、それでもBuddeやFinkelといったメジャープレイヤーの名前がないのは驚きだった。

実際Top8のプレイヤーのなかには、PTQに毎回参加している程度のプレイヤーと戦績的にはそう変わらない者もいたし、大半にとっては今回がプレミアイベントで初のTop8となる。

Jeff CunninghamとEric Froehlichは、このサンディエゴで初の成功を掴んだ新進の北米のプロ。彼らと準優勝のJens Thorenはネットの常連であり、このイベントの為にオンラインドラフトで練習したらしい。

Neil ReevesはGrand Prix-StのTop8経験者。

そんなTop8のなかでもさらに、優勝者であるパリのFarid Meraghniはなんとルーキープレイヤー。彼は、最近PTを席捲しているフランスの若者のグループの一員であり、PTにはニューヨーク(チーム戦)で初参加。弧のときは賞金圏に入賞している。PTニューオリンズには参加できなかったが、今回のサンディエゴにはパリでの8人ドラフトで溜めた2000点以上のDCIポイントで参加権を得ての出場だった。

他のヨーロッパ勢として、ポルトガルのFrederico Bastosと、去年東京でTop8に入賞したJens ThorenがTop8入り。Thorenは現時点ではplayer of the yearレースの第2位につけている。

もちろん新人だけでなく、ベテラン勢も活躍した。

Andy Wolfは何年もPTに出場を続けているベテランで、1998年には8位と11位に入賞している。2000年にはグレィビートレインから落ちてしまったが、数ヶ月前のGPミネアポリスで復活、今回のTop4によりグレィビートレインに復帰した。

そして今大会最大のサプライズがDonnie Gallitz。ベテラン中のベテランであり、今や伝説であるTongo NationやThe Jumbleといったチームメンバーだった彼は、当然プロツアーでも有名な人物だ。彼は20回以上プロツアーに出場し、何度も賞金圏内には入っているが、Top8はこれが初。しかし、彼はこのプロツアーを最後にマジックを辞め、時間を妻と仕事と他の趣味に費やすらしい。彼のラストマッチとなった準決勝、Farid Meraghniとの対戦は有終の美というにふさわしいものであり、ぜひマッチレポートを読んでもらいたい。これは今まで行なわれたプロツアー3日目の対戦で、もっとも面白いものだった。私は今でも彼にゲームに戻ってきてもらいたいと思っている。

このように、サンディエゴは多くのプレイヤーにとってブレイクを果たす機会となったが、トッププレイヤーには残念な大会となった。Kai Buddeは初日に2敗してしまい、結局最終的には77位の賞金圏外で終了。初日7-0を記録したKamiel Cornelissenは、2日目は急転落、1勝もできずに89位。今回のOdyssey draftのフォーマットを支配していると思われていたTeam CMUも結果を残していない。JohnsonとHarveyは2日目にも残れず。Turianは57位でなんとか賞金圏内だった。

もちろんトッププレイヤー全員が駄目だった訳でもなく、この週末もっとも注目を集めたGary WiseはTop16に残った。

そして彼の大敵Ryan Fullerも、皮肉なことに彼の一つ下のの13位でTop16に入賞、マスターズでも優勝と大活躍だった。

チームメイトや友人からもマジックを続けるよう言われ続けているDirk Baberowskiもまわりを失望させなかった。最終戦、31ポイントまでがTop8だと勘違いしていた彼はIDをしてしまい、結局は11位で終了。これでPlayer of the Yearレースでも好位置につけるも、彼によれば今のところ今後もグランプリ等には出場する気はないらしい。

岡本Djiinは、もう少しで日本人2人目のプロツアーTop8入賞というところまで行ったが、スイスラウンド10-2-2のプレイヤーで、唯一Top8に入れないという残念な結果に終った。

今回のプロツアーが行なわれたサンディエゴは、伝説のThe Boatまでとは言わないがかなりの良い場所だった。これからもWizards of the Coastには、冬のプロツアーは常に半袖で歩き回れることを条件に場所を選んでもらいたい。

Fantasy Pro Tour-San Diego

Fantasy Pro Tour はThe Sideboardの記事の中でも特に人気が高い企画であり、今回は約2000人からの投票があった。この企画、読者が活躍しそうなプレイヤーに投票し、プロツアーで実際に好成績を上げると賞品が貰えるというもの。

さて、ではPTサンディエゴでは誰に投票が集まり、実際に彼等の成績はどうだったのか?

今回は上記のようにトッププレーヤーには寂しい週末だったが、まずは100票以上の投票を集めた9人のプレイヤーを見てみよう。

Player Votes Rank Winnings
Jon Finkel 479 112th $0
Mike Turian 345 57th $570
Chris Pikula 278 277th $0
Eugene Harvey 222 127th $0
Mike Pustilnik 199 233rd $0
Kai Budde 176 77th $0
Nicolas Labarre 152 311th $0
Alex Shvartsman 145 44th $775
Gary Wise 128 12th $4500

では、今回成功したプレイヤーにはどれくらい票が集まっていたか?

Rank Player Votes Winnings
1 Farid Meraghni 014 $30,000
2 Jens Thoren 038 $20,000
3 Donald Gallitz 015 $15,000
4 Andrew Wolf 023 $13,000
5 Jeff Cunningham 013 $9,500
6 Frederico Bastos 006 $8,500
7 Neil Reeves 009 $7,500
8 Eric Froehlich 018 $6,500

San Diego Masters Series

スタンダードでもっとも人気があるクリーチャーとは何か?

《Shadowmage Infiltrator(OD)/影魔道士の浸透者》? ハズレ。《Kavu Titan(IN)/カヴーのタイタン》? 《Skizzik(IN)/スキジック》? 《Flametongue Kavu(PS)/火炎舌のカヴー》? どれでもない。さらに象トークンですらない。

正解は《Psychatog(OD)/サイカトグ》。《サイカトグ》? そう《サイカトグ》。マスターズのメタゲームを支配したのは、このオデッセイのアンコモンだったのだ。

もちろん様々なデッキが使われてはいた。Brian Hegstadが3位に入賞したのはBrian Kibler製の青白緑デッキだったし、Steve O'Mahoney-Schwartzがゲートウェイを突破して最終的にTop8に入ったのは赤緑のビートダウンだった。

だが、一番メジャーだったのは黒青の《サイカトグ》入りコントロールであり、それを使ったRyan Fullerは、別バージョンを使ったDavid Humpherysを倒して優勝した。

プロツアーで期待されつつも結果を残せなかったCMUのように、優秀なデッキビルダーを集めたTeam Godzillaも今回のマスターズで結果を残せなかった。5人出場したうちで、3回戦まで残れたのが1人だけ。彼等得意のフォーマットである限定構築で行なわれるPT大阪での逆襲に期待したい。

マスターズでもっとも面白かった話を聴きたい、だって? はい、私Alex Shvartsmanは《Battle of Wits(OD)/機知の戦い》に負けました。ほっとけ! Brock Parkerは、彼のチームメイトのJensenとLindeがゲートウェイで244枚デッキを使って勝ててないのに、それをマスターズで使ったのだ。

マスターズ全デッキ32個のレシピはここ↓

http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=MASTERSSD02/699mastersdecks

むちゃくちゃ長いレシピに気をつけろ!

Eric Taylor Eats His Hat

「もしKai Buddeがこのプロツアーで勝てたら、オレはこの帽子を食べてやるよ」これはPTニューオリンズでのEric Taylorのセリフ。

結果は皆さんご存知のとおりBuddeの優勝。次はTaylorの番だ。Taylorは逃げるようなことはせず、PTサンディエゴで食べることを約束。そして3日目の午後、彼はデカイ帽子とケチャップを持ってサイドイベントの会場に現れのだ。大喜びの観客の前で、帽子を食べるTaylor! 残念な事は、Buddeが隣の部屋でTop8の対戦を見ていたのでこのイベントを見逃してしまったことだ。

このイベントの写真をThe Sideboardに提供してくれたwww.gameplayersnetwork.comのMichael Girardに感謝したい。

Quote of the Week

「ヤツが《Morphling(US)/変異種》トップデックしたんだよなぁ」

Tomi Walamies、帽子を食べたEric Taylorと共にやさぐれる。WalamiesはPTニューオリンズ決勝でBuddeに負けたのだ。

Magic Trivia

先週の問題。
『アルファでイラストを1枚しかか描いていないイラストレーターがいるが、彼が描いたイラストとは何か?』
正解はFay Jonesの《Stasis(5th)/停滞》。
今週の問題。提供はMark Rosewater。
『Unglued IIのレアカードとしてデザインされたが、結局オデッセイに入ったカードとは何か?』

Play of the Week

PTサンディエゴ第7回戦、Bryce CurrenceはRoger Millerと対戦していた。ちなみにこの対戦はロチェスタードラフトのため、相手のカードは全部わかっている。

対戦は3ゲームまでもつれ込み、Bryceの緑青黒デッキとRogerの白青デッキはお互いクリーチャーをズラッと並べていた。

Bryceの《Wild Mongrel(OD)/野生の雑種犬》は《Kirtar's Desire(OD)/カーターの願望》で止められ、逆にRogerの《Aven Flock(OD)/エイヴンの群れ》に殴られ続けているという状況。さらにRogerは《Limestone Golem(OD)/石灰石のゴーレム》を戦線に投入。

このとき、Bryceの眼がキラーンと輝いた!

4マナタップし、サイドボードカードをプレイ!

《ゴーレム》、《エイヴン》、《願望》、《平地》を対象にした《Decimate(OD)/大量破壊》だ!

Rogerは《ゴーレム》を生け贄に捧げてカードを引くが、それでもこの1対3交換からは立ち直れなかった。

「彼が《願望》2枚と、《ゴーレム》と《Sandstone Deadfall (OD)/砂岩の落としわな》を持っていることを憶えていたんだ。で、僕は《大量破壊》を持っていたから、彼と当たりたいと思っていたんだよ」

Bad Play of the Week

これはNoah Weilからの、1年以上前の大会で見たというプレーだが、正直このプレーは恐ろし過ぎて本当に起こったとは思えないほどだ。

対戦相手は青をプレーしていて、2ターン目に2枚目の《島》をセット。

そこからマナを出して《Gush(MM)/噴出》!

引いてから長考!

そしてセットランド!

「オイオイ2回目ダヨ」って指摘すると、顔をしかめて2点マナバーンしてカードを2枚捨てていたよ。

当ページは、2ちゃんねる卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。